
(宝島社、2016.8.1)
先に取り上げた
『『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』
SPECIAL BOOK』の最終ページに
紹介されていた本です。
おそらく正確なタイトルは
『Disney ALICE in WONDERLAND
Art & Goods Collection Book』で
頭に「Disney」と
付けるべきなのでしょうが
タイトルに使用できる文字数を
オーバーしてしまって表示できないため
記事タイトルでは省略しました。
二重カギカッコを省略したのも
同じ理由に拠ります。
本とは書きましたが
どちらかといえばグッズがメインで
MOOK みたいな冊子部分は
23ページしかありません。
イメージとしては
食玩のようなものかなあ。
添付されているグッズは
Afternoon Tea プロデュースの
復刻柄 2way ショルダーバッグ。

ファスナー部分のチャームは
時計のデザインで
これはちょっといいかも。

でもまあ、使わないですねえ。(^^ゞ
以前の e-MOOK や
『時間の旅』の SPECIAL BOOK などとは違い
ビニール袋ではなく
ボックス型のハコに入っているので
開くと、下の写真のように、自立します。

上の写真の左の部分が
冊子の最終ページになります。
その冊子の内容は
書名に「Disney」と
冠が付いていることから分かる通り
ディズニー・アニメの方の
アリスをベースとしていて
ルイス・キャロルの原典とは
あまり関係なさそう。
「英語版コミックで
アリスのお話を思い出そう」
という記事で使われているコミックは
ディズニー・アニメ版のコミカライズだし。
ひとつ気になったのは
「26のキーワードでアリスを学ぶ
Alice A to Z」という
見開きページで取り上げられている
「Nonsence」に
「つまらないこと」という訳を
あてている点です。
その説明で
「"Nonsence" は
アリス作品の中に何度も登場する
キーワード」だと書いてあるのは
まあ、いいとして
「つまらないことを苦手とするアリスは
つねにワクワクする、
好奇心を揺さぶるような出来事を
探しています」というのは
ちょっと首を捻らざるを得ません。
この本は
そもそも巻頭ページに
「“アリス女子”のトリセツ」という
TO DO リストが載っていることから
明らかなように
アリスのイメージを借りて
可愛い女の子になるための
指南書的な作りで構成されています。
だから Nonsence にも
上記のような意味づけを
せざるを得なかったわけでしょう。
他にも
「アリス女子になるための
ライフスタイルルール」
なんてのも紹介したページがあり
アニメがベースですから
「持ち物からかわいいが溢れている」
なんて項目もあります。
アニメだとそうかもしれないけど
原作だと、どうでしょう。
原作のバックグラウンドである
ヴィクトリア朝では
それが当り前だったわけですからねえ。
これらは
ニッポンの女の子の
アリス受容のありようを
よく示しているというより
そういう女の子をたぶらかして
消費社会に組み込むための
オトナの戦略としか思えない
というのが
正直なところですね。
もっとも
女の子たちは
そんなこと分かってて
あえてのってみせることで
楽しんでいるのかも知れませんが。
買いかぶりすぎ? ( ̄▽ ̄)
ちなみに
ヘアメイクアップアーティストによる
アリス風ヘアメイクを
紹介するページがあり
モデルは八木アリサですので
ファンの方がいましたら
要チェックです。
まあ、熱心なファンなら
先刻承知かも知れませんけど。(^^ゞ
なぜチェシャ猫は人気があるのか
というコラムのページもありますが
これもアニメの方のチェシャ猫なので
映画に関わったアニメーターの一人である
ウォード・キンボールが言った
「動きが控えめだから」
というコメントが紹介されています。
どこから取ってきた言葉なのか
寡聞にして知りませんが
その真意の方も
よく分かりませんなあ( ´(ェ)`)
