過ぐる2月14日に
買い出しもかねて渋谷まで足を延ばし
ディスクユニオンに行ってきた
ということは
すでに書いた通りですが
そのあとレコファンに寄って
見つけたものの話を
遅ればせながら。
特に探しものがあると
アテがあったわけではないんですけど
フレンチ・ポップスのコーナーで
たまたま見つけたのが
こちらの2枚です。
(左:Apachec/WEA: 4509-98611-2、1994
右:WEA: 0630-19198-9、1997)
両方とも2曲入りのシングルCDで
10ケタの数字は
商品のバーコード番号でもあります。
左側のシングルは
フランス・ギャルがリリースした
最後のシングルCD。
表題曲の Attends ou va-t'en は
邦題「涙のシャンソン日記」
あるいは「アブナイ彼」として知られる
セルジュ・ゲンスブール作詞作曲の名曲です。
フランス・ギャルは
ミッシェル・ベルジェと組んで以降
アイドル時代の曲は歌わなくなったんですけど
唯一の例外が「涙のシャンソン日記」で
こちらは1997年にリリースした
2枚組のライブ盤からの
シングルカットとなります。
たまたまそのライブ盤を
以前、確か新宿のディスクユニオンで
入手していたこともあり
曲自体は知っていたのですが
シングルカットされていたことに
ちょっとびっくり。
ちなみにライブの映像が
YouTube にアップされてますので
以下に貼り付けておきます。
アイドル時代とは
かなり雰囲気が異なりますが
これはこれで、良きかな。
なお、シングル盤のカップリングは
アルバム『音楽のために』(1981)収録の
「ディエゴ」という曲で
同じ1997年リリースのライブ盤から
シングルカットされたものです。
問題はもう1枚の方で
こちらは店頭で見たとき
まったくの謎でした。
ジャケ裏は
4人のいかつい男性が
ステージに立っているだけで
フランス・ギャルがどこにも写っていない。
ほんとーにギャルの曲なのか知らん
と不安に思いつつも
リーズナブルな値段だったので
買わなければ後悔すると思い
一緒に購入したのでした。
帰ってから調べてみたら
表題曲 Les Princes des Villes のオリジナルは
ミッシェル・ベルジェのアルバム
Voyou(1983)に収録されている曲だと
分かりました。
カップリングの Quelques mots d'amour も
ミッシェル・ベルジェのアルバム
Beauséjour(1980)に収録されているのが
オリジナルです。
ギャルが歌う Quelques mots d'amour は
1993年リリースのライブ音源
Simple Je - Débranchée à Bercy 93 に
収録されています。
こちらのライブ盤は
あいにく手もとにありません。
表題曲は
ラスト・アルバム France(1996)に
収録されているものだと思いますけど
実は今回のシングルが
オリジナル音源のひとつなのでした。
それについては、ご存知
France Gall Databese に載ってたんですが
2曲入りCDの他に
4曲入りや6曲入りのマキシシングルなども
出ていたみたいですね。
それらはすべて
Les Princes des Villes の別アレンジで
同じ曲を6通りにミキシングしたようです。
どうしてそういうCDを作ろうとしたのか
よく分かりませんけど
今回購入した2曲入りのシングルCDは
それらのどれとも違うバージョン。
しかも
ライブ盤からのシングルカットとはいえ
Quelques mots d'amour が入っているのは
本盤のみ。
うーん、奥が深い。
なお、アルバム France には
7種類ある内の
どのバージョンが入っているのか
アルバム自体を持っていないので
不詳です。
ベルジェのカバー曲は両曲とも
ベルジェ自身が歌うPVが
YouTube にアップされており
聴き比べも可能。
ベルジェのCDは日本流通盤がないし
両曲を収録したギャルのCDも
日本流通盤がないので
決まった邦題はありません。
仮に訳すなら
Les princes des villes は「都会の王子たち」
Quelques mots d'amour は「愛の言葉を少し」
という感じでしょうか。
ちなみに購入した2枚の内
Les Princes des Villes の方は
未開封品でした。
最初に購入した方は
どういう性格のCDか分からず
だから売ったのだろうか
とか想像してみたり。