(日本コロムビア DRX-8、1968.3)
日本コロムビアが発売していた
ディズニーランド・レコード
「たのしい〈絵入り〉
ディズニー・デラックス」シリーズの1枚。
先日の日曜日、
新宿のディスクユニオンで見つけました。
ディズニーの映画に基づいて
ストーリーをリライトし
日本人声優が声をあてたドラマを
収録したレコードです。
ピクチャー・レーベル仕様で
表紙が穴空きスリーブになっており
その表紙と最終ページを除く
5ページ分が
絵本仕様になっています。
33と1/3回転で片面が約10分。
両面で約20分の中に
エピソードを詰め込んでいますが
以下に紹介する通り
細かい変更もいくつかあります。
白ウサギに呼ばれ
ウサギの穴に飛込んだアリスは
白ウサギの入っていったドアが
自分には小さすぎて入れず
泣き出してしまう。
そのあと
テーブルに乗っていた薬を飲み
小さくなって
涙の海で溺れそうになるところ
薬瓶の中に入って漂流。
ここまでがA面。
不思議な庭でバラの花と話したあと
帽子屋のティーパーティーを
遠目に見てやりすごしてから
バラの花を赤く塗っている
トランプの兵士と遭遇。
そこへ登場した女王に
クリケットをしようと誘われますが
道具にされるベニヅルと小熊が可哀想
と言って拒否したところ
女王の誘いを断った罪で
裁判にかけられてしまい
法廷から逃げ出して夢から覚める。
ここまでがB面。
以上、声の出演は
アリス/杉田郁子
白うさぎ/熊倉一雄
バラのおばさん/香椎くに子
帽子屋/大山豊
あばれうさぎ/前沢迪雄
女王さま/初井言栄
トランプの兵隊/前沢迪雄
語り手/香椎くに子
の皆さん。
演奏は
原信夫とシャープス・アンド・フラッツ
プラス・ストリングス
そしてコロムビア混声合唱団。
「プラス・ストリングス」というのは
弦が加わったという意味でしょう。
収録されている歌は主題歌の
「ふしぎの国のアリス」のみです。
BGM(の一部?)や主題歌は
映画に基づいているのでしょうけど
効果音などは本盤のみのオリジナル。
紙田博人エフェクト・グループ
とクレジットされています。
アリスやバラのおばさんが
「キ××イの帽子屋さん」と
今ならとうてい無理な
呼び方をしているあたり
かえってシュール。( ̄▽ ̄)
帽子屋とあばれうさぎ
(原作では「三月ウサギ」)の
ねじの狂い加減がまたすごくて
アリスがなんだか怖いと思うのも
むべなるかなという感じがします。
ディズニーのアリス絡みの
音楽関連の商品は
これまでにもいくつか
聴いたことはありますが
その最初期のもののひとつ
かもしれません。
ジャケット裏面(最終ページ)では
「おとうさん おかあさんがたへ」と題して
ディズニーの「映画・漫画」が
いかにすばらしいかを
縷々説明しています。
ここらへんのノリは
少年少女世界名作全集的なノリと
同じですね。
つまりは
そういう性格の商品だということです。