エリオット・ガーディナーが指揮する
バッハのカンタータ第4番を
紹介した際に
一般的な編成だと書きましたが
では一般的な編成とは
どういうものか。
そんなことを思いつつ
YouTube で探してみたら
やはりガーディナーが指揮する
最近年の演奏がありましたので
まずは、そちらをご紹介。
BBC Proms という番組? の
映像のようで
2021年9月5日
ロイヤル・アルバート・ホールで収録。
合唱は30人。
ソプラノが12人で
アルト、テノール、バスは各6人。
『バッハ事典』
(東京書籍、1996)によれば
ソプラノは2声部ではないので
ちょっと多い気がしますけど
ホールの大きさに合わせて
許容の範囲なのかしらん。
アルトのパートに
男性が1人いるのは
カウンターテナー奏者だと
思われます。
ここらへんは時代ですねえ。
器楽は
映像からは分かりにくいですけど
ヴァイオリンが2群に分かれて
6人ずつかしらん。
ヴィオラは不詳ですけど
通奏低音楽器を除いて
弦が24人いるようなので
やはり6人でしょうか。
他は通奏低音楽器で
チェロ2、コントラバス2
テオルボ2、オルガン
という構成。
テオルボが加わっているのが
珍しいというか
これは最近の傾向を
反映しているのかと思います。
それにしてもやっぱり
トロンボーンとコルネットは
加わってません。
『バッハ事典』の解説をよく読むと
本曲は1708年かそれ以前に
作曲されたもので
のち1720年代半ばになって
ライプツィヒで再演された際
管のパートが付加された
とありますから
ライプツィヒ・バージョン
ということですね。
資料はよく読みましょう
ということで。(^^ゞ
でもそうなると
ライプツィヒ・バージョンが
聴きたくなりますけど。( ̄▽ ̄)
ガーディナーの映像としては
2018年に行われたらしい
教会でのライブ映像も
アップされてました。
こちらも合唱は総勢30人。
楽器にはコントラバスと
テオルボも加わっていますが
テオルボは1人で
コントラバスは2人かな。
あとの弦楽器群は
映像で確認するのが難しく
チェロが3人かなあ、とか
ヴァイオリンが8人?
だとしたらヴィオラ4人くらい?
という感じで
はっきりさせられず。m(_ _)m
ちなみに
今回、聴いていて
思い出しましたけど
本曲はコラール・カンタータ
というやつで
冒頭のシンフォニアを除く各曲が
ルターが作ったコラールの
変奏曲になっています。
つまり基本的な旋律は一定で
その変奏が続くわけでして
だから最初に聴いた時
抵抗なく聴けたのかもしれません。
そんなことを思いつつ
(手許のCDのジャケ裏に載っている)
ポートレート写真と比較すると
ガードナーも老けたなあ
とか、ぼんやりと考えながら
BBCの映像を観て
感慨に耽るのでした。
そら(CDの写真は)
40年前ですからね。
そう思ってる自分も充分
老けてるわけですけど。(^^;
ちなみにガーディナーは
1943年4月20日生まれですから
なんと、もうすぐ誕生日で
79歳になるじゃないですか。
にもかかわらず
意気軒昂としている感じで
羨ましい限りでございます。