
(BMGジャパン BVCM-37009、1998.11.21)
英語タイトルは
The Best of Sylvie Vartan ですけど
日本語タイトルは
「シルヴィ・バルタン・ベスト」と
なってます。
ETERNAL BEST 50's & 60's シリーズの1枚。
秋葉原のBOOK・OFFで
フランス・ギャルのベスト盤を買った際
そばにあったのが目に入り
フランス・ギャルを買うなら
こっちもだよなあ、とか思って
購入した次第です。
前から気になってたんですよね
シルヴィ・バルタン。
かつては
バルタン星人の名前の基になっている
ということで知られていましたが
今では
英語タイトルは
The Best of Sylvie Vartan ですけど
日本語タイトルは
「シルヴィ・バルタン・ベスト」と
なってます。
ETERNAL BEST 50's & 60's シリーズの1枚。
秋葉原のBOOK・OFFで
フランス・ギャルのベスト盤を買った際
そばにあったのが目に入り
フランス・ギャルを買うなら
こっちもだよなあ、とか思って
購入した次第です。
前から気になってたんですよね
シルヴィ・バルタン。
かつては
バルタン星人の名前の基になっている
ということで知られていましたが
今では
単純にそうだもといえない
そちらで気になってたわけですが
最近はそれだけでなく
「アイドルを探せ」(1964)で
フランス・ギャルとともに
1960年代の洋楽ジャンルにおける
アイドル的存在の
草分けだということもあり
このところ
60年代の日本のアイドル曲を
聴いていたこともあって
一度はちゃんと聴いておかないと
と思っていたのでした。
本盤には
「アイドルを探せ」(1964)で
フランス・ギャルとともに
1960年代の洋楽ジャンルにおける
アイドル的存在の
草分けだということもあり
このところ
60年代の日本のアイドル曲を
聴いていたこともあって
一度はちゃんと聴いておかないと
と思っていたのでした。
本盤には
「アイドルを探せ」を始めとして
1960〜70年代にリリースされた曲を中心に
全20曲が収録されています。
最後のトラック
「愛はジタンのかおり」のみ
1981年のリリース。
初めて買ったときは
バランスのいい選曲なのかどうか
分かりませんでしたが
後にいろいろ見たり聴いたりしたところ
日本における受容を踏まえるなら
1998年の時点における
1枚もののベスト盤として
バランスのとれた
良盤だったように思います。
聴いてみた印象では
フランス・ギャルに比べると
シルヴィ・バルタンの方が
よりアーティスティックな感じがします。
フランス・ギャルの
「夢みるシャンソン人形」(1965)は
中身が空っぽなアイデンティティを
歌っていることが象徴しているように
大人が主導するキャラだったのではないか
と思わせるところがありました。
シルヴィ・バルタンの場合
自分の世界というものが
確立しているというか
大人の事情には合わせない
という矜持のようなものがある
と感じさせるところがあります。
単純に
シルヴィの方が大人っぽい
といってもいいのですけど
上記したような意味において
いわゆるアイドルという文脈からは
ちょっと外れた存在のような気がします。
ただフランス・ギャルにしても
ジャズをベースとする
1960〜70年代にリリースされた曲を中心に
全20曲が収録されています。
最後のトラック
「愛はジタンのかおり」のみ
1981年のリリース。
初めて買ったときは
バランスのいい選曲なのかどうか
分かりませんでしたが
後にいろいろ見たり聴いたりしたところ
日本における受容を踏まえるなら
1998年の時点における
1枚もののベスト盤として
バランスのとれた
良盤だったように思います。
聴いてみた印象では
フランス・ギャルに比べると
シルヴィ・バルタンの方が
よりアーティスティックな感じがします。
フランス・ギャルの
「夢みるシャンソン人形」(1965)は
中身が空っぽなアイデンティティを
歌っていることが象徴しているように
大人が主導するキャラだったのではないか
と思わせるところがありました。
シルヴィ・バルタンの場合
自分の世界というものが
確立しているというか
大人の事情には合わせない
という矜持のようなものがある
と感じさせるところがあります。
単純に
シルヴィの方が大人っぽい
といってもいいのですけど
上記したような意味において
いわゆるアイドルという文脈からは
ちょっと外れた存在のような気がします。
ただフランス・ギャルにしても
ジャズをベースとする
音楽的背景があるように思えるので
必ずしも単純に
