(キングレコード K-102、1970.9)
原盤のレーベルはヴァンガードで
HIT-1803 というのは
ヴァンガードの販社番号かと思います。
本日、塾の会議前に立ち寄った
立川のディスクユニオンで購入。
ジャケットにも書いてありますが
映画『いちご白書』の主題歌で
アグネス・チャンの
香港でのデビュー曲
ということもあり
ちょっと探してたのでした。
現物を見たのは
自分はこれが初めてですが
ヤフオクには複数枚、出ているので
さほどレアというわけでも
なさそうです。
ただ、これが
最初に出たオリジナル盤かどうか
買う際に気になったのですけど
映画の日本公開が
1970年9月19日だそうですから
本盤が、少なくとも日本で
最初にリリースされた盤だと考えて
まず、間違いないかと。
ジャケット左側の曲名表記は
そっけないだけでなく
歌い手の名前も
曲名のように見えて
ちょっとセンスなさすぎ。
「バフィー・セントメリー」じゃなくて
「バフィー・セント=メリー」
あるいは
「バフィー・セント・メリー」と
表記すべきじゃないか
というのは措くとしてもねえ。
さらにジャケ裏は
曲名と歌詞が載っているだけで
作詩・作曲者や
歌詞の翻訳が載っておらず
この素っ気なさに
びっくりでした。
ちなみに作詩・作曲者は
ジョニ・ミッチェルで
1966年に作られました。
長いこと
本人の歌唱が録音されないまま
映画『いちご白書』の中で
バフィー・セントメリーによって歌われ
リリースされることになった
と思っていましたが
今回ちょっと調べてみたところ
その理解に疑問を抱くことになりまして。
ジョニ・ミッチェル版の
「サークル・ゲーム」は
1970年の4月にリリースされた
ジョニ・ミッチェルのアルバム
『レディズ・オブ・ザ・キャニオン』に
収められています。
そちらは最近
CD化されたものを
横浜のディスクユニオンで
購入したばかり。
(ワーナーミュージック・ジャパン
WPCR-2599、1998.5.25)
その際に
映画版の歌手が
違うことを知って
バフィー・セントメリー盤を
手に入れなきゃと
思ったわけでした。
ところが
海外での映画の公開は
1970年6月15日だそうですから
ジョニ・ミッチェルの
アルバム・リリースの方が
少しだけ早い。
ということは
バフィー・セントメリー盤が
最初のリリースではなく
結局、ジョニ・ミッチェル版が
最初のレコードになるのか
といえば、さにあらず。
どうやら
トム・ラッシュが
1968年にリリースしたアルバム
The Circle Game において
カバーされたのが最初
ということのようです。
今回、検索して
このことを知り
こちらも手に入れなきゃ
と思った次第ですが
さて見つかりますやら。
で、アグネスは
これらのリリースのうち
どれに基づいてカバーしたのか
といえば、ずばり
ジョニ・ミッチェル版です。
これについては
以前、こちらのブログでも
ふれました。
だったら
(アグネスがカバーした、
ということで買ったのであれば)
バフィー・セントメリー盤はもとより
トム・ラッシュ盤も
いらないじゃないか
といわれそうですけど
そこはそれ。( ̄▽ ̄)
それにアグネスの
香港でのデビューは
1969年のことですから
ジョニ・ミッチェル版ではなく
トム・ラッシュ版を
聴いていた可能性が高い。
それとも
ジョニ・ミッチェル版を聴く機会が
あったのかもしれませんけど
どうなんでしょうか。
というわけで
謎は深まるばかりなのでした( ´(ェ)`)