『警部マクロード』シングル盤

(Tam/東宝レコード YT-1078、1974?)

 

『刑事コロンボ』の

シングル盤を紹介したので

コロンボに引き続き

NHKで放送された

『警部マクロード』のシングル盤も

紹介しておくことにしましょう。

 

少し前に池袋の

レコードも置いている古本屋で

見つけたものです。

 

演奏は

ユニバーサル・TV・サウンド・オーケストラ

と長々しいので

先に紹介した『刑事コロンボ』の

EP盤の時のように

ブログタイトルに記すのは

やめました。

 

 

リリース年など

どこにも載ってませんが

浅井英雄という署名のあるライナーに

マクロードを演じたデニス・ウィーバーは

「今年50才です」と書いてありまして

生年が1924年ですから

そこから計算すると

1974年となるわけです。

 

でも、

NHKでマクロードの放送が始まったのは

1975年1月からなので

ちょっと計算が合いません。

 

マクロード自体はNHKより前に

NET(テレビ朝日)で

放送されていたようですが

コロンボと並ぶ人気シリーズとなったのは

NHKで放送され始めてからではないか

と思います。

 

ジャケットでも

「NHK・TVシリーズ『警部マクロード』より」

と謳われていますし。

 

というわけなので

リリース年に「?」を付けときました。

 

 

Tam あるいは TAM というのは

東宝レコードから発売される

制作のレーベルだと思いますが

何の略なのかは不詳。

 

Tam コレクションと称して

ブルース・リーのサントラ盤が

復刻されているようなので

そちらのライナーを見ると

書いてあるのかもしれません。

 

 

上にも書いた通り

『警部マクロード』は

コロンボに引き続いて

NHKで放映されましたが

その前にNETで

放送されていたようです。


NHKで放送されたのは

90分版ですが

NETで放送されていたのは

60分版だとか。

 

NET版はさすがに観ていませんが

(当時、当方の田舎には

 チャンネンルがなかったと思います)

NHK版はコロンボからの流れで

割と観てました。

 

でも、コロンボとは違い

本格推理ものではなかったので

さほどハマりませんでした。

 

 

今から思うと

吸血鬼が絡むエピソードが

いちばん良かったというか

異色作だったかもしれません。

 

Wikipedia の作品一覧から思うに

「ニューヨークのドラキュラ」でしょうか。

 

その他は

アクション主体だったり

人情ものだったり

ドタバタだったり

という感じ。

 

マクロードが猪突猛進というか

同僚のブロードハーストや

クリフォード部長の迷惑も顧みず

騒動をどんどん大きくして行くあたり

ハマれば面白いはずですけど

冷めた眼で見ると

マクロードのキャラだけで

弱いプロットを何とか持たせている

という感じがされて

そこらへんが当時

肌に合わなかったのかも。

 

今、観直すと

忘れていた傑作に

出くわすでしょうか。

 

 

ノベライズも出てましたけど

ちょっと出来がいいと思ったやつを

1冊買ったきりだったなあ。

 

巻末の予告では

8冊予定されていましたけど

その内の5冊を出して

中絶したようです。

 

 

とか何とかいいながら

観るだけは観てましたので

マクロードのテーマも

覚えていると思っていたのですが

自分が覚えていたのは

エンディングに流れる方だけでした。

 

記憶になかったオープニング映像が

こちら↓で観られます。

 

http://www.dailymotion.com/video/x7fkj1_nhk-tv-警部マクロード-jp-op_shortfilms

 

オープニングの

アイキャッチ風のタイトルバックで

コロンボのテーマ

つまりは

NBCミステリー・ムービーのテーマが

ちょこっとだけ流れるのが面白い。

 

 

レコードでは

このオープニングの

NBCミステリー・ムーヴィーのテーマが

収められていません。

 

ホーンがメインをとる

オープニングのテーマのあと

すぐ切れ目なしに

エレキ・ギターがメインの

エンディングのテーマが続くよう

編集されてます。

 

作曲はデビッド・シャイア。

 

さすがに記憶に残っているだけあって

個人的には

エンディング・テーマの方が

出来がいいと思いますね。

 

もっとも

日本ではエンディングで使われてましたが

向こうではどういう使われ方だったのか

詳細は分かりませんけど。

 

 

カップリング(B面)は

NBCミステリー・ムーヴィーのテーマこと

刑事コロンボのテーマです。

 

演奏は同じく

ユニバーサル・TV・サウンド・オーケストラ。

 

前回

コロンボのテーマを紹介した時に

カップリング曲だった

『鬼警部アイアンサイド』のテーマは

オリジナルではないかも

と書きましたが

オリジナルはもしかしたら当盤の

ユニバーサル・TV・サウンド・オーケストラ

だったかもしれませんね。

 

 

ただ

前回の記事をアップしたあと

つらつら考えたのですが

テレビ番組のテーマ曲の場合

オリジナルというのは

何を指すのかなとも思ったり。

 

スコアが同じであれば

演奏者が違ってても

オリジナルと考えるべきではないか。

 

クラシックの演奏と同じですね。

 

現に、ゴジラのサントラや

サンダーバードのテーマなんかも

オリジナル・スコアで演奏したものを

オリジナルに近いものとして

リリースされているわけですし。

 

 

ただし、本盤に収められている

コロンボのテーマは

ヘンリー・マンシーニ楽団の演奏と

聴き比べてみると

アレンジが微妙に違っています。

 

それに

同じフレーズが

2回繰り返されるだけでなく

明らかに同じ演奏を切り貼りしたような

つなぎ方をしていて

これはちょっとひどすぎる。

 

それもあって

本盤収録の演奏を

オリジナルというのは

ちょっと、はばかられますねえ。

 

 

結局オリジナルとは

番組制作当時の音源テープから

そのまま起こしたもの

ということに

なるわけでしょうか。

 

その方が無難ですけど。( ̄▽ ̄)

 

 

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