
(SMS RECORDS; SM28-5072、1981.5)
今日、8月20日は
アグネス・チャンの誕生日。
ということで
先日、中古で購入して
まだ針を落していなかったアルバム
『Love Me Little Love Me Long』を
聴くことにしました。
SAM は
SOUNDS MARKETING SYSTEM
の略称で
Wikipedia によれば
渡辺プロダクションが
1978年に設立し
当初は
アポロン音楽工業の
レコード制作部門
という扱いだったそうです。
ということは
基本的に事務所は変わっていない
ということになるのかな?
カナダから帰ってきて
通算18枚目のシングル
『アゲイン』(1978.8)を
ワーナー・パイオニアから出したあと
19枚目の『やさしさ知らず』(1978.11)から
SMS から出るようになります。
アルバムは
通算17枚目の
『Happy Again』(1978.9)までが
ワーナー・パイオニアの発売で
18枚目の『ヨーイドン』(1978.12)から
SMS の発売となります。
アグネス・チャンの
ワーナー時代のアルバムは
CD化されているものが
多いのですけど
SMS 時代のものは
『AGNES IN WONDERLAND
不思議の国のアグネス』(1979.4)を除くと
ほとんどCD化されていません。
自分は
『不思議の国のアグネス』以降
アルバムを買わなくなっていたので
今頃になって集め始めているのですが
中古屋を覗いてみても
なかなか見つからないのですねえ、これが。
SMS 時代のアルバムは
『不思議の国のアグネス』以降、
ワーナー時代の楽曲の再編集盤や
外国曲のカバー集、
ワーナー時代のアルバムの再発
さらには
A面は新曲で
B面はワーナー時代の曲を集めた
という構成のアルバムなどが
多くなってきます。
SMS 盤を
全部集め切ってないので
あれですけど
自分の理解によれば
『Love Me Little Love Me Long』は
貴重なフル・オリジナル盤
ということになります。
ジャケットを見ると
アルバム・タイトルが
「原野牧歌」かと
思ってしまいますけど(笑)
「Love Me Little Love Me Long」です。
このタイトルがついた
楽曲が収録されており
その作詞は門谷憲二
となっていますが
英語のフレーズ自体は
アグネスのイラスト詩集
『小さな恋のおはなし PART III
恋のメロディー』

(ワードレジャー、1976.6.1)
に収められている
「お願い(A)」から
採られています。
ちなみに作曲はアグネス自身です。
この曲も含めて
本盤にはアグネスが作曲したものが
多く含まれているのも
珍しいかと思いますね。
でも印象的というか
自分が好きなのは
アグネスが作ったのではない曲、
シングル盤でリリースされた
「原野牧歌」(1981.4)と
橿淵(かしぶち)哲郎作詞・作曲の
「つくり話」だったりします。
本盤を聴いていて思い出しましたが
「つくり話」は
ベスト セレクションと銘打った
『メランコリー』

(日本クラウン CRCN-40805/806、2000.5.25)
で、すでに聴いていたのでした。
ポリフォニック
というほどではありませんが
メインの歌詞と旋律とは別に
違う歌詞と違う旋律で
重なる部分があって
たいへん印象に残った1曲です。
「つくり話」を採録している
『メランコリー』には
収録した楽曲に関する
アグネスのコメントがついていて
これも読みごたえがあります。
「Love Me Little Love Me Long」は
「Love Me a Little」と書くのが
正しい表現だけれど
あえて「a」を取ったのだ
ということと
その理由も書かれていて
これは最初、気づかず
勉強になりましたね。
……という具合に書いていると
話がどんどん広がっていって
終わりそうにないので
このへんでまとめておきましょう。
アグネス、
お誕生日おめでとうございます。
(今回の記事はそういう主旨だったのですw)
