(キャニオン・レコードCX-75、1982.7)
4月に入って
春期講習で横浜に行った際
ディスクユニオンで見つけました。
近年、舞台化され
その後、同じキャストで映画化されて
今年の秋に公開の予定のところ
バンコラン役の俳優が
問題を起こして逮捕されてしまい
と、いろいろ話題をまいている原作の
アニメ版(1982〜83)の挿入歌です。
21話(1982.10)以降
エンディングにも使われました。
放送当時は当方、二十歳ですから
こちらで観ていたのだと思いますが
全話、きちんと観たかどうか
ちょっと記憶にありません。
でも主題歌は覚えていますし
「クックロビン音頭」が
エンディングになったのも
記憶しています。
クックロビンが
マザーグースの
「誰がコマドリ殺したの」に
基づいているということは
よく知られているかと思います。
ミステリ・ファンなら
S・S・ヴァン・ダインの
『僧正殺人事件』(1929)で
初めてマザーグースの原詞に
出会うのではないかと。
人によっては
エリザベス・フェラーズの
『私が見たと蠅は言う』(1945)で
初めて知ったという人も
いるかもしれませんけど。
原作まんがでは
「誰が殺したクックロビン」
というフレーズ以外
出てこなかったかと記憶します。
もちろん音頭の方の歌詞は
上記のフレーズ以外
マザーグースの原詞と
まったく異なりますけど
音頭にしてしまう
という発想がすごい。
いまだに耳について離れません。
パタリロのCVを演じた
白石冬美は
曲頭の掛け声と
合の手で参加。
白石冬美といえば
自分的には
『怪物くん』(1968)のCVか
ナッチャコ・パック(1967〜82)の
パーソナリティー
という認識だったので
初めて観た時は違和感ありました。
観ているうちに慣れましたけど。
シングル盤には
振り付けを図解したシートが
封入されています。
振り付けたのは
三宅(デタガリ)恵介で
「ひょうきんディレクター」
という肩書になってます。
Wikipedia に項目があるのには
びっくりでしたけど
その記事に拠れば
舞踊家の家系だそうで
さらに、びっくり。
「ひょうきん」というのは
もちろん、有名なバラエティ番組
『オレたちひょうきん族』
(1981〜89)に由来します。
演奏のスラップスティックも
Wikipedia に項目が立っています。
声優5人によるロックバンドだそうで
はからずも前回の『めざせモスクワ』と
コンセプトが重なった次第。
同じ系列の記事だということを
意識してはいましたけど
ここまでぴったりと重なるとは
思いもよりませんでした。
B面は
藤本房子と杉並児童合唱団による
「パタリロ・マーチ」で
そちらをフィーチャーした
ジャケ面も作られています。
こちらの作曲は
森田公一だったので
ちょっとびっくり。
パタリロの英語綴りが
歌詞に盛り込まれていて
それで PATALLIRO と綴ることを
初めて知りました。(^^ゞ