昨日、コンビニに寄って

引き取ってきたCDの1枚が

こちら。

 

『OST ゴジラ −1.0』

(Rambling RECORDS

 RBCP-3502、2023.11.4)

 

タワーレコードオンラインで

注文したんですが

在庫がなく

お取り寄せ扱いだったのには

ちょっと驚かされました。

 

昨日は疲れ果てて

すぐに寝てしまい

本日、出かけるのは

夕方からで良かったので

お昼頃ひと通り聴いてみました。

 

 

ライナーの解説執筆は前島秀国。

 

前島によれば

公開1ヶ月前になっても

試写が回されていないために

本編を観ずに

音盤単体で聴いての

解説になっているそうです。

 

ですから

どの場面でどの曲が使われたのか

という具体的な情報を

得ることができず

ライナーを読んで

エンディングのテーマはこれだと

はっきり分かるわけでは

ありません。

 

自分の記憶に頼るしか

なかったわけですが

トラック12の

〈Godzzila -1.0 Resolution〉を聴いて

エンディングのテーマはこれだ

と気づいた次第です。

 

前島も解説で

「特にミニマル的なスタイルを

強調して書かれた楽曲」

と書いていますから

自分の印象とも

ズレはないですし。

 

もっとも

より正確には

トラック17の

〈Godzzila -1.0 Godzzila Suite III〉が

まず流れたあと

〈Resolution〉が流れた

というふうに

記憶してますけど。

 

 

その他の楽曲の解説でも

トラック1〈Godzzila -1.0 Fear〉では

「弦のミニマルが緊迫感を増していく」

と書かれていますし

トラック5〈Godzzila -1.0 Divine〉だと

「ホーリー・ミニマリズム風の弦の動機」

と書かれています。

 

ホーリー・ミニマリズム

という言葉は初見ですが

ちょっと検索してみたら

そのくくりの作曲家の中に

アルヴォ・ペルトも

含まれていることを知り

腑に落ちた次第。

 

となると

解説には指摘されてませんけど

トラック6〈Godzzila -1.0 Elegy〉で

「弔鐘のように鳴り響く

チューブラーベル」というのは

ペルトの技法である

ティンティナブリ様式の

引用ではないかと思えてきて

興味が湧いてきたり。

 

 

そんなわけで

作曲家の佐藤直紀は

ミニマル・ミュージックに

縁のある作曲家なのかしら

とか思ったことでした。

 

ところが Wikipedia で

佐藤直紀の項目を検索したところ

特にミニマルをフィーチャーしている

というようでもなく。

 

 

それよりも

「主な作品」を見てみると

『ふたりはプリキュア』から

『Yes! プリキュア5 GoGo!』までの

音楽を担当していたようで

知らない間に

その仕事に接していたのか

と驚かされた次第。

 

自分がこれまでに観た映画では

《キサラギ》(2007)の

音楽を担当していると知って

これにはびっくり。

 

世間的な代表作は

日本アカデミー賞

優秀音楽賞の

作品なんでしょうけどね。

 

 

Wikipedia には

「自身の音楽性よりも

監督やプロデューサーの

意向に沿うものを提供することを

重視している」とあります。

 

となると

《ゴジラ −1.0》で

ミニマルを多用しているのは

伊福部昭がゴジラ音楽で

オスティナートを使ったことを

踏まえてなんでしょうかね。

 

 

ぶっちゃけ

何度も聴き直したくなる1枚

というわけでは

ありません。

 

でもまあ

ミニマル・ミュージックに

関心がある人間としては

やっぱり持っておくべきか

と思っている次第です。

 

ミニマルは

特殊な技法ではなく

すっかり大衆化し

受け入れられたことを

よく示す例のひとつ

ということかもしれませんね。

 

 

なお

最初のトラック

〈Godzzila -1.0 Fear〉は

最初の20秒ほど

音がしませんでした。

 

自分の使っている

再生機に問題があるのか

それとも

音を出さないのが狙いなのかは

分かりませんけど

解説ではふれられてません。

 

もし狙ったものなら

解説でふれてほしかったなあ。

 

いずれにせよ

当初、不良商品かと思い

勘弁してくれよ〜

と思わせられたことを

付け加えておきます。