前回に引き続き
ヴィヴァルディ《ニシ・ドミヌス》
(主が家を建てるのでなければ)RV 608 から
〈主は愛するものに〉Cum dederit の
YouTube で見つけた演奏をもうひとつ。
演奏している
Red Dot Baroque(通称RDB)は
シンガポールの
バロック・アンサンブルで
使用しているのは古楽器です。
歌っている
チャン・ウェイ・エン Chan Wei En
(ウェイ・エン・チャンとも)は
おそらくゲスト・アーティストで
Bach Cantatas によれば
現在はボストン在住の
シンガポール人カウンターテナー。
RDBはヴァイオリンの
アラン・チュー Alan Choo が率いていて
今回の奏者として彼のほかに
ヴァイオリンのガブリエル・リー Gabriel Lee
ヴィオラのプラシダ・ホー Placida Ho
チェロのレスリー・タン Leslie Tan
コントラバスのエドマンド・ソン Edmund Song
そしてテオルボの
クリストファー・ヨハン・クラーク
Christopher Johann Clarke
という面々が参加。
今回の演奏は
まずは何といっても
チャン・ウェイ・エンの美声に
感銘を受けました。
聴いている当方がアジア系だから
というわけでもないでしょうけど
欧米のアーティストよりも
説得力がハンパなかったです。
そして器楽演奏が
各パート1人
という小編成なのが好み。
ヴァイオリンが
第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンで
2声部あてられているは普通として
通奏低音に
テオルボが加わっているあたり
近年の傾向が反映されている感じ。
あと、映像が物語風に演出されていて
チャン・ウェイ・エンが
別れの手紙を受け取ったかのような
(あるいは恋人の死を知らせる手紙か?)
韓流ドラマの一場面のような
(あくまでもイメージ。
韓流ドラマは観たことありませんw)
小芝居をしているのも特徴。
宗教性はゼロでしょうけど
その代わり
韓流ドラマ好きな
日本のご婦人方に
支持されそうな気もします。
(これもイメージ、というか偏見かもw)
最後の
宙に浮いているかのような
赤い封筒? は
何なのだらう。( ̄▽ ̄)
ドラマ風の演出なので
独唱者と伴奏者が同じ場面にいない
というのも珍しく
ポップスのMVかPV
といった感じがするあたり
新しいですね。
レッド・ドット・バロックは
こういうふうな演出をするのを
特徴としているようですが
そういうところが今風というか
新世代という感じがします。
撮影場所も美しい。
とにかく新鮮な映像は必聴必見
文句なしにオススメですね。
自分はこれまで
チャンネル登録というのを
してきませんでしたが
レッド・ドット・バロックは
ちょっとしたくなっちゃいました。
さあ、どうする、自分! ( ̄▽ ̄)