「ウィスキーが、お好きでしょ」(1991)を聴いて
石川さゆりの新しい側面を知り
自分がテレビをよく観ていたころの
すなわち、アイドル時代の
(といっていいと思いますけど)
初期の曲が聴きたいと思うようになって
『ゴールデン☆ベスト』的なものが
出ていないかなあ
と検索していて見つけました。

『石川さゆり アーリーソング コレクション』
(日本コロムビア COCP-36544→45、2010.12.1)

デビューシングル『かくれんぼ』(1973)から
13枚目のシングル『あいあい傘』(1976)までの
A面B面曲を収録。

ブレイク曲となった
15枚目のシングル
「津軽海峡・冬景色」(1977)以降は
♯16「能登半島」(1977)
♯17「暖流」(同)
♯18「沈丁花」(1978)
♯27「鴎という名の酒場」(1980)
♯41「波止場しぐれ」(1985)
♯45「天城越え」(1986)
そして島倉千代子とのデュエット曲
♯47「浪速姉妹」(1987)と
A面ばかりが収録されています。

上の♯は
シングルのリリース順を示したもので
「沈丁花」までは
ほぼ連番だったのに
以降はランダムというのが
ちょっと気になりますね。


ほぼ連番、と書いたのは
なぜか14枚目のシングル
『花供養』(1976)だけが
未収録だからです。

どこまでを
「アーリーソング」と捉えるべきか
難しいところですが
「津軽海峡・冬景色」でブレイクする以前まで
と考えるなら
『花供養』のA面B面は
収録して欲しかったですね。

「津軽海峡・冬景色」以降の曲は
何度も何度も繰り返し
ベスト盤に収録されているので
なおさらです。


本盤には他に
「ちいさな秘密」「あなたの私」異装版シングルの
それぞれB面に収められたカバー曲
「空港」(テレサ・テン)と
「心のこり」(中条きよし)が
収められており
さらに『デビューアルバム』(1973)収録のカバー曲
「せんせい」(森昌子)
「赤い風船」(浅田美代子)
「天使も夢みる」(桜田淳子)
「としごろ」(山口百恵)
を収めています。

しつこいようですが
カバー曲を収めるくらいなら
「花供養」を入れてほしかったなあ。


Disc 1 の
「かくれんぼ」(1973)の出だしは
よく覚えています。

レコードだと
「もういいかい まあだだよ」という
応答唱が入ることは
本盤を聴くまで
知りませんでしたけど。

Disc 2 では
「あなたの私」(1975)の出だしと
「あいあい傘」(1976)の出だしが
記憶にあります。

「霧のわかれ」(1976)の
イントロとサビも
記憶にありますね。


記憶にあるといっても
カラオケなどで流れて
いきなり歌えるわけでもなく
一方、「津軽海峡・冬景色」(1977)だと
いきなり歌えるわけで
要するに耳が覚えているわけです。

それがまさに
ブレイクしたということを
示しているのでしょうね。


Disc 2 に収録されている
「青い山脈」(1975)は
潮哲也(獅子丸=ライオン丸)との
デュエットで
これにはびっくりしました。

Wikipedia によれば
1975年に公開された
片平なぎさ主演の東宝映画
『青い山脈』の
主題歌だったようですね。

潮哲也は
1974年から東宝芸能に所属したそうで
だから東宝映画の主題歌を歌うのは
分かりますけど
なぜ彼が選ばれたんでしょう。


ちなみに
『青い山脈』の同時上映は
『花の高2トリオ 初恋時代』
だったそうです。

いうまでもなく
(といっていいと思いますけど)
山口百恵、桜田淳子、森昌子の
トリプル主演映画です。

主題歌「初恋時代」は
この3人がそれぞれ
歌っているようで
所属事務所が違うため
ユニットによる歌唱では
なかったらしいですね。


「津軽海峡・冬景色」以降の曲が
入っているものですから
本盤収録曲以外で聴いてみたいものも
出てきたり。

レコード大賞をとった
「夫婦善哉」(1987)や
「風の盆恋歌」(1989)とか。

「飢餓海峡」(1994)なんかも
曲名が曲名だけに
ちょっと聴いてみたい。

まあ、そういうのまで入れると
アーリーソングというコンセプトからは
どんどんズレていきますけどね。( ̄▽ ̄)


ペタしてね



●訂正(翌日1:30ごろの)

「津軽海峡・冬景色」のタイトル
ナカグロ(「・」)を落としていたので
修正しておきました。

すみませぬ。m(_ _)m