乳児ビタミンK欠乏性出血症について | ドゥーラのりこ

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オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

今日はビタミンKについて...


ワクチンが子供に良くないことはよく知られるようになった御陰で、生まれたばかりの赤ちゃんにワクチンを打たせない両親が増えて来ていますね。

オーストラリアでは、生まれたての赤ちゃんにB型肝炎ワクチン注射とビタミンK注射を打つのが普通になっています。

ワクチンは拒否するけど、ビタミンKはどうしようか?本当に必要なのかしら?と疑問に思う方も多いですよね。

日本では、ビタミンK注射ではなく、ビタミンKのシロップ(ケイツーシロップ)が使われていますね。

そもそも、生まれたばかりの赤ちゃんにどうしてビタミンKが必要だと言われるのはどうして?

と思われている方に、簡単に説明します。(ここでは長くならないように簡潔にします。詳細はご自分でお調べ下さい。)

ビタミンKとは、出血した時に血を止める、つまり血を凝結させる為に必要なビタミンですが、これが足りないと出血がなかなか止まりません。
頭で内出血が発生した場合は、当然ながら、命にも関わります。

注射であっても、シロップであっても、ビタミンKを生まれたての赤ちゃんに与えるのは、「乳児ビタミンK欠乏性出血症の予防」ということなっています。
が、この「ビタミンK欠乏性出血症」という名称自体が間違っている、というか、紛らわしい名前だと思いますね。
この名称だと、まるで出血する原因が赤ちゃんの体内にビタミンKが十分になかったから、という感じに聞こえませんか? 
これだと、「では、内出血しないようにビタミンKを与えないと!」と勘違いしてしまいがちですよね。

赤ちゃんが内出血する原因は決して、「ビタミンKが十分になかったから」ではありません。

あくまでも、出血する主な原因は、他の要素です。(一応、医療の世界では、生まれた赤ちゃんの内出血は「原因不明」となっていますがね...)

例えば、鉗子分娩や吸引分娩だったりした場合は、赤ちゃんの頭を器具で押さえつけて引っ張りますので、頭部や首に無理な圧力がかかります。
また、帝王切開でも、赤ちゃんの頭をどちらかというと少し無理矢理な感じで引っ張りますので、内出血が起こる可能性も高くなります。
また、陣痛促進剤を使用した場合も、子宮の収縮が異常な程強くなるので、赤ちゃんの体へ過剰な圧力がかかり、内出血する可能性も考えられます。(もちろん、医療機関は否定するでしょうが...)
また、滅多にはありませんが、赤ちゃんを落としてしまったとか(こんなことはほとんどないですが...)、超スピード出産で赤ちゃんをキャッチ出来ずに、頭から床に落ちてしまったとか、でもありえますね。

更に、退院して車での移動中に交通事故に遭って衝撃を受けた、とか、そのようなケースでも赤ちゃんの内出血の可能性はありえますね。(ちょっと無理矢理な考え方でもありますが...)

そして、以外に知られていないのが、ワクチンによる頭の内出血。
「揺さぶられ症候群」って聞いたことありますか?
親(或はベビーシッター等)が赤ちゃんを激しく揺さぶったから、脳に内出血が発生する、ということになっているもの。
本当に虐待を受けていたケースもありますが、そうでなかった場合は実はワクチンによる脳へのダメージが内出血の原因だった、というケースもあります。
これで沢山の無罪の親が幼児虐待の罪で刑務所行きになっています。(数年後に真実が分分かって、釈放されるケースもあります。)
ワクチンによる脳の内出血のリスクもある、ということ、世間の皆さんにもっと知ってもらいたいですね。


話は戻りますが、このように、「何か」があって出血するんです。
生まれた時にビタミンKが体内に十分にないから出血が始まる訳ではないんですよ。
だから、「ビタミンK欠乏性出血症」という名称はどうにかして欲しい...



赤ちゃんはもともとビタミンKをあまり体内に持たずに生まれてきます。
これには色々な説がありますが、私が聞いた説の一つには、血液が固まらない程サラサラでないと窮屈な子宮内に適応しない、というものが一番説得力があるかなぁと思いました。

確かに、窮屈な子宮内ではあまり体を大きく動かせないので、長時間同じ体勢になっていることも多く、体内にビタミンKが多いと血が固まりやすくなるのが当然なので、血栓ができて、血栓症になる危険性がありえますね。血栓症はもちろん命に関わります。

また、へその緒でも大量の血液の循環が行われている訳ですが、ここでも血栓なんで出来てしまったら、大変なことですよね。

なので、血を常にサラサラ状態にしておく為にも、赤ちゃんの体内にはビタミンKは少ないほうが良いのかもしれませんね。これら全ては、神様が創られた体の仕組みなのでしょうね。

