徹夜に近い状態で仕事を終え

神保町まで届けた後

ディスクユニオンに寄ったら

大量のシングル盤が

未整理のまま放出されていました。

 

幸い時間の余裕があったので

ざっと漁っていたところ

見つけたのが

アグネス・チャンの

香港でのデビュー・シングル盤でした。

 

香港デビュー・シングル(ジャケ表)

(THE LIFE RECORDS. FS-1、1971?)

 

リリース年は

ジャケットにも盤にも

どこにも表示されていないので

Wikipedia の記事に拠りました。

 

ですが、以前

香港でのファースト・アルバムを紹介した際

1969年に

香港のアマチュア・フォーク・シンガーによる

コンピレーション・アルバムがリリースされ

翌年、シングル・カットされた

と書きましたけど

Wikipedia の日本語版、英語版、中国語版の

いずれもが1971年リリースになっています。

 

1970年リリースというのは

自筆の自伝『ツバメの来た道』(1989)が

ソースですので

そちらが正しいと

考えたいところなのですけど……。

 

それに

1955年生まれで14歳でデビュー

ということからすれば

1969年がデビュー年になるし

それが上記コンピ盤だとしたら

1970年リリースと考える方が

妥当のような気もするんですけどね。

 

どうにも釈然としないので

「?」と付けておく次第です。

 

 

デビュー盤では

姉のアイリーンが

コーラスで参加しています。

 

香港デビュー・シングル(ジャケ裏)

 

ジャケ裏には

二人のスナップも

モノクロで掲載されていて

こんなのも、ちょっと貴重だったり。

 

 

この曲、聴くだけなら

日本でリリースされたベスト盤

『メランコリー』にも

 

『ベスト・セレクション〜メランコリー』

(日本クラウン CRCP-20242〜243、2000.5.24)

 

収録されているので

簡単に聴くことができます。

 

ちなみに

こちらのライナーに掲載された年譜でも

1971年デビューとなっていますが

それはともかく

香港デビュー盤のアレンジを

誰がしたのかまでは

さすがに書かれていないのですね。

 

CDケースのジャケ裏では

東海林修になってますが

これは日本のアルバムに

収録された時のアレンジ者であり

香港盤とは異なります。

 

それが今回のシングル盤のジャケ裏に

アレンジとオーケストレーションが

John Chen と Richard Yuen だと

書かれていたので

資料的な意味でも

たいへんありがたいですね。

 

ちなみに

カップリング曲

Day Is Done のアレンジは

Jimmy Chan という人です。

 

 

STEREO-MONO というのは

以下のページによると

 

http://musicnostalgia.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/agnes-chan1lp-5.html

 

スレテオ針でもモノラル針でも

どちらでも再生可能という意味ではないか

とのことでした。

 

よく分かんないですけど

そういう時代だったのですかね。

 

 

その他、

スリーブ・タイプのジャケの表側には

英語タイトルの中国語訳が付いているとか

レコードの商品管理番号が1番だったり

センター・ホールの形状が独特だったりと

いろいろと興味深い1枚です。

 

それにしても

自分の眼の黒いうちに

まさか入手できるとは思いもよらず

これもちゃんと仕事を終わらせた

ご褒美かもしれないなあ、とか

思ったりしたことでした。(^_^)v

 

 

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