子どもっぽいとはいえないのですけど
シルヴィ・バルタンの場合
ロックをベースとしているため
そこらへんが
必ずしも単純に
子どもっぽいとはいえないのですけど
シルヴィ・バルタンの場合
ロックをベースとしているため
そこらへんが
両者の違いとなって現われているのかも
と思ってみたり。
シルヴィ・バルタンにも
「しあわせの2分35秒」(1967)のような
乙女心を歌った曲はありますし
「アイドルを探せ」なんて
まさにその手の曲でしょう。
ただその一方で
父の故郷であり
自身の生まれた土地である
ブルガリアを流れる川を歌った
「想い出のマリッツァ」(1968)や
「悲しみの兵士」(1969)のような
反戦歌も歌っていること、
たとえばフランス・ギャルの
「シャルマーニュ大王」(1964)のような曲が
まったくないことを考えるなら
2人の個性の違いは
明らかなように思えてきます。
それは80年代に入ってからの
2人の軌跡の違いからも
いえそうな気がしているのですが
と思ってみたり。
シルヴィ・バルタンにも
「しあわせの2分35秒」(1967)のような
乙女心を歌った曲はありますし
「アイドルを探せ」なんて
まさにその手の曲でしょう。
ただその一方で
父の故郷であり
自身の生まれた土地である
ブルガリアを流れる川を歌った
「想い出のマリッツァ」(1968)や
「悲しみの兵士」(1969)のような
反戦歌も歌っていること、
たとえばフランス・ギャルの
「シャルマーニュ大王」(1964)のような曲が
まったくないことを考えるなら
2人の個性の違いは
明らかなように思えてきます。
それは80年代に入ってからの
2人の軌跡の違いからも
いえそうな気がしているのですが
80年代以降の活動については
詳しくは知らないので
そういう気がする、というだけに
とどめておきますけど。
ライナーの解説は宮本啓という人。
どういう分野の人かは知りませんが
日本のアイドルと比べて云々
というような
不毛なことを書いていないのは
いいですね。
「愛のかたち」(1973)の楽曲解説では
アルバムのタイトルになったほどの
人気曲だが
それはフランスでの話で
日本ではさほどではなかったけれど
「そのまま忘れられては
可哀想な佳曲なので、
ここに収録してみた」
と書いてあり
セレクトにまで関わったことが
うかがえます。
本盤の問題点は
フランス語の歌詞は載っていても
日本語の対訳が載っていないこと。
せっかく
「悲しきジプシー」(1972)の解説で
「このフランス語歌詞は
シルヴィ自ら書いたものなので、
特に注目して聴いてほしい」
とあるのに
残念なことです。
それもあって
対訳のついたCDを求め
さらには、
日本語オリジナル曲を
歌っていることを知り
それが収録されている盤を探す
というふうに
泥沼に(?)ハマっていくわけです。
(上で、後にいろいろ見たり聴いたりした
と書いたのは、そういうことw)
よくよく考えてみると
こういう時代ですから
歌詞なんかもネットで調べれば
全部分かるかもしれないわけでね。
それに気づくのが遅い
というより
やっぱり形になったものがないとダメ
という世代なのでしょう。
そういうふうにして
泥縄で買ったものについては
また次の機会にでも。
ライナーの解説は宮本啓という人。
どういう分野の人かは知りませんが
日本のアイドルと比べて云々
というような
不毛なことを書いていないのは
いいですね。
「愛のかたち」(1973)の楽曲解説では
アルバムのタイトルになったほどの
人気曲だが
それはフランスでの話で
日本ではさほどではなかったけれど
「そのまま忘れられては
可哀想な佳曲なので、
ここに収録してみた」
と書いてあり
セレクトにまで関わったことが
うかがえます。
本盤の問題点は
フランス語の歌詞は載っていても
日本語の対訳が載っていないこと。
せっかく
「悲しきジプシー」(1972)の解説で
「このフランス語歌詞は
シルヴィ自ら書いたものなので、
特に注目して聴いてほしい」
とあるのに
残念なことです。
それもあって
対訳のついたCDを求め
さらには、
日本語オリジナル曲を
歌っていることを知り
それが収録されている盤を探す
というふうに
泥沼に(?)ハマっていくわけです。
(上で、後にいろいろ見たり聴いたりした
と書いたのは、そういうことw)
よくよく考えてみると
こういう時代ですから
歌詞なんかもネットで調べれば
全部分かるかもしれないわけでね。
それに気づくのが遅い
というより
やっぱり形になったものがないとダメ
という世代なのでしょう。
そういうふうにして
泥縄で買ったものについては
また次の機会にでも。