私が自宅出産を選ぶ理由 | ドゥーラのりこ

ドゥーラのりこ

オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

妊娠したんです、という報告をすると、よく聞かれる質問の一つが、

「どこの病院で産むの?」

一応、我が家の近くには、NSW州内のかなり大きい、ハイリスク用の緊急設備が全て整っているRoyal Women's Hospitalと言う病院があります。

その病院の中には、バースセンターがあります。

バースセンターは、自然出産派の方がよく使用するのですが、やはり、病院付属のセンター。高齢だったり、少しでもリスクがあると見なされると、外されます。

「自宅出産を計画しています。」

と言うと、

「えー!そんな、危ない!」

「立派な病院が直ぐ近くにあるのに、どうして?」

「私の旦那の友達の奥さんが自宅出産して...◯◯になっちゃったと聞いた。」

「赤ちゃんに何かあったら自分が後悔するよ!」

とか、いろ~んなネガティブなコメントを頂きます。

自宅出産って、かなり誤解されているようです。

だから、別にどうでもいいような方々(近所の方とか)には、「近くのRoyal Women's Hospitalに登録しているよ。」とだけ告げます。(これは本当です。「登録」だけはしております。)


「誰々さんが自宅出産して危ない目に遭った」、というコメントは、たま~に頂くのですが、

病院で出産して危ない目に遭った方々は一体どのくらいいるのでしょうねー!??

病院で出産して、緊急事態になって、医療介入が必要だった、帝王切開が必要だった、という発生率はどのくらいかご存知ですかー!?って突っ込みたくなります。(オーストラリアの場合、緊急帝王切開発生率だけでも、30%以上は余裕でありますよー。鉗子や吸引が必要だった率も入れると、もっと高いですよ。)

そして、「自宅出産の緊急事態発生率(病院へ転送する必要があった率)ってどのくらいか知っていますか~??」と聞きたくなります。(私の助産婦さんのサービスの場合、1~2%です。)

もちろん、お産は、何が起こるか、分からないもの。

自宅出産をしても、病院への転送が必要になった場合は、それなりの覚悟は出来ています。

でも、そうなるリスクは、かなり低いのです。


私は、どちらかと言うと、人見知りです。

出産当日、どの助産師さん、どの産科医の先生にあたるか分からない状態だと、めちゃくちゃ緊張します。そして、慣れない場所で、慣れない人達に囲まれて... なんて、想像しただけでも、子宮口が閉じちゃいそう...汗

前もって、ちゃんと人間関係を作って来た人達しか、お産にはいてもらいたくない。

かと言って。プライベートの産科医を雇う考えは全くありません。

産科医は、難産のプロ。ハイリスク妊婦さんの為のプロです。別に問題のない妊婦さんでも、「患者」になります。それに、プライベートの産科医さんは、とにかくお忙しい方で、1ヶ月に30人程の予定日の妊婦さんを扱っています。セミナーやホリデーや出張にも平気でいつでも行くし...

普通の妊娠で、普通の出産を希望している場合、普通のお産のプロである助産師さんのほうが適していますよ。

自分だけの助産婦さんをつけたい。そうなると、バースセンターやミッドワイフリーグループのサービスを使用するも選択の一つですが、5~6人のグループなので、この人!というふうに指定は出来ないことが多いです。

絶対この人!この人大好き!私の助産婦さんになって♡

という場合は、やはり、自宅出産専門の助産婦さんを雇うしかないんです。


私の思う、自宅出産の良い点は...

● 最初から、同じ助産婦さんと信頼関係を築く事が出来る。(私にとっては、これが一番のポイントです。)
● 検診では、待ち時間なし。
● 検診は、毎回1~2時間、しっかりと診てくれたり、お話出来る。
● 当日、病院への移動が必要ない。
● 当日は助産婦さんとアシスタント助産婦さんの2人が来てくれる。(アシスタント助産婦さんにも前もって会います。)
● 自宅なので、とにかく気ままにリラックス出来る。(自分の縄張りですから...)
● 産後の検診も、自宅。
● 緊急事態発生率が病院やバースセンターよりも低い。
● 経験がものすごく豊かな助産婦さんが多い。
● お産は病気ではない、年齢も関係ない、女性の体は産めるように出来ている、と本気で思っている助産婦さんばかり。
● 予定日をかなり過ぎても余裕で待ってくれる。(自宅出産では43~44週まで待ってくれたケースもあるようです。)

気になるお値段ですが、私の助産婦さんのサービスは、全て込みで5000オーストラリアドルです。
妊娠中や産後の検診代は、メディケアでカバーされるので、実費としては、3000ドルぐらいでしょうか。

高い!と思われる方も多いかもしれませんが、自宅出産をされた方は皆、口を揃えて言います。

「それだけの価値が絶対にあった!」と。

決して裕福ではない私達ですが、コツコツお金を溜めては、頑張って分割払い、していますよ。汗


毎回の検診は、旦那と一緒に受けるのですが、検診というよりも、トーク会という感じ。
急がず、ゆっくりと話し合う事が出来ます。メールでも携帯でも頻繁にやりとりしています。
私の助産婦さんは、とにかくポジティブなエナジーで溢れているような感じの方。

そして、彼女は、私達の希望を本当に尊重してくれますね。(変な内容の希望であっても。)

私は、ドップラー(赤ちゃんの心拍を聞く超音波器具)を妊娠中には使いたくないのですが(出産中は構わないですが)、そんなわがままも、彼女は快く受け入れてくれました。(そうゆう妊婦は多いようです。汗)

だから、赤ちゃんの心拍はまだ、誰も聞いていないんです。(もうすぐ妊娠4ヶ月頃、のはず?)

次回の検診では、小さなラッパのような古い聴診器でも心拍が聞こえるぐらいのサイズになっているから、次回は、その聴診器で助産婦さんに聞いてもらいます。
私達には聞こえません。慣れている助産婦さんしか聞けないぐらいの音だそうです。

ドップラーやウルトラサウンド等、超音波を出来るだけ避けたい理由は、またいつか書きますね。

私は、今、既に、自宅出産助産婦さんがいてくれて心強く感じており、自宅出産を選んで良かったー!と思っています。(早い?)

自宅出産を選ぶにあたって、パートナーさんと意見が違ってしまう、というパターンがよくありますが、私は、何年も前から旦那を教育していたので、ラッキーでした。
周りのお友達達も自宅出産が多かったので、それで、旦那も安心したのでしょう。

旦那の協力があれば、あとは、結構ラクです。

これからも、自宅出産に関しての、周りのネガティブなコメントは聞き流して、ポジティブなものだけ、溜めていきたいと思います。

お産は、精神が一番大事ですから...


あ、そうそう、つい昨日、ドゥーラさんも雇いました!

私自身ドゥーラであるのですが、どのようなお産でも、ドゥーラをつけることの大切さは、自分が一番良く知っています。
特に、旦那の為につけるようなものですが、私達のドゥーラさんに関しても、また記事にしますね~。この方も素敵な方です♡