(NAVレコード C25A0027、1978.12)
石川ひとみのファースト・アルバム。
先日、渋谷で
前回紹介の
谷山浩子のCDを買ったあと立ち寄った
同地のレコファンで見つけました。
こちらは
以前、当ブログで紹介した
『昭和歌謡ポップスアルバムガイド
1959−1979』(2015)に
取り上げられている1枚で
その本で見て以来
探していたのでした。
デビューシングル
『右向け右』(1978)と
2nd シングル
『くるみ割り人形』(同)を中心に
全10曲、収められています。
詳しい収録曲名は
Wikipedia で紹介されていますので
こちらでは省略。
また収録曲については
以下のページに
http://www15.plala.or.jp/h-kihara-home/disc/index.html
詳しい感想が載っていて
参考になりました。
収録曲の内
2曲が洋楽のカバーで
上記のページで教えてもらったんですが
A面の2曲目「アリスのひとりごと」は
クリスタル・ゲイル Crystal Gayle の
Clock on the Wall(1972)が原曲。
検索してみると
リリース年を1973年としている
ページもあり
正確なところは分かりません。
クリスタル・ゲイルの曲の方が
アリスと何の関係もなさそうなのは
ご愛嬌。( ̄▽ ̄)
B面の4曲目「この窓をあけて」は
原曲が何かは分かりませんでしたが
アグネス・チャンのアルバム
『Happy Again』(1978.9)に
収録されています。
アグネス盤のライナーに拠れば
原題は You've Got a Way with Me で
アーティストだか作詞作曲者だかが
Bob House & G. L. Francis
となっています。
ところが
上記2人の名前で検索してみても
引っかかってこないで
アグネスが歌っている
という情報ばかり
引っかかってくるんですね。
もしかしたらアグネスが創唱者なのかも。
あくまでも、もしかしたら(^_^)
石川ひとみはこのアルバムの前に
カセットでアルバムを
出しているそうでして
Wikipedia にアップされている
トラック・リストを見ると
B面は
太田裕美やアグネス・チャン
天地真理のカバー曲で
占められています。
そういう路線で
売り出そうとしていた
ということなんでしょうけど
アルバム『くるみ割り人形』を聴くと
カセットB面でカバーしている
アグネス=太田裕美路線よりは
大人っぽい感じの曲が
多めの印象。
「アリスのひとりごと」なんかは
アップテンポなカントリーで
後年の『プリンプリン物語』
(1979)のようなノリを
感じさせはするんですが
かと思えば
ボサノバ・タッチの曲も入っていたり。
ファンの方には失礼ながら
意外と歌が上手い、というのが
正直な感想です。
ただ、なまじ歌が上手くて
何でも器用に歌えるから
かえってコンセプトが固まらない
アルバムになってしまった気が
しないでもなかったり。
デビュー以降
『まちぶせ』(1981)でブレイクするまで
低迷するようですが
そこらへんの事情も
何となく分かるような……
……気がする
と言い切ってしまう前に
買いためたアルバムを
続けて聴いていこうかな
と思っています。
なお本盤には特典として
ポスターが封入されていました。
幸い
今回、購入した盤にも
封入されていましたが
6ツ折りとは
切ないことをしますなあ。(´・ω・`)
今ではちょっと考えられませんが
これも時代というものでしょうか。