トライリンガル育児 | ドゥーラのりこ

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オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

 

今日は、息子(6歳)がどのようにしてトライリンガルに育っているか、の紹介を少ししたいと思います。

(2歳半頃の息子)

 

息子が話せるのは、日本語、英語、スペイン語、です。

 

私は、昔から、子供にはトライリンガルな環境を備えたいと願っていました。

 

なので、ある程度、色々調べて準備はしていたんです。

 

 

 

ここで少し、私のバックグラウンドを説明させて下さい。

 

私は、ペルー生まれ。

 

ペルーはスペイン語が公用語ですので、私も3歳頃まではスペイン語の環境でした。

 

が、それ以降は父の国、日本へ渡ったので、完全日本語環境。

 

ペルー人の母親とスペイン語で話し続けていたら、自然にスペイン語も身についていたのでしょうが、そうではありませんでした。

 

日本の田舎町では、ただでさえ目立つ家族だったので、絶対にスペイン語を話したくなかったのです。

今考えると、とても勿体無い。 そして、母親には無理やり日本語を話させていて、申し訳なく思っています。

 

そんな感じで、スペイン語はどんどん忘れていき、大学時代にやっと、勿体なかったことに気が付き、急いでスペイン語を勉強。(専攻にはしていませんでしたが。)

スペイン語の記憶は、脳のどこかにあったのか、覚えは早く、お陰で、大学卒業後はスペイン語の通訳の仕事ができる程になっていました。そして通訳の仕事をメキシコで4年間ほどしていたので、スペイン語はどんどん上達していきました。

 

なので、私は、日本語、英語、スペイン語が話せます。(ちなみに英語は学生時代からもともと好きだったのですが、大学時代がイギリスだったのと、現在オーストラリアに住んでいるので、今でも話せます。)

ただし、スペイン語を使う機会は今はどっと減ったので、また忘れ始めているのは確かです。

 

そんなこともあり、

 

言語は継続的に使うことが重要

 

ということを実感しています。

 

なので、トライリンガル環境で一番気を付けているのは、継続性。

 

とにかく、続ける。使わない時期を大きく開けないようにする。

 

息子がお腹の中にいる時から、私は日本語とスペイン語のみで話かけていました。

 

生まれてからも、日本語とスペイン語のみ。(もちろん、英語で話さないといけない時もありますが、最小限)

 

息子はお父さんとは英語のみ。

 

息子が6歳になるまでは、日本語の日、スペイン語の日を1日づつ交互にしていました。

 

息子もそのリズムに慣れてきて、朝起きた時に、その日はお母さんとはどの言語で話すのか、わかるようになっていました。

 

日本語の日は日本語だけで、お母さんと話す。スペイン語の日はスペイン語だけ。混ぜたりはしません。

 

ここ最近は息子の提案で、日本語2日間の後は、スペイン語2日間のリズムでやっています。

1日おきのリズムだった時より、なんだかいい感じです。息子もこっちのほうが良いと言っています。

 

読み聞かせの絵本や児童本も、できるだけその日の言語に合わせています。

家では、日本語はもちろん、スペイン語の本も沢山持つようにしています。

 

そして、スクリーンタイム。

土日は一日におき、最高合計1時間まで、平日は週に2~3日だけですが、30分まで、と決めています。そして、見れるのはスペイン語のみ。(たまに日本語)

3か国語のうち、一番弱いのはスペイン語なので、スクリーンタイムはできるだけスペイン語にしています。

できるだけ、英語ものは見させないようにしています。

 

息子にとって貴重なスクリーンタイムは、脳が完全にスポンジになっている時。

スクリーンタイム中は、集中力も凄いし、とにかく、聞いたことは脳に残るようです。

 

息子がまだ少し小さかった頃は、スペイン語のネイティブのベビーシッターさんも雇っていました。 (幼い頃はスクリーンタイムはなかったので。)

 

子供用のスペイン語クラスに通っていた時期もありましたが、あまり習得していなかった、というか、現地の子供達が集まると、ついつい英語になってしまうという問題があり、完全なスペイン語環境ではなかったです。

 

息子は、スペイン語は私の母国語ではないことは理解しています。

本を読んでいる際に、私にもわからない単語とか表現が時々出てきます。

そんな時は、一緒に推測したり、調べたりして、一緒に学んでいます。

お母さんも学んでいるのだよ、努力しているんだよ、という姿を見せるのは良いことだと思っています。

 

日本語については、これは私の母国語でもあるので、やはり息子も習得が早いです。

日本語を話せるお友達も結構いる、ということも良いのだと思います。

週末には日本語補習校にも通っていますが、これは、語学習得の為というよりは、日本の文化や習慣等に触れてもらう、という目的で行かせています。

 

以前は、1年に1~2回は日本へ遊びに行っていましたが、これは本当に日本語が上達しますね。

しばらくはまだ行けそうにありませんが、また日本にも定期的に遊びに行きたいものです。

 

 

言語の習得においては、

「聞く」に一番力を入れています。

とにかく、耳をその言語に慣れさせる。

そうすれば、「話す」ほうも、自然に上達します。

そして、話すをマスターしたら、今度は、「読む」。

読むのをマスターできるまでは、「書く」は本格的には導入しません。

 

聞く聞く聞く、とにかく聞く、が一番大事です。

だから本の読み聞かせなんかはすごく大事。

耳がいい子供は、言語の習得が早いといいますが、正にその通り。

 

「聞く」、そして「話す」がしっかりできていないのに、字を読ませるとか、書かせる、とかは絶対に避けたほうがいいです。 

字の学習は遅ければ遅いほうがいいです。

 

他の子達に遅れたら、、、

ついていけなくなるのでは、、、

 

という心配は、本当に要りません。

 

「聞く」、「話す」を完全にマスターしている子供は、「読む」、「書く」の習得スピードが速いです。

なので、心配しなくても、後で問題なく学んでくれます。

 

そして、私が気を付けている他の点は、子供の間違いを訂正しない、ということです。

間違ったままでも、いい!とにかく、継続的に話すのが大事。

楽しく話しているのに、毎回訂正されたら、大人でも嫌になりますよね。

間違っていても、そのうち、どこかで聞いて、自分が間違っていたことに気づいたり、自然に直っていったりするものです。 ここでも、「聞く」が大事になってくるんですよね。

 

 

息子は聴覚が鋭いです。

小さい音でも聞き逃さない。

また、動物の鳴き声をまねたり(すごく似てる)、ちょっとしか聞いていない音楽でも覚えていたり、自分でリズムやビートを作ったり、と音楽のセンスもあり。私でも覚えるのが難しい歌詞でも覚えていたりする。私が鼻歌で歌っていると、間違いを訂正してくれることもよくあります。(そして、後で調べると息子の訂正があっている。)

 

2歳の時に、タンバリンを叩いている息子の姿を見て、あるピアニストが、「才能ある!早くからでも何かの楽器を習わせるべき!」と言ったこともありました。(私は、楽器を習うのは早くても7歳以降が良い、という意見ですので、習わせませんし、本人も興味なし。)

 

音楽のセンスがある子供は、言語センスもあるので、お子様の音楽センスがある!と感じる方は、是非、バイリンガル、トライリンガルの環境を与えてみてはいかがでしょうか?