昨日は、買い出しもかねて
池袋や渋谷のディスクユニオンまで
足を伸ばしてきたんですけど
その渋谷店で見つけたのが
今回の1枚です。
(zetima: EPCE-2013、2003.1.29)
販売は Sony Music Entertainment (Japan)。
zetima(ゼティマ)からの派生レーベル
「地中海」からリリースされた1枚。
ゼティマの沿革は
いろいろと紆余曲折があるようで
詳しくは Wikipedia の
アップフロントワークスの項目を参照ください。
渋谷店に行ったのは
お目当ての1枚があったからですが
3枚以上買うと色別割引品が割引対象になる
というセール中なこともあり
数を揃えるために店内の棚を見ていたら
目に入ってきまして。
相田翔子といえば
アイドル デュオ Wink の一人
という認識しかありませんで
Wink が活動停止してのち
ソロとして活動を続けていることは
『アイドル冬の時代』(2016)
という本を読んだとき
知ったくらいです。
その相田翔子が
1960〜70年代のフレンチ・ポップスを中心とする
洋楽のカバー集を出していたのか、と驚いて
思わず買ってしまったというわけで。
ここ数年、
フランス・ギャルのアイドル時代の曲とか
日本人による60年代の洋楽カバー歌謡に
ハマったりしたことから
特にフレンチ・ポップスや
カンツォーネに興味関心を抱き
調べるということがなければ
とうてい手には取らなかった1枚ですね。
その意味では
出会うべくして出会った
という感じ。
本盤では
自分の聞き覚えのあるアーティストだと
ヴィッキーやジリオラ・チンクェッティ
ウィルマ・ゴイク、ダニエル・ビダル
ミッシェル・ポルナレフなどの曲がカバーされ
フランス語で歌われています。
相田翔子の歌は
オリジナルの歌唱者の
張りのある歌い方とは違いますし
発音が怪しいところもありますけど
昭和歌謡でいえば
伊東ゆかりやザ・ピーナッツと
似た匂いが感じられ
声質も耳ざわりが良くて
ちょっといいかも、とか思ったり。
ライナーには
フランス語の原詞と
その翻訳が載っており
相田翔子のコメントも交えての
曲解説(大森庸雄)も充実。
ライナーではふれられていませんけど
ポール・モーリアの演奏でも知られる
というか、そちらで有名になった
ヴィッキーの「恋は水色」は
漣健児の訳詞による日本語のカバーも多く
ヴィッキー自身も日本語で歌っている他
自分が知っているのは天地真理でしたが
他に森山良子、榊原郁恵、山本リンダなども
日本語でカバーしているようです。
というわけで
日本人によるフランス語でのカバーは
ちょっと珍しいかも。
また、ヴィッキーもカバーしたという
ポップ・トップスの「マミー・ブルー」は
前サビおよび後サビ(というのかな?)の
Oh Mamy, oh mamy mamy blue, oh mamy blue
というフレーズが繰り返されるコーラスに
とっても聴き覚えがあって
懐かしい。
1971年リリースということですから
当方、9歳(小学4年生)のころ。
どこで聴いたのやら。
検索してみたら
相田翔子はカバー・アルバムを
もう1枚出しており
そちらにはシルヴィ・バルタンの
「哀しみの兵士」が収録されている模様。
相田翔子が歌う「哀しみの兵士」、
これはちょっと聴いてみたいかも。
というわけで
また、探し物が増えました……。