(ビクターエンタテインメント
vicl-77013、2022.6.29)
キャンディーズの
スーちゃんこと田中好子
唯一のLPアルバムが
リマスタリングされて
初CD化されました。
タスキ(オビ)に
「〈マスターピース・コレクション〉
フィーメル・シティポップ名作選」
とあるように(ジャケ裏にも表示)
ジャパニーズ・シティポップの
近年の海外における再評価を受けて
CD化となったものです。
Amazon で購入すると
特典として「メガジャケ」が付いてくる
というので Amazon で購入。
そしたら付いてきたのは
色紙サイズにLPジャケを印刷した
ペラペラな1枚の紙だったので
ちょっとがっかり。
本体には
シングルカットされた
『カボシャール』のジャケを
縮小して復刻したものを封入。
本体は紙ジャケ復刻版でなく
普通のプラケースで
タスキも上掲の通りでしたから
うーん、と思っていたんですけど
シュリンクを取ってみると
タスキ裏に当時のタスキが
復刻印刷されてて
ちょっと感心。
また、ライナーは
音楽ライターの
ガモウユウイチによる解説を載せた
中綴じの一般的なものとは別に
当時のLPのライナーを復刻したものが
歌詞カードとして折り込み封入。
プラケース仕様という範囲内で
できるだけLPの体裁を再現しよう
という営業努力が感じられて
好感が持てた次第です。
実をいえば
シングル盤とLPアルバムは
いずれもディスクユニオンで
入手済みでして
そちらに針を落とす機会がないまま
CD化されてしまったのでした。
まさかCD化されるとは
それもシティポップという文脈で
復刻されるなんて
予想だにしませんでしたよ。
シングル盤を見つけたのは
町田のディスクユニオンで
夏期講習か冬期講習の際であることを
鮮明に覚えています。
(ビクター音楽産業 VIHX-1625、1984)
歌詞カードには
マルP1984と表示されているなのに
ディスクのレーベル面だと
マルPが1982になっている不思議。
それはともかく
当時お元気だった
小論文の講師の先生との間で
ひとしきりレコード談義をしたことが
故人を偲ぶ思い出にもなっています。
LP盤の方は
いつどこで見つけたのか
覚えていないのですけど。
(ビクター音楽産業 VIH-28155、1984)
ジャケ裏を見ても
マルP1984とあるだけですが
復刻版CDのジャケ裏には
「オリジナル発売日:1984年1月21日」
と記されていることを
付け加えておきます。
ちなみにシングル同様
レコードのレーベル面だと
マルP1983となっていて
原盤権取得年の表示が異なっています。
ラジオ用に先行プレスされたとか
いろいろな事情(大人の事情?)で
シングル曲が1982年に録音されたあと
残りのアルバム曲が1983年に録音され
両方とも1984年に発売になった
ということなんでしょうかね。
アナログレコードプレーヤーの調子が
ずーっと悪いままなので
これまで聴いてなかったんですけど
CD化されたものを改めて聴くと
大人っぽいバラード系の曲が多く
レコードで聴けていたとしても
期待はずれだったかもしれない
と思ったことでした。
もう少しアイドルっぽい声質と曲調を
想像していたからなんですけどね。
それもあって
ガモウユウイチの
簡にして要を得た解説で
各曲の聴きどころを
教えてくれるのが
ありがたかったです。
シティポップについての
Wikipedia の解説を併せて読むと
なんとなく腑に落ちました。
本盤については
ファンの人には申し訳ないですけど
ボーカルの魅力よりも
アレンジや演奏の魅力を
楽しめばいいか
と思ったりした次第。
というシリーズからは
フランス・ギャルなどの
フレンチ・ポップスをカバーした
鷲尾いさ子のアルバムも
復刻されています。
こちらは
以前にもCD化されていて
中古で購入済みなんですけど
旧盤には解説の類がなく
新盤に解説がつくのなら
買ってみてもいいかなあ
とか迷っている今日この頃です。