話が前後してしまいますが
用事がいろいろと重なり
上野近辺を訪れた時の事です。
早朝はまだどこも開いてないので
とりあえずは不忍池へ・・
最近別の場所で古代ハスというのを見たけれど
ここのは葉も花もデカイ(直経20cm以上か?)色合も濃い。
葉の背も高くて半分以上の花は葉の下になっているようです。
散蓮華・・
東京国立博物館に向かいました。
特別展「和様の書」 待っていました。
古書を見ていつも思うことは
作者本人はもうすでに存在しないのに
筆の流れ勢いなどに生きているかの様に(存在しているかの様に)感じることです。
私は特に日本の 「ひらかな」 に惹かれています。
曲線の創りだす表現力 空間とのバランス・・ 日本独特の雅びな感性がとても魅力的!
まるで一枚の絵画を見ているかのようです。
次の目的地へ向かう途中です
この後は東京大学へお話を聞きに行く。
日本伝統建築技術保存会 西澤政男氏
そして西澤氏の会社が今手がけている現場へ。
文京区向丘の清林寺です。
日本でも数少ない奈良時代以前の 「飛鳥様式」 の三重塔建立中。
飛鳥様式の塔の例・・ 法隆寺五重塔(日本人ならだれでも知っている世界文化遺産)
法起寺三重塔(世界遺産)
法輪寺三重塔(昭和19年 落雷により消失 その後幸田露伴の娘
幸田文らの呼びかけもあり昭和50年再建)
他に例をみない独特の飛鳥様式の雲斗
飛鳥様式の雲肘木 ・・ これも個性的です。
11月頃(未定)には一般人を対象にした見学会の予定もあるそうなので
関心のある方は清林寺に問い合わせてみてはいかがでしょうか?
中に入ると大工さんに作ってもらったという純木の建具が・・
ずいぶん大きな木の一枚板を使っているようです。
帰り道
珍しい斑がでています!
この辺は料亭が多いみたいですね。
あとこのあたりで忘れてはならないのが朝倉彫塑館 (朝倉文夫の工房と住居)
彫刻のことはよく分らないですが住宅部分と庭園はとても素晴らしいものでした。
自然と住まいの一体感! ディテールにはオリジナリティーが溢れています。
この何年間は耐震補強と修復工事でお休み中でしたが10月いっぱいで終了するようです。
11月になったらすぐにでも行ってみたい所です。