『コロムビア・アワー 歌謡ヒット・パレードV』

(コロムビアミュージックエンタテインメント
 COCA-71076、2005.5.18)

 

昨日は
国会図書館で調べものをした後
神保町と新宿のディスクユニオンを
はしご。

 

それぞれのお店に
お目当てのものがあったのですが
だいたい、こういう時は
お目当てのもの以外のものも
目に入ったりして
余分な出費を
強いられることになるのですけどね。

 

そんなわけで今回
神保町のディスクユニオンで
たまたま見つけたのが
上掲のCDでした。

 


昭和歌謡、特に
『レコード・コレクターズ』増刊号掲載の
「アイドルソング100選/1959−1969」を
チェックすることにハマっている最近は
オムニバス・アルバムで
それっぽいのを見かけると
ついつい収録曲を
チェックするようになりました。

 

で、神保町の
ディスクユニオンで見かけた
今回のCDのジャケ裏で
収録曲をチェックしたら
なんとまあ
高石かつ枝の
「林檎の花咲く町」が
入ってるじゃあ、あーりませんか。
(表記は「リンゴの花咲く町」)

 


以前、同曲のSP盤を紹介した際
CD音源だと
『青春ヒットファイル』の第5巻に
収録されていて
ものすごい値段が付いている
と書きました。

 

その時は、検索しても
なぜか引っかからなかったのですけど
今回「高石かつ枝」で検索すると
上記以外の収録盤も出てきましたし
もちろん本盤も中古商品として
出てきました。

 

要するに
検索の仕方が甘かったんでしょうが
(あるいは検索システムが不安定なのか)
いずれにせよ
『青春ヒット・ファイル』に比べると
お値段もお手頃なので
即買いでした。

 


『レコード・コレクターズ』増刊号掲載の
100選を集めている人がいれば
今回紹介する1枚で
100銭に上げられている
本間千代子「純愛の白い砂」と
高田美和「十七才は一度だけ」を
揃えられるので
何気にお買い得です。

 

トラック1が
舟木一夫の「高校三年生」で
「林檎の花咲く町」や
「十七才は一度だけ」が
「高校三年生」系統の
青春歌謡路線であることが
よく分かるのもポイント高し。

 

とはいえ
その手のマニアックなことに
関心がない人は
聴き通すのが辛いかもしれませんね。

同時代に青春を送った人なら
懐旧の念に浸れるでしょうけれど。

 

 

ちなみに
『コロムビア・アワー』というのは
テレビの歌謡番組のタイトルです。

 

1951(昭和26)年に
民間放送の開局と同時に始まったと

コロムビアのHPにありますが

これが正しいのであれば
テレビの放送が始まったのは
1953(昭和28)年だそうですから
当初はラジオ番組だったのかもしれません。

 

1966(昭和41)年まで放送され
2年ほど間をおいて
「コロムビア 歌をあなたに」と
タイトルを変えて継続したようですが
詳しいことはよく分かりません。

 

詳しい放送期間は
宿題ということにさせていただくとして
本シリーズ自体は
そういう番組にスターたちが出演した
プログラムの再現をコンセプトに
何枚か出ているようです。

 

似たようなコンセプトでは
『ロッテ歌のアルバム』シリーズ
というのも出ており
そちらは八社合同企画で
司会の玉置宏による
ナレーションのトラックがあるのが特徴。

 

自分は持ってませんけど
店頭で見たら買ってしまいそうです。

 

こういうのを
収録曲をシャッフルしながら
とっかえひっかえ出し
1曲だけ、それまでにない曲を加え
初CD化とかいって
それをウリにして買わせる
というのが
業界の通例のようで。
(あ、毒吐いちゃったw)

 


神保町の中古CDショップ
タクトのページで
『コロムビア・アワー』シリーズの
おそらくは全体の内容を
知ることができます。

 

http://www.tacto.jp/idol/idol-va-colombia-hour.htm

 

「おそらくは」と書いたのは
全部で何枚出たか
知らないからですが
上記のページで収録曲を
さっと見渡してみたところ
本盤以外は
食指が動かないかなあ
という感じでした。

 


なにはともあれ自分的には
「林檎の花咲く町」が
CDで簡単に聴けることを
たいへん嬉しく存じております。

 

 

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