(東芝EMI: ETP-2434、1971?)
先週の土曜日、
研究会の集まりがあって
神保町に行った際
立ち寄ったディスクユニオンで
見つけました。
フォー・セインツの歌う
「希望」について
ブログでふれたばかりだったので
見つけた時はびっくり。
ただしオリジナル盤ではなく
ゴールデン カップリング シリーズという
A面曲をカップリングにした
オムニバス盤なんですけどね。
ジャケットに
「本命オリジナル盤」と
表示されているのは
岸洋子のカバー盤が
ヒットしていたからではないか
と思われます。
ですから
リリース年は
どこにも表示されていませんが
岸盤と同じ1970年か
岸がレコード大賞をとった翌年に
リリースされたものだろうと
考えられるわけです。
フォー・セインツ版のアレンジは
前にも書いた通り
渋谷毅です。
ほぼギターのみのアレンジで
ホーンを使った
川口真の分厚いイントロに比べると
可憐な(?)感じがします。
渋谷毅のイントロは短くて
さらっと歌に入りますが
短いながらもその旋律は
由紀さおりの
「夜明けのスキャット」のイントロを
思わせるようなところもあります。
歌唱についていえば
岸洋子が歌う「希望」は
ドスが利いている感じですけど
フォー・セインツが歌う「希望」は
そういう迫力のようなものが
感じられません。
とはいえ
ハーモニーが綺麗だし
暗めのフォークソングとして
これはこれで、いい感じ。
先にブログで
音源がアップされているページに
リンクを張ったことでも分かる通り
聴くだけならPCで聴けるわけです。
でも、やっぱりモノとして
手許にあるのとないのとでは大違い。
特にライナー(歌詞カード)の存在は大きい。
さきほど
針を落して聴いていたところ
3番の歌詞が
岸盤と違っていて
びっくりしてしまい
あわてて歌詞を比べたこともあり。
出だしは同じなのですが
岸は「寒い夜更けに」汽車に乗るのに対し
フォー・セインツは「なみだぐみつつ」
汽車に乗る。
そのあと、3行目から5行目は
まったく異なっています。
そして6行目で聴こえてくるのが
岸が「希望という名の
あなたのあの歌」なのに対して
フォー・セインツの方は
「きぼうというなの
マーチがひびく」ことに
なっています。
残り2行は同じです。
作詞は同じ藤田敏雄なのに
この微妙な違いは
どうして生じたんでしょう。
フォー・セインツ盤の方が
オリジナルなのか
それともオリジナルとされる
(レコード化されていない)
倍賞千恵子盤は
また違う歌詞なのか。
まさか
こんな謎をはらんでいようとは
思いもよりませんでした。
c/w の「小さな日記」(1968)は
フォー・セインツのデビュー曲ですが
何となく聴き覚えがあります。
Wikipedia によれば
デビューの時は5人で
「希望」から4人になったそうですけど
その4人の中の一人が
後に仮面ライダーストロンガー
城茂を演じることになる
荒木しげるだと
今回、Wiki の記事を熟読して
改めて気づきました。
そうだと知って
ジャケ写を見直すと
左から2人目に
城茂の面影が感じられます。
これでフォー・セインツに
一気に親しみが湧きました。
て、我ながら単純やなあ。┐(´∀`)┌