(ビクターレコード SV-1042、[1969])
先に「本日の収穫」という記事で
写真のみアップした
こちらのレコードを購入したのは
『レコード・コレクターズ』
2015年1月増刊号の
「アイドル・ソング100選/1959−1969」に
本盤がピックアップされていたからです。
もっとも楽曲自体は
『R50's SURE THINGS!!
本命 任侠歌謡』
(徳間ジャパンコミュニケーションズ
TKCA-74129、2014.9.3)
というCDに収録されているので
聴くだけならそちらで充分です。
ちなみにこちらのCDには
デストロンの大幹部ドクトルGを演じた
千波丈太郎の歌う
「やくざ街0番地」という曲も
初CD化で収録されていますので
特撮ファンは必聴ですよ。
(ホントかな? w)
それはともかく
上のCDを買って
「緋牡丹博徒」を聴いてみたところ
なんだか音響に
違和感を覚えましてねえ。
残響音が強い空間で
歌っているような感じというか
ヴォーカルのエッジが
ぼやけているような感じというか。
ヴォーカルを多重録音して
エコー効果を出しているようで
とにかく妙な感じだったため
オリジナルのレコードを
聴いてみたかったのですね。
で、あまり意識しないで
あさっていたところ
見つけちゃったのでした。
しかもこのレコード
通常版とは違う仕様でした。
「さよなら藤純子
—お竜名残りのセリフ集—」
というソノシートが付属していたのです。
こちらはA面のみで
東映映画『緋牡丹博徒』(1968)から
藤純子演じる
緋牡丹のお竜こと矢野竜子の
名セリフの場面を抜き出して
収録されているのでした。
のみならず
藤純子自身の
ファンに対して読まれた
引退メッセージを収録しています。
それらはすべて
特典ソノシートをはさんだジャケに
載っています。
上のを開いた表側がこちら。
これの裏側がこちら。
セリフ集は
シナリオから抜き書きらしいんですが
実際にレコードを聴いてみると
セリフのない活劇シーンなどを
適宜省略して
収録されています。
本来のレコードである
『緋牡丹博徒』のジャケットには
どこにもリリース年の表記がないのですが
(それも、オリジナル原盤でないと
考える根拠のひとつなのですが)
上記、ファンへのメッセージで
『関東緋桜一家』(1972)を最後に
引退すると話していることから
だいたいの頒布時期が分かります。
というのも
Wikipedia の富司純子の項目に
1972年に『関東緋桜一家』を最後に引退
とあるからで
したがってこのころ
東映によって原盤が復刻され
特典ソノシートとともに
頒布されたものと思われます。
レコード店で頒布・販売されたのか
ファン・クラブのみの限定商品なのか
そこまでは
さすがに分かりませんけど。
これも縁とはいえ
こんな貴重盤
熱心なファンでもない自分が
見つけただけでなく
買ってしまって
よかったんでしょうか。
もうしわけないので
『緋牡丹博徒』のDVDを
購入することにしました。
熱心なファンの方がいらしたら
それで、ごめんしてくださいね。
というわけで
オリジナル盤ではないと
思われるレコードなのですが
(ですから上記発行年も [ ] に入れました)
さすがにオリジナルと同じ原盤からの
復刻というか、再プレスでしょうから
音響その他、オリジナルと同じ
と思っていいでしょう。
そこで針を落してみたところ
CDと同じタイプの音響効果でした。
これにはさすがに驚いた
というのが
今回のオチ(?)でございます。
ちなみに
上記 Wikipedia の
富士純子の項目には
ディスコグラフィが
載っていないのですけど
こちら↓のページによれば
https://www.discogs.com/ja/artist/3933591-è%C2%97¤ç´%C2%94å%C2%AD%C2%90
「緋牡丹博徒」以外には
梶芽衣子や高倉健とのカップリングで
「おんなの命」という曲が
出ているようですね。
さらに同曲名で検索してみたところ
『おんなの命』は
映画『日本女侠伝』シリーズの
挿入歌として
単独シングルも出ているようです。
『女渡世人』という
同名映画の主題歌シングルも
出している模様。
何気にいっぱい出てますね。
藤純子単独のCDが
出てないのが不思議なくらいです。
あと、LPが1枚出ていて
それが特典ソノシートの
ジャケ裏に書かれている
『さよなら』のようですね。
こちらのLP
これだけの事情を知ると
熱心なファンじゃないにも拘らず
見つけたら買っちゃうかも。
こういうところが
自分の悪い癖だったりします……( ´(ェ)`)