先週は横浜で4日連続

夏期講習の採点があったんですけど

その内の2回は早く終わったので

関内のディスクユニオンに行ってきました。

 

関内のディスクユニオンに行くのは久しぶりで

かなり昔、一度だけ行ったことがありますが

そのときとは違う場所に移動したようで

JR関内駅から数分の

馬車道通りのビルの2階になってました。

 

そこで見つけたのが今回ご紹介の

ララ・セント・ジョン(ヴァイオリン)と

マリー=ピエール・ラングラメ(ハープ)による

『J・S・バッハ ソナタ集』です。

 

セント・ジョン&ラングラメ『バッハ・ソナタ集』

(Ancalagon Record: ANC-139、2012)

 

輸入・販売元は東京エムプラスで

直輸入盤の日本流通仕様ですが

ライナーの日本語訳は付いていません。

 

 

ハープの音というのは

ヴァイオリンに比べると

かなり弱い気がされ

実際、イヤホンを付けなければ

その微妙な音は聴き取れなかったりします。

 

そうと予想はしていたものの

なんかピピッとくるものがあったのか

購入してみたわけですが

これが買って正解の1枚でした。

 

 

最初に収録されている

ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ

第1番と第3番は

チェンバロのパートを

同じ撥弦楽器であるハープに代えた

いかにもな編曲版といえるでしょう。

 

このソナタではチェンバロが

ヴァイオリンと掛け合いをするソロ声部と

通奏低音部との2声部を担う曲なので

素人考えでは

演奏が大変そうな気がするんですけど

そんな心配を払拭するくらい

ハープが巧すぎ。

 

チェンバロに比べれば

音のシャープさでは劣るように思いますし

鍵盤ではなく両手の指で弾くので

音の数を減らさなくてはならないように

思われるのですけど

それでもちゃんとヴァイオリンと拮抗して

2声部を担いきっているのには

脱帽させられました。

 

 

ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタのあとに

フルートのためのソナタが2曲入っていて

その内のひとつが

BWV1030 のロ短調ソナタだったので

瞠目させられました。

 

フルートのためのロ短調ソナタについては

このブログでも何枚か紹介しましたが

バッハの曲の中でも一、二を争うほど

好きな曲のひとつだったりします。

 

そのフルートのパートを

ヴァイオリンに代えての演奏というのは

今回、初めて聴きましたが

これが実にいい。

 

モダン・フルートではなく

フラウト・トラヴェルソの繊細な音を

見事に再現している感じで

ハマり過ぎるくらいハマりすぎ。

 

フラウト・トラヴェルソ風なだけに

ハープの音色の繊細さとぴったりあっていて

身震いするような名演でした。

 

 

最後におまけのように

現在はバッハの作ではないとされている

フルート・ソナタ 第2番のシチリアーノが

演奏されています。

 

シチリアーノ

すなわちシチリア風のメロディー

ということもあってか

これまたハマり過ぎるくらいハマってます。

 

ヴァイオリンのソロではなくて

ちゃんとハープが

オブリガートで付いているのも

いいですね。

 

 

演奏者について

いろいろと検索してみたら

ララ・セント・ジョンのCDを

昔、買っていたことを思い出しました。

 

探してみたら

2枚ほど出てきましたが

それについてはまた

次の機会にでも。

 

 

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