で、もっと面白いのが、お産の仕組み。

通常、お母さんの膣内や肛門周りには沢山の良い菌が存在していのですが、赤ちゃんが膣や肛門周りをゆっくりと通過する際に、赤ちゃんがこのお母さんの菌を体内に取り入れるんです。(口や鼻や皮膚から)
こうして赤ちゃんの体内に入ったお母さんの菌は、赤ちゃんの腸内菌の基礎となり、腸内菌が少しずつ増え、腸内菌の御陰で赤ちゃんの肝臓が作用してビタミンKを肝臓で自然に作り出すことになるんです。
もちろん、生まれてから飲む母乳にも良い菌が沢山含まれていますので、これも手助けになります。
更にビタミンKを多く含む食べ物を食べて来たお母さんの母乳であれば、母乳にもビタミンKが含まれるようになります。

が、お母さんの腸内菌バランスがしっかりしていることが原則。

お母さんの腸内菌バランスが健康的でないと、膣内も肛門周りにも、そして母乳にも良い菌はあまりありません。特に妊娠中や出産時に抗生物質を飲んだ場合や、鎮痛剤等、その他の薬を飲んだ場合でも、腸内菌バランスがかなり崩れます。
もちろん、エピジューラル(無痛分娩で使う鎮痛剤)も鎮痛剤ですね。薬だけでなく、添加物や農薬使用野菜、抗生物質を使った家畜動物肉を多く取り入て来たお母さんの場合でも腸内菌バランスはめちゃくちゃです。

かと言っても、それなら母乳より粉ミルクのほうが良いのか、ということでもありません。粉ミルクはプロバイオティクスは含まれませんし、植物性油脂をはじめ、あらゆる添加物の御陰で赤ちゃんの腸内菌バランスを悪くする原因にもなります。

また、鉗子や吸引の器具を使った場合のお産では、産道や肛門周りをゆっくり通ることはなく、ババッと取り出すので、これも赤ちゃんがあまり菌を取り入れることが出来ません。

帝王切開の場合は見事にお母さんの菌を全くもらえません。

本来、お母さんの膣や肛門から取り入れなくてはならない菌が、医療介入の為、取り入れれなくなるので、赤ちゃんは産後に十分なビタミンKが体内で作れず、万が一、内出血があった場合、危険となる。
なので、完全な自然出産でなく、医療介入があった場合は、内出血の可能性があると言えますね。

こう色々考えると、現代の病院のお産状況では、内出血の原因となることを沢山している、と言えますね。

尚、ビタミンK欠乏性出血症になる可能性が低いのは下記のような場合です。(全て当てはまること。)

◉ 妊娠中、出産中(そして出来れば、妊娠前1年間程)は薬(特に抗生物質、抗凝固薬、鎮痛剤等)は一切飲まなかった。
◉ 妊娠中、お通じには全く問題がなかった(腸内菌バランスが良い証拠)
◉ 妊娠後期にはビタミンKを多く含む食べ物を沢山食べた。
◉ 出産は医療介入がほとんどない自然なお産であった。
◉ 出産中も産後も赤ちゃんを落とす等の事故もなかった。

このような場合、本当にビタミンKを与える必要はあるのかなぁ〜?と思いますね。
もちろん、上の項目全てに当てはまらない場合や、既に内出血の症状が出ていて内出血が診断された場合、ビタミンKが必要になりますけどね。
また、心配な方で、ビタミンKを念の為に与えたほうが安心、と思われる方も、それはそれで良いと思います。


さて、オーストラリアでは、生まれた赤ちゃんにビタミンKを与える方法は、一般的に注射ですが、この注射に入っている添加物が凄いのなんのって。
一番怖いのはアルミニウム。
ほんの少量だ、とは言われていますが、アルミニウムは脳に蓄積され、なかなか体外へは簡単には出せません。
小さな脳を持つ赤ちゃんには、たとえ少量えあっても、脳の発達に影響するはずですし、ビタミンK注射は後の白血病発症との関わりも疑われています。(医療機関はもちろん否定します。)

注射ではなく、ビタミンKシロップを選ぶ方もいますが、オーストラリアではメジャーではありませんね。3回に分けて与えないといけないので(産後直ぐ、数日後、1ヶ月後)、面倒臭い、とか、忘れてしまったら大変だから、という理由で注射が当たり前のように勧められます。(シロップの選択があることさえ、あんまり説明されません。)

日本ではシロップがメジャーですね。

でも、このシロップも添加物が凄い...

