昨晩は
新宿バルト9にて21:00から開催の
「おジャ魔女どれみ TV版スタッフ勢ぞろい」に
行ってきました。
上映前のトークショーのゲストに
春風どれみ役の千葉千恵巳さん
藤原はづき役の秋谷智子さん
妹尾あいこ役の松岡由貴さん
そして瀬川おんぷ役の
宍戸留美さんが登壇する
ということで。
少し早めに着いて
夕食でもと思っていたのですが
紀伊國屋書店に寄っていたら
そんな時間もなくなり
上映シアターのあるフロアで
時間をつぶすはめに
なったという。
シアターの入口には
下のような看板が置いてあり
(写真、ピンぼけですみません)
中に入ると
上のように設営されてました。
開演時間となり
当時、番組のプロデューサーだった
関弘美さんが司会として登壇し
自己紹介と諸注意を述べた後
ゲストの声優さんたちが登場して
それぞれの役の呪文を唱えて自己紹介。
まずは
オーディションのことを覚えてますか
という質問。
オーディションは
番組が始まる前年、
1998年の10月末に
行なわれたそうですから
もう20年前のことになります。
久しぶりの東映オリジナル
(原作付きでない)アニメの
主役のオーディションということで
各事務所から多くの声優が派遣され
100人以上集まったのだとか。
東映側は事務所に案内を出す際
これまでにない作品を目指しているので
変わった子、ヘンな子を送ってくれ
というふうに書いたそうです。
事務所と現場とでは
求めるもの、求められるものの
イメージが違うため
従来の声優のイメージとは違う個性を求めて
あえてそう書いたのだそうで。
本来は声優には
見せないもののはずなのに
後に春風ぽっぷを演じることになる
石毛佐和さんが、なぜか知っていて
オーディション会場で
すごくナーバスになっていたようです。
千葉さんや松岡さんが
そのときのことをよく覚えており
さんざん語ってましたけど
石毛さんはなぜか
千葉さんのことを知っていて
「千葉さま〜」と言いながら
上記のような応募要項を見せたのだとか。
関プロデューサーが
当時、石毛さんはまだ10代で
緊張してたんでしょう
とフォローしてました。
なお、松岡さんは2次選考以降
(当時、3次選考までやったそうですが)
マジョリカ役の永澤菜摘さんと
競うことになったそうですけど
結果的に役が決まったのは
大阪弁が天下茶屋出身のキャラに
最も合っていたからだそうで。
関東のスタッフでは
大阪弁の判断が正確につかないので
当時、何人かの候補の台詞を録音し
大阪・朝日放送のスタッフに
聞いてもらっていたそうです。
そこで、松岡さんの喋りが
一番(天下茶屋の大阪弁に)近い
ということで決まったのだとか。
ちなみに宍戸さんは
ライブ前だったので
ギターを背負って
オーディション会場に行ったそうです。
どれみとぽっぷの台詞を言って
さらっと終わってしまい
帰ろうとしたら
タバックを出るところで
関プロデューサーから声をかけられ
そのとき4人目をやってもらう
という話をされたのだとか。
その頃は4人目の色を
何色にしようかと考えていた頃で
紫だと良い人か悪い人か分からないから
いいんじゃないか
となったそうですけど
そんなこともあり
佐藤順一監督は
すでに4人目のイメージを
決めていたようです。
役が決って
呪文の言い回しを決める際
最初は文字が並んでいるだけなのに加え
佐藤監督からは
気の抜けた呪文を唱えてくれると
という要請があったこともあり
何度も何度もいろんなバージョンで
言い直しすることになったのだそうです。
だからたいへん苦労した
と話していた千葉さんや松岡さん、
宍戸さんが呪文を唱える時は
苦労するぞと思って見ていたら
さらっとできたのだとか。
宍戸さん曰く
すでに番組が始まっていて
ベースがあったから
ヘンなのでいいんだ
と思ってやったそうで
ほぼ一発OKだったそうです。
ちなみに秋谷さんは
はづきちゃんの呪文が
女性の胸や、おならの音を
連想させるようなものだったので
恥ずかしかったと話してました。
続いて
思い出に残っている話は
という質問。
千葉さんが
アニメなのにアニメっぽくない
リアルな話が多いという話をすると
『おジャ魔女どれみ』は
小学生のリアルを
とても大事にしようとした作品
という話が関プロデューサーから出ました。
当時の小学生の興味関心を探るため
アンケートを取ったこととか
結果、製作者が子どもだった頃と
あまり変わっていないことが分かった
というのは
よく知られた話かと思います。
そのとき話題になった
今も昔も子どもは電話が好き
というのは
ちょっと面白かったですね。
電話もそうだけど
女性の髪型に、いちばん
時代が出るという話を
キャラクター・デザインの
馬越嘉彦さんにした
と関さんが言うと
それでどれみのあの髪型か
と千葉さんがつっこむという一幕も。
でも、子どもって
丸いものが好きですよね
タップも丸いし、と
宍戸さんがフォローしてました。
