YouTube でたまたま

ノルウェーの演奏家たちによる

バッハのカンタータ 第4番

《キリストは死の縄目につながれたり》

BWV4の演奏を聴きました。

 

 

録音年月日は不詳ですが

Støttet av Bergen kommune

En del av "Påskefest 2021"

(ベルゲン市協賛

 “イースター2021”の一部)

とありますから

2021年の4月4日でしょうか。

 

全員が揃っての歌唱の場合

ソプラノ2人、アルト1人

テノール1人、テノール及びバス1人

バス1人という編成。

 

器楽伴奏は

ヴァイオリン2、ヴィオラ1

チェロ1、オルガン

という編成で

曲によっては通奏低音楽器

(チェロとオルガン)のみ

という簡素さ。

 

コロナ禍の下での演奏だから

かもしれませんけど

小編成であるため

声部の絡み合いが明確で

合唱に重なるコラール旋律や

フーガなどが

分かりやすく聴き取れます。

 

 

自分が疎いということも

あるでしょうが

指揮者や演奏家など

知らない人ばかりで

特に名の知られた演奏団体

ないし演奏者というわけでは

ないような気がします。

 

とはいえ

これはかなり

好みな方の演奏でした。

 

 

《キリストは死の縄目につながれたり》は

たぶん自分が初めて聴いた

バッハのカンタータ曲で

こちら↓のCDです。

 

オーセンティック・ベスト50/第43巻(外ジャケ)

(BMGビクター BVCC-1868、1992.5.21)

 

演奏は

エリオット・ガーディナー指揮

モンテヴェルディ合唱団と

イングリッシュ・バロック・ソロイスツ。

 

原盤はセオン SEON で

録音は1980年。

 

日本の再発盤ないし

廉価盤あるあるで

声楽や器楽の編成などは

どこにも記載されていませんが

一般的な編成ではないでしょうか。

 

アリアなどもソロではなく

合唱で歌われています。

 

 

ただ

手許にある『バッハ事典』

(東京書籍、1996)によれば

コルネットとトロンボーンという

管楽器も加わるようで

これにはびっくり。

 

セオン盤は

ガーディナーにとって

旧盤? だからなのか

管が使われてないようですもの。

(自分の耳がおかしいのでない限り)

 

オーセンティック・ベスト50/第43巻(本体&外ジャケ)

 

本盤は

〈オーセンティック・ベスト50〉

というシリーズの1枚で

タスキ(オビ)が

ケースの全面(三方)を覆い

蒐集心をそそられたものでした。

 

当時は歌ものが苦手で

でもこれも買わねば揃わない

と思って買ったものですが

意外と抵抗なく聴けたことを

覚えています。

 

尺が短かったのも

良かったかもしれません。

 

第4曲、テノールのアリアで

リズミカルで劇的な

弦楽器の旋律に乗って

da bleibet nichts! と歌い

いったん音が切れる箇所は

いまだに印象に残っています。

 

だからといって

バッハのカンタータを続けて聴こう

と、すぐに思ったわけでは

ありませんけどね。(^^ゞ

 

 

そんなこともあって

今回の YouTube の演奏も

親しみが湧くのかもしれず。

 

古楽演奏を聴き始めた頃の

初々しさが思い出されますが

あれからずいぶんと

遠くに来たというか

聴く際のポイントも

変わったものです(しみじみ)