東京カテドラル
聖マリア大聖堂で開催の
武久源造が弾いていた
バルダキン・オルガンのCDです。
(コジマ録音 ALCD-1121、2011.3.7)
武久源造が手がけている
「鍵盤音楽の領域」というシリーズの
vol.9 になります。
(本ブログでは以前 vol.8 を紹介)
商品のどこにもリリース月日の表示がなく
上の月日は Amazon に拠りました。
昨日は研究会があって
前回のシュッツ・コンサートの記事を
下書きしたまま出かけ
帰宅が遅くなったので
記事中に写真を付け足せないまま
外出先からアップせざるを得ず
今日になってから写真を付け足しました。
今回、ご紹介のCDのジャケもまた
同じ記事中にアップする予定でしたが
記事中にジャケ写がなくても
不自然ではなかったので
記事中にはアップしないままにして
せっかくですから
改めて紹介することにした次第です。
ジャケ写では左側に写っているのが
コンサートで弾いていたもので
北イタリア南チロルの
クールブルク城に残されている
ミヒャエル・シュトローベルが
1559年に制作したものを基に
復元した楽器です。
送風はふいご手の他に
電動でも送れる装置が付いていると
ライナーに示されていました。
やはりそうでしたか。
収録楽曲は
武久源造のオリジナルを除き
おおむね1分から4分程度の長さです。
ジョヴァンニ・ガブリエリ
ヤン・スウェーリンク
アントニオ・デ・カベソン
ミヒャエル・プレトーリウスという
比較的有名な人に混ざって
あまり有名でない人たちの楽曲や
『ブクスハイム・オルガン曲集』などからの
作曲者不詳の曲も演奏されており
かなりマニアックな1枚。
ちなみに
シュッツ・コンサートで演奏された2曲
作曲者不詳の「新しいパッサメッツォ」と
アルノルト・シュリックの「優しきマリア」も
本CDに収録されています。
曲によって
2台のオルガンで弾くものがあり
もう1台のオルガンも
スイス山間の町にある博物館所蔵の
製作者不詳の16世紀の楽器に基づき
コピーされたものです。
演奏は
シュッツ・コンサートにも出演していた
山口眞理子さん。
ちなみに
ヴァイオリンやパーカッションが
加わったりする曲も収録されてるんですけど
そのヴァイオリンの奏者も
オルガンを弾いている山口さんです。
作曲者不詳の
「優しき夜ウグイス」では
フィロメーラという楽器(?)も
使われていると表示されていますが
どういう楽器なのかは分かりません。
パンパイプ(パンフルート)かしらん。
ナイチンゲール(夜鶯)の鳴き声を
模しているのかと思いきや
そちらは、ライナーによれば
オルガンで出しているようですね。
他にも
アラブ系のパーカッションを伴う曲もあり
飽きさせない1枚になっています。
あまり一般ウケしないかもしれませんが
ライナーも充実していますし
1度は手に取って聴いておいても
いいかも、ですね。