『漓江曲』LP盤

(華星娯楽有限公司 CAL-01-1002、1982)

 

先週末、徹夜で採点した答案を届け

そのまま会議に参加して

帰りに寄った新宿のディスクユニオンで

見つけました。

 

 

先の記事でふれた

1985年放送のNHK特集

『帰ってきたツバメ

 〜アグネス・チャンのルーツ〜』

を観たとき

香港の街中を歩くアグネスの

バックで流れていた楽曲が

それまで一度も聴いたことのない曲で

非常に印象的だったことを

覚えています。

 

後にその楽曲が

「香港・香港」というタイトルだと

知りました。

 

その「香港・香港」を

収めているのが

今回のレコードです。

(正確な表記は「・」ではなく

 「,」をスペースの中央に置きます)

 

 

後にCD化されたものを

持ってはいましたが

見つけた以上は、買わないと

という感じで。(^^ゞ

 

結果的に買って正解でした。

 

家に帰ってライナーを見てびっくり。

 

『漓江曲』LP盤・ライナー表紙

 

これまでの香港盤や台湾盤は

ライナーがペラ一枚で

歌詞が分かち書きされずに

横書き印刷してあったんですが

今回の盤にはなんと

表紙・裏表紙も含めて

16ページもありました。

 

それだけでなく

見開きの右側に歌詞を縦書きで載せ

左側にアグネスのスチールを載せた仕様の

まさに「豪華カラー版」ライナーでした。

 

『漓江曲』LP盤・ライナー pp.3-4

 

芋の葉だか

蓮の葉だかを髪飾りにした姿が

実にキュートです。(^_^)

 

 

収録曲の内

第一面の「愛我一點點」は

「Love Me Little Love Me Long」

中国語版で

第二面の「鳥之歌」は

杉田かおるの歌唱で知られる曲の

中国語版です。

 

 

あと第一面の「紫荊花」が

アグネスの作曲で

「舞會後」がアグネスの作詞

(林振強との共作)です。

 

「紫荊花」は、なんだか

聴き覚えがあるような気も

するのですけど

日本語版があるのかどうかは

分かりません。

 

 

第二面の最後には

のちに『世界の童謡全集』で

歌われることになる

「媽媽好(マーマーホー)」も

収録されていますが

この盤が初出かな。

 

その歌詞を載せた

ライナーの該当ページには

アグネスが母親と写ったスナップが

掲げられていて

微笑ましいですね。

 

 

表題曲の「漓江曲」は

日・伊・米・西独・中の共同制作になる

映画『馬可孛羅(マルコポーロ)』の主題歌で

(日本では3回連続ドラマとして放送)

作曲はエンニオ・モリコーネが担当。

 

Wikipedia によれば

アグネスは華南の娘・芝蘭役で出演。

 

YouTube には

楽曲とともに

おそらくは劇中で使われた

映像の一部が

アップされています。

 

 

このドラマなんかも

ソフト化を希望したいところですが

共同制作だけに

権利関係が諸々

めんどくさそうですね。

 

この『馬可孛羅』撮影のために

アグネスは初めて中国に入国したらしく

そこでの経験について

前回紹介した『歌で平和を…。』の中でも

ふれられています。

 

 

アルバム『漓江曲』には

『馬可孛羅』の主題歌の他に

映画『細圏仔』の主題歌である

「不留一句話」という楽曲も

収められています。

 

本盤の収録曲がすべて

『馬可孛羅』や『細圏仔』の

主題歌だったり

挿入歌だったりするのかどうか

要するに本盤が

両作品のサントラ集に

当たるのかどうか

といったことは

残念ながら分かりません。

 

 

ところで

先にも書いた通り

本盤はCD化されています。

 

手許にあるのは再発盤かな、

「華星 DSD 復刻経典

・見証音楽好時代」

というシリーズの1枚です。

 

『漓江曲』CD版

(Capital Artists: CD-01-1340、2005)

 

ライナーは下の写真のように

 

『漓江曲』CD版ライナー

 

右側が半月型に切り取られていて

CDのレーベル面の一部が見える

というデザインで

面白いんですけど

オリジナルを再現したものではなく

そこがちょっと残念かも。

 

 

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