『SATORI』LP盤ジャケ

(ATLANTIC: P-8056A、1971.4)

 

アトランティックは発行レーベルで

発売はワーナーブラザーズ・パイオニアです。

 

 

中学生の時だったかしらん

ステレオを譲ってもらった

親戚のお兄さんから

もらったLPです。

 

もらった時の

メッセージは覚えていないし

メッセージがあったかどうかも

覚えていません。f^_^;

 

どうして、くれたのか

それすらも分からないのですけど。

 

 

そして、なんたることか

もらって以来

一度も針を落したことが

ないという。(^▽^;)

 

ジャケットのイラストを

ずっと不思議に思っていたというか

なんだか怖い感じだったことも

ありましてね。

 

 

最近になって入手した

『レコード・コレクターズ』

2013年10月増刊号の

「日本ロック&ポップス・アルバム名鑑

 1966−1978」

 

『レコード・コレクターズ』2013年10月増刊号

(ミュージック・マガジン発行、

 32巻14号、通巻438号)

 

を、ぱらぱらと見ていたら

本盤が紹介されており

何というアーティストによる

何というタイトルのアルバムで

日本のロック史上

超有名な盤だということを

知った次第です。

 

 

上記の本で見つけて

「おお、これなら持ってる」と思い

田舎から送ってもらったのですが

それでも針を落さないでいるうちに

先日、夏期講習で行った

立川のディスクユニオンで

CD化されたものを見つけ

ようやく聴き通した次第。(^^ゞ

 

『SATORI』CD盤

(ストレンジ・デイズ SNS-5018、2009.9.19)

 

CDの発売元は日興企画

販売元はディスク・ユニオン

製造元はワーナーミュージック・ジャパン

というわけで

WQCQ-197 という整理番号も

併記されています。

 

 

タスキ(オビ)に

「サイケ/アート/プログレッシヴ/

 ハード・ロック等の

 多彩な音楽性を内包」

とありますが

サイケとプログレという

ふたつの言葉に惹かれて

CDで聴いてみようと思った次第。

 

聴いた印象は

自分のイメージする

ロックというジャンルに

ぴったり合っている感じの音

とでもいいましょうか。

 

それでいて

東洋的な要素も

確かに感じさせます。

 

 

Wikipedia の記事によれば

ヴォーカルはジョー山中だとか。

 

ジョー山中といえば

映画『人間の証明』(1977)

というくらいしか

知らない人間だったもので

ちょっと驚きでした。

 

 

石丸忍による

ジャケットのイラストは

以前、紹介した

ダンスリーのアルバムにも似て

東洋的なモチーフと

西洋的なモチーフとが

合わさったものになっています。

 

こうした東洋的なテイストは

当時のサイケデリック・ロックなどに

よく見られたようで

ダンスリーのテイストが

1960年代後半から70年代前半の

音楽のムーブメントと

リンクしていることを

よく示しているようにも思います。

(ダンスリーの結成は1972年のことでした)

 

 

夏期講習の場に居合わせた

同い年の採点者に

『SATORI』のジャケットに

描かれているようなイラストは

サイケと言えますかねと聞いたら

サイケでしょうというお答。

 

その採点者によれば

サイケと仏教とは

深い関係があるようです。

 

サイケデリック・アートについて

折にふれて、少しずつ

勉強してみるつもりですが

ダンスリーのジャケットに

サイケデリックなテイストを感じたのは

必ずしもズレていなかったのかなあ

と、手前味噌ながら思ったり。

 

 

もっともジャケ表紙よりも

インナーに描かれている

カラフルなイラストの方が

一般的なサイケのイメージに

合っているかも知れませんけどね。

 

『SATORI』LP盤インナー・イラスト

 

写真、横向きなのは

ご容赦ください。

 

 

ところで

ジャケ表のイラストを

よくよく見ていたら

ブッダの足もと(膝元?)

右下の部分に

『不思議の国のアリス』の

芋虫との対話をモチーフとする

イラストがあることに気づきました。

 

『SATORI』LP盤ジャケ(部分)

 

今ごろ気づいたのかい!

とは思うものの

気づけたことに

ラッキー! と思ったり。

 

『アリス』も

ドラッグ文化が流行る中

そうした文脈で再評価を受けた

という来歴を持つテクストなので

さもありなん、というところですね。

 

 

ちなみにレコード袋には

当時、金沢にあった

van van というレコード店の

ロゴが付いています。

 

『SATORI』LP盤・レコード袋

 

ミュージックショップ van van

というお店

まだあるみたいですけど

自分が知っている頃と

違うような感じですねえ。

 

なんにせよ、懐かしいなー。(^_^)

 

 

ペタしてね

 

 

●訂正(翌日2:00頃の)

 

『レコード・コレクターズ』増刊号

「アルバム名盤」と誤記していたので

「アルバム名鑑」と直しておきました。