昨晩は
中田恵子の弾く
バッハのオルガン作品集の
2枚目のCDを聴いていました。
(キング インターナショナル
KKC-091、2022.12.10)
バッハのオルガン曲を聴くのは
久しぶりなんですけど
先日、春季講習で立川に行った際
マリー=クレール・アランの
2度目の全集からの抜粋盤を買って
(BMGビクター B15D-39057、1989.6.21)
*原盤レーベルはエラート
聴いてみてから
オルガンを聴きたいという気分の流れが
ちょっとできてきた感じ。
中田恵子の2枚目のCDは
コロナ禍で外出が制限され
教会での礼拝も制限される中
信者の人々に届けたいという想いから
オルガン用コラール編曲を中心に
収録されています。
オルガン用コラール編曲といえば
グスタフ・レオンハルトの録音で
聴いたことはありますけど
(BMGビクター BVCD-1502、1993.9.22)
*原盤レーベルはドイツ・ハルモニア・ムンディ
そのときはあまり面白いとも思わず
一般的によく知られた曲を弾かない
レオンハルトの姿勢を敬う思う一方で
物足りなさを感じたものでした。
上掲盤の
オビ(タスキ)には
「普段耳にすることのできない
珍しい曲を収録」
と書かれています。
珍しいかもしれないけれど
ルター派のミサなどに出たこともなく
コラール旋律にも疎い人間には
あまりアピールしなかったのですね。
それが
中田恵子の録音を聴いて
レオンハルト盤を思い出し
聴いてみようと思ったのは
コロナ禍を経験したからなのか
還暦を過ぎたことで
心が練れてきたからなのか
よく分かりませんけれども。( ̄▽ ̄)
バッハのオルガン曲だけに特化した
レオンハルトのCDというのは少なく
自分の知る限り日本流通盤は
2枚しかないかと思います。
古楽にハマり
レオンハルト盤を見つけたら
それが持ってないものであれば
なんでも買っていたころ
2枚組の直輸入盤を見つけて
なるべく直輸入盤を買わないように
してたにもかかわらず
買ったこともありました。
(米 Sony Music Entertainment
SB2K 63185、1997.8.21)
*原盤レーベルはセオン
リリース年月日はタワーレコードオンラインに拠る
オーセンティック・ベスト50の
『バッハ:オルガン名曲集』は
セオン・レーベルからの抜粋なので
その直輸入盤に同じ曲が
すっぽり入っているかと思ったら
ベスト50盤でしか聴けない曲が1曲だけあり
いったいレオンハルトはバッハのオルガン曲を
どれだけ録音したのか
気になってはいるんですけど
いまだによく分かりません。
こちら↓がオーセンティック・ベスト50盤。
(BMGビクター BVCC-1862、1992.5.21)
オーセンティック・ベスト50特有の
全面を覆うオビ(タスキ)を外すと
下のようなジャケットが見られます。
こちらにもしっかりと
「普段耳にすることのできない
珍しい曲」である
オルガン用コラール編曲
(18のコラールないし
ライプツィヒ・コラール)から
4曲収められています。
レオンハルトにしては珍しく
一般的知名度の高い
バッハといえばこれ! という
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 が
収められているのは貴重かも。
(上掲の直輸入盤にも収録されています)
レオンハルトといえば
チェンバロ曲が有名なので
レオンハルト全集といえそうな
ボックスが出ても
1枚まるまるバッハのオルガン曲に
特化した盤というのは
まず入っていないのですね。
そんなことを考えながら
コラール編曲を中心に据えた
アルバム(DHM盤)を聴いていますけど
オランダ、アルクマール市
聖ローレンス教会にある
ハーベルヘール=シュニットガー・オルガンの
響きが素敵に心地よく
これだけは
鎌倉雪ノ下教会のオルガンを弾く
中田恵子盤よりも
優っていると思ったことでした。
レオンハルト自身が勤めていた
アムステルダムのヴァールセ・ケルク
(フランス改革派教会)にある
クリスティアン=ミューラー製造
歴史的オルガンも
音が柔らかくて実にいい。
さすがレオンハルトというべきか
これはオルガンが、あるいは
録音が優れているというべきなのか。
ところで、今日も今日とて
会場のドリル音で
起こされました。
ここしばらく
いびき程度の音だったのですが
今日は久しぶりに(というと変ですけど)
頭に直に響く音だったので
やむなく起きることに。
昨晩の就寝も
夜中の4時近くだったので
腹立たしいことこの上なく。
午後は午後で
金槌の音がうるさい。
自分が作業をする部屋の
すぐ上で叩いているから
なおさら腹が立つというわけです。
うーん。( ̄^ ̄)