詳細を知りたい方はこちらをご覧下さい↓
http://database.japic.or.jp/ctrl/directAttDocsList?medical=%83P%83C%83c%81%5B%83V%83%8D%83b%83v0.2%81%93
添付文書(PDF)を表示する、というところをクリックするとケイツーシロップの添付文書が見れます。

「本剤は、 1 mL中にメナテトレノン 2 ㎎を含有する黄色澄 明のシロップ剤である。 添加物として安息香酸ナトリウム、クエン酸水和物、ゴ マ油、水酸化ナトリウム、ソルビタン脂肪酸エステル、 D-ソルビトール液、パラオキシ安息香酸エチル、プロピ レングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、 香料を含有する。」

と書かれていますね。

生まれたばかりの赤ちゃんにこれだけの添加物与えるの??
リーキーガットになりそうなものばかり...
これだけの添加物をデリケートな腸内に入れたら、赤ちゃんのデリケートな腸内菌バランスがかなり崩れ、腸内膜もダメージを受けますよ...
しかも、ごまアレルギーな赤ちゃんって結構多いのに、ごま油入れちゃう?


添加物が少ない種類のシロップの選択はないのかな?


これがあるんですよ!

色々なメーカーがありますが、出来るだけ添加物が少ないものを選んで、与える量(ビタミンKの量)さえ、しっかりと把握出来れば、その選択をとっても良いと思います。

ケイツーシロップの添付文書によると、予防の場合、1回当たり、2mgのメナテトレノン(ビタミンK2のこと)を与える、となっていますね。

例えば、iherbで購入出来る液体ビタミンKではThorne-ResearchのビタミンK2(液体)というのがあります↓
Thorne-research vitamin K2 liquid


この商品で、ビタミンK以外に含まれているものは、中鎖トリグリセリド油(ココナッツオイルを精製したもの)と、トコフェロール(ビタミンE です。ビタミンEは保存剤として使えます。)のみです。

1滴で1mgのビタミンKが含まれているので、ケイツーシロップのように与える場合、1回につき2滴ですね。

別にこのメーカーでなくても、他のメーカーで安心出来るものがあれば、それはそれで良いと思います。個人的にはThorne Researchは品質的に最高なので私は好きです。

病院が定めるビタミンKシロップは使わずに、自分達で用意したものを使いたい、という場合、病院側からお説教や脅迫を受けるか、同意書(何があっても病院を訴えないという内容)に署名しろ、と言われるでしょうね。

私はこのような同意書に署名したことが何度もあります。
ビタミンK以外の話ですが、息子がICUに入院していた時期に色々なビタミンやミネラル剤を病院側から与えられそうになりましたが、その都度に、自分達でもっと安全なものを用意し、その度に同意書に署名していました。

私は、完全に病院任せにするのではなく、自分達で調べて、納得の行く決断をすることを常にお勧めしています。
自分達で用意したビタミンK剤を使うにしても、前もって自分達で調べ、前もって病院側ともしっかり話し合ってから判断されたら良いと思います。



まとめ

ビタミンK欠乏性出血症において、出血の原因はビタミンKが不足していることではなく、その他の要素が原因。

もともと、赤ちゃんはビタミンKを少な目で持った状態で生まれるように出来ている。

赤ちゃんはお母さんの膣内や肛門周りから良い菌をもらい、それで肝臓がビタミンKを作り始めるようになっている。

ビタミンK欠乏性出血症にならないようにする為には下記のことに気をつける。

◉ 出産中、医療介入が必要ないようにする。(自然出産を試みる、自然出産が出来る可能性を上げる為に評判の良いお産準備クラスに夫婦で参加したり、病院や産院選びに気をつける。)

◉ 妊娠中、出産中は出来るだけ薬を使わない。(妊娠中でも安全だ、と言われるものであっても腸内菌バランスを崩すものがほとんど。)

◉ 妊娠中、産後はプロバイオティクスを毎日摂る。(妊娠前からなら尚更良いですね。)

◉ 妊娠後期にはビタミンKが多く含まれる食べ物を沢山摂取する。(食事で摂るのが難しい場合は、サプリやハーブ等を使っても。)

◉ 医療介入があった場合は、赤ちゃんに赤ちゃん用プロバイオティクスを出来るだけ早めにあげる。(別に医療介入がなかったとしても、良質な赤ちゃん用プロバイオティクスであれば、与えても良いです。)

帝王切開であった場合は、特別な処置があります。

帝王切開の予定である方、やその可能性が非常に高い方は、前もって病院側と話しておくことが重要ですが、帝王切開手術が始まる前に、ガーゼ等を膣内に入れておき、赤ちゃんが生まれたら、それで赤ちゃんの口回り、顔全体、体全体を拭く、というやり方です。知識豊かな先生であれば承認してくれるはずです。
これを行うと、ビタミンK欠乏性出血症だけでなく、アレルギー、アトピー等の免疫系のトラブルの予防にも繫がるはずです。


以上、ビタミンKについてのお話でしたが、少し長くなってしまいましたね...

少しでも参考になれば幸いです。



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