ちなみに
飛鳥ももこを演じた宮原永海さんは
『夢のクレヨン王国』(1997〜99)から
東映のアニメ作品に出ていますが
(松岡さんもそうだそうで)
そのときはまだ
宮原さんが帰国子女だと
スタッフも気づいていなかったそうです。
はづきちゃんの恋人・矢田まさるとして
『どれみ』に出ているうちに
帰国子女だと分かったそうで
それでやってもらうことになったのだとか。
当時、小学生の間で
宇多田ヒカルが
人気が出始めてた頃だったから
ももこを帰国子女にしようと決めた
という話でした。
宮原さんは『どれみ』当時
後のももこのように
へそ出しルックだったそうですが
それから当時の千葉さんの
ファッションの話になりました。
オーディションのときは
黒い革のベルトを
首に巻いていたそうで
アフレコでは毎回
髪の色が違ってたのだとか。
なんか、メタルだかパンクだかを
地で行っていたようで
聞いてるこっちもびっくりでした。
そこから
アフレコの時の思い出話になり
さらにイベントの話になりました。
宍戸さんのイベントの思い出は
金沢に秋谷さんといったとき
子どもたちの反応に感動して
歌い終わって袖に帰ってきたら
号泣してたことだそうです。
ちなみにイベントでは
当初、役を伏せるように言われて
ステージに出て歌ってたそうですが
子どもたちから
「どれみちゃんの声、だれ?」
とか聞かれて以来
最初から「何々役の」と
自己紹介するようになったそうです。
そういう番宣のイベントだけでなく
スタッフの交流を深めるイベントも
多かったそうで
秩父の山奥にある
廃鉱になる小学校にも行った
という話を松岡さんがすると
千葉さんと秋谷さんだけ記憶にない
と言い出すという一幕があり
会場の笑いを誘ってました。
宍戸さんも最初
行った記憶がない感じでしたが
松岡さんはすっごく詳しく覚えており
前掲のマジョリカを演じた永澤さんや
あいこの父役の津久井教生さんがいて
こんなことしたやん、みたいなことを
懸命に話してましたけど
千葉さんと秋谷さんは覚えておらず
(関プロデューサーも含め)
3人で夢でも見てたんじゃない
とか応じていたのが可笑しかったです。
関プロデューサー曰く
自分の仕事の半分は
そういうスタッフのイベントを
組むことだったとかで。
続いて
『どれみ』は来年の2月で
20周年を迎えることにちなみ
こんなことをやりたいという
妄想を語ってもらうことになりました。
小説版をアニメで(これは千葉さん)
女子高生をやりたい
(とは、千葉さんの話を受けた松岡さん)
劇場版をやりたい(これは宍戸さん)
という話のあと、関さんから
今日は地方から来た人や
海外から来た人がいると聞いて
このメンバーで全国ツアーを
と「妄想」を語ってました。
この後
Blu-ray BOX が発売中とか
東映アニメオンデマンドで配信中
また、講談社ラノベ文庫から
小説版が発売中、などの
告知がありました。
先にも述べた通り
来年は20周年なので
多すぎて把握しきれないほど
いろいろな計画が出ている
とのことです。
それから最後に
キャスト一人一人から
一言ずつ挨拶がありました。
宍戸さんは
「4年間、毎週会ってたから
(今日は)親戚のような雰囲気で
懐かしいなと思ったし
来年もいろいろとあるということですから
可愛いおんぷちゃんの声を出せるように
がんばります」というようなことを
話してました。
それぞれの挨拶が終わった後
関さんから「全員、起立。礼」
という号令があり、退場。
それから間なしに
第1話「私どれみ! 魔女見習いになる!!」と
第30話「ユウレイに会いたい!」が
上映されました。
第30話は
後に恒例となる肝試し回で
怖いものが嫌いな
はづきちゃんの壊れっぷりが
人気のエピソードということもあり
場内が笑いの渦に包まれてました。
Blu-ray 用にブラッシュアップされたものか
元からそうなのかは分かりませんけど
音が非常にきれいで
ドルピーっぽい感じなのが
印象的でした。
主題歌・副主題歌は
一緒に歌いたくなって
ウズウズしてしまったり。
(さすがに合唱にはならなかったなあw)
キャストの4人は
前列で観ていたようで(途中から?)
上映後、花束を抱えたキャストが
立ち上がって
袖に下がるのが見えました。
すべてのスケジュールを終えたのは
22:45ごろでした。
本日中に帰宅したかった自分は
さくさくと劇場を後にし
帰途についた次第です。
以上、長文乱文深謝。
手もとのメモと
記憶に従ってまとめましたが
当日、出た話をすべて
書いたわけではありませんし
書き漏らしたことや
勘違いなどもあるかと思います。
間違いや失礼の段など
あった場合は
ご容赦いただければ幸いです。
最後になりましたが
司会の関さん
キャストのみなさん
スタッフのみなさん
お疲れさまでした。
次回は来週、10月19日に
同じ場所、同じ時間に開催されます。
出演者の面々は
確かにすごいですけど