入院してから、約4~5日後にやっと出血も落ちついて来たのですが、夜になると、また出血が始まったりして、改善しては、また悪化、の繰り返し。
でも、あらゆる検査では、「異常は見られない」「早産の兆候なし」という結果。
周りから「安静に安静に!」と言われますが、なんだか安静にすればするほど出血が止まらないような気が。
忙しく、あれこれしていたほうが出血することが少なかったような...
気のせいかなぁ~?
まぁ、それでも安静にしたほうが良いのかな、と思い、病院内で歩く量は減らし、椅子やベッドでゆっくりするようになりました。
が、ある夜、寝ている時に、お腹の痛みで目覚め、定期的にお腹の張りがあることに気付きました。
時計を見てチェックしてみると、5分間隔で痛みが。
ものすごく正確に、5分ごとに下っ腹がキュ~となり、徐々になくなっていく。
実際、痛みを感じるのは45~60秒程度。波のようにピークがあります。
これって、陣痛そのものじゃない!?
病院の助産師さんに伝え、CTGを付けて、赤ちゃんの心拍数や子宮の収縮をチェックしましたが、赤ちゃんの心拍はいたって元気。子宮の収縮はあるのかないのか、モニターがしっかり検知出来ないので微妙。
念のために、分娩フロア(下の階)に行きましょう、ということで、AntenatalフロアからDelivery Suitフロアに移動することに。
旦那はもちろん、深夜にも関わらず、私の助産師さんとドゥーラさんにも電話をし、直に来てもらいました。
しばらくし、この時間のシフトを担当している先生(産科医)が来て、どうしても内診をしたい、ということなので、渋々同意。
始めての内診です。他人の指が膣に入るのは、緊張しますね。
この産科医の先生、私が日本人だと分かると、いきなり、日本語で、「私の姉は東京に住んでいます。」と片言の日本語で話し出しましたが、そんなこと、どうでもいいです!!さっさと内診してちょうだいな!
内診中も片言の日本語で話しかけてきましたが、無視!!
内診中に片言の日本語の相手は出来ません。
内診の結果は、子宮口1~2センチ開いており、子宮頸も1センチほどに短くなっているとのこと。
やばい~~!!
赤ちゃんはまだ26週目。今、産まれてしまうと、困るなぁ~。
分娩フロアの分娩室では、私の助産師さんやドゥーラさんが、陣痛を止める為に色々してくれました。
まず、部屋の明るい蛍光灯の電気全てをつけ、私に常に話しかけ、陣痛を止める効果のあるハーブチンキやホメオパシーレメディーを使用。レボソテクニックを使って、子宮や赤ちゃんが下がらないようにもしてくれました。
すると、2時間後には5分毎で来ていた陣痛が遠ざかり、次第に、1時間に陣痛が1~2回だけに。
オーストラリアにはパナドールという鎮痛剤がありますが、これも陣痛を遠ざける副作用があります。
お産の始まり頃に、痛みを和らげる為に病院がよく妊婦さんに進めますが、これでお産のスピードが遅くなるケースが多いのです。
パナドールなんて飲んだ事のない私ですが、この晩は、喜んで飲みました!
すると、陣痛は完全になくなり、朝までぐっすりと眠る事が出来ました。
パナドールに感謝!
朝になると、まるで昨夜の事が嘘だったかのよう。
普通に過ごせる。
お腹も痛くないし、出血もおさまっている。
赤ちゃんも元気。
何も起こっていなければ、分娩室にいる意味もないので、数時間後には、またAntenatalフロアへ移動することに。
Antenatalフロアのナースさん達からは、「あれ?昨夜お産じゃなかったの?」と不思議がられ、でもwelcome back!してもらいました。
Antenatalフロアでは、私が一番入院日数が長いと思います。汗
住み着いているといった感じでしょうか。私の部屋もすっかり自宅化してきている。
この日から、また普通に、毎日をゆっくり過ごす、という生活が続きます。
ぼけ~として、たまに少し歩き、日光浴をし、栄養たっぷりの食事をし(旦那や友人が差し入れしてくれています。)、読書をして、メディテーションをして...
が、この日から、毎晩、5分間隔で陣痛が来るようになりました。
毎回、CTGで心拍数をチェックしても赤ちゃんは元気。
ハーブやホメオパシーで陣痛の間隔を開けて、それでもなかなか止まらないようであれば、パナドールを飲み、陣痛がほぼゼロになると、眠りにつき、朝日が出ると、陣痛はぴたっと止まる。
不思議だなぁ~と思いながらも、本格的なお産が始まる予感はなんとなく頭の裏側にあります。
出来るだけ長く赤ちゃんにお腹に居てもらえるよう、ねばってみよう!数週間でも数日間でも!!
この日から、私の「ねばってお産を始めさせない対策」が始まるのでした。
= 続く =