吉永小百合『恋の歓び』

(ビクターレコード SV-615、1967.9)

 

以前、ちょっとふれた
吉永小百合が歌う
ひとりGS(一人グループ・サウンズ)曲の
シングルレコードです。


手許にあるのは
神保町のディスクユニオンで
見つけたものですが
その後、渋谷のレコファンでも
目にしました。

 

最初に見つけた時は
そこそこの値段でしたし
CDで聴けるしなあ
と思ってスルーしたんですが
B面はどんな曲なんだろう
という興味が湧いてきて
次に店に行ったときも
まだ残っていたので
購入した次第です。(^^ゞ

 


A面の「恋の歓び」は
スクールメイツが合唱で参加している
ノリノリの一曲。

 

演奏は
津々美 洋とオールスターズ・ワゴン
となっています。

 

中村晃子「虹色の湖」(1967)
木の実ナナ「ミニ・ミニ・ロック」(同)
などのバックも務めているようですけど
ギタリスト(リーダー?)の津々美 洋は
平尾昌章「星はなんでも知っている」(1958)の
作曲者だというのが
いちばんの驚き。

 

下の記事が
津々美 洋について
いちばん詳しそうです。

 

http://serisawa.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_da04.html

 

 

B面の「オレンジの木の下で」は
A面曲同様
佐伯孝夫作詩、鈴木邦彦作編曲。

 

演奏はビクターオーケストラですが
エレキの音もしており
軽快なリズムなので
ひとりGS系のポップスといえそうです。

 


作編曲の鈴木邦彦は
Wikipedia に項目があり
デビュー曲が
黛ジュン「恋のハレルヤ」(1967.2)だと
書かれています。

 

「恋のハレルヤ」は
ひとりGSの始まり
と位置づけられている曲で

なるほど

「恋の歓び」がそれ系なのも

さもありなん
と腑に落ちたことでした。

 

自分が子どものころに聴いた
西城秀樹の「情熱の嵐」(1973)ほかも
鈴木の作曲だったようで。

 

特撮ファン的には
『コンドールマン』(1975)の
音楽スタッフとして
名を連ねているのが
注目どころでしょうね。

 


作詩の佐伯孝夫も
Wikipedia に項目がありますが

それによれば

西条八十の門下生だったようで。

 

作品リストを眺めていると
吉永小百合のデビュー曲以来の
常連作詞家であることが分かります。

 

「恋の歓び」以降
橋幸夫のリズム歌謡も
手がけていますから
実に手馴れたものですが

そこは師匠ゆずりなんでしょうか。(^_^)

 


ジャケットはペラ二折れで
開くと
軽快に踊る吉永さんの
全身像になります。

 

『恋の歓び』ジャケ全面

 

実に楽しそうです。(⌒▽⌒)

 

 

当ブログではお馴染み

『レコード・コレクターズ』
2015年1月増刊号

「アイドル・ソング100選

(1959〜1969)」には
吉永小百合の曲として
「寒い朝」(1962)と
「勇気あるもの」(1966)が
選出されています。

 

前にも書いた通り
カレッジフォーク調の

(という位置づけらしい)

「勇気あるもの」もいいですけど
自分的には「恋の歓び」が
いちばんアイドル曲っぽい感じされ
好みな一曲です。

 

カラオケにあれば
歌いたいくらいですが
あるのかな?

 

 

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