町田のディスクユニオンで見つけた

フランス・ギャルのレコードは

もう1枚あります。

 

それがこちら。

 

ギャル&ベルジェ『楽しい暮らしはパリで』

(仏 WEA filipacchi music: 16 785、1976.6)

 

リリースと同じ年の

6月22日に結婚する

ミッシェル・ベルジェとの1枚です。

 

WEA は

現在のワーナー・ミュージックですが

filipacchi はその傘下のレーベル

だろうという見当しか

ついておりません。

 

 

帰宅してから調べてみると

1976年5月22日放映の

ミュージカル・コメディ

Émilie ou la Petite Sirène 76 における

劇中曲であることが分かりました。

 

タイトルを訳すと

「エミリー、あるいは小さなセイレーン '76」

という感じでしょうか。

 

要するに本盤は

いわゆるサントラ盤です。

 

もっとも

タイトル曲の

ジャケットの写真は

番組のスチールというより

タイトル曲を録音するブースの2人

ということになりそうです。

 

 

同番組では

ミッシェル・ベルジェが音楽を担当し

フランス・ギャルが主役のエミリーを

演じています。

 

ベルジェは

音楽制作だけでなく

有名プロデューサーという役で

出演してもいるようです。

 

ただし、ギャルの恋人

という役周りではないようですが。

 

 

ということが分かるのは

フランス語版 Wikipedia に

同番組の項目が立っているからで

それを読めば

ストーリーを知ることも

難しくはありません。

 

が、フランス語は

大学の第2外国語で

履修しただけということもあり

流し読みして意味を汲み取ること

それ自体が難しい。f^_^;

 

テレビ・スタジオの照明係の

3人の娘の末っ子エミリーが

歌手か、あるいは俳優になるという

夢を叶えるために

がんばるというお話、かなあ

というくらいは

何となく分かるのですが……。

 

 

びっくりしたのは

フランソワーズ・アルディが

出演していること。

 

出演だけでなく

歌も披露しているようです。

 

ミッシェル・ベルジェは

この3年前に

アルディのプロデュースも

やっていたそうで。

 

他に、洋楽ファンならお馴染み

(だと思いますけど)

ロッド・スチュアートも

本人の役で出演しています。

 

これは観てみたいなあ。

 

 

曲名の

Ça balance pas mal à Paris

「楽しい暮らしはパリで」

という邦題があるようなので

それを今回の記事タイトルに

使いました。

 

1979年に邦盤が出た

2枚組のライブ盤において

付けられた邦題のようですね。

 

 

YouTube に

TV放映時のもの

と思われる映像が

アップされています。

 

 

ミュージカル・コメディという

劇の性格にもよるのでしょうけど

コミカルで軽妙なパフォーマンスは

観ていて楽しいし

フランス・ギャルも実に可愛い。

 

 

カップリングは

Le Monologue d’Émilie

(エミリーのモノローグ)で

 

ギャル&ベルジェ『楽しい暮らしはパリで』Face 2

 

ベルジェと一緒のジャケットを

上下に裏返すと

ギャル単体のスチールになります。

 

この写真は

番組からのスチールでしょう。

 

 

こちらも劇中歌で

やはり YouTube に

動画がアップされています。

 

 

途中でフレームインしてきて

コーラスを担当している

2人の女性は

エミリーの姉たちのようです。

 

 

「エミリーのモノローグ」は

ベルジェによる

ピアノのメロディーが

実に綺麗ですね。

 

『Avec France Gall ギャル祭』の

ベルジェについて書かれた

記事によれば

ベルジェの母親は

ピアニストだったそうです。

 

なるほど

ピアノによるメロディーの美しさは

しっかりとした基盤が

あってのものであったか

と腑に落ちました。

 

 

ちなみに本盤のレーベル面は

アグネス・チャンの

同時期のシングル盤でも

お馴染みのデザイン。

 

ギャル&ベルジェ『楽しい暮らしはパリで』レーベル部分

 

自分が親しんだ

ワーナー・レコードの

レーベル・デザインは

まさにこれだったので

ちょっと不思議な気がしました。

 

 ***

 

以上、今回の記事は

フランス・ギャルが

亡くなったことを知る前に

書いたものです。

 

それもあって

いささか

浮わついた書きっぷりに

なっていますけれど

ご海容いただければ幸いです。

 

 

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