
(KING RECORDS KICS-1756、2012.3.14)
CDタイトルにある
「NESCAFE」の「E」には
上の写真でも分かる通り
左下がりのアクセント記号
(アクサンテギュ)が付きますが
文字化けするでしょうから省略しました。
オビ(タスキ)には
「違いがわかる大人のCMソング」と
角書きが付いてます。
オビ(タスキ)のみの表示で
ジャケット自体には
どこにも書いていないため
角書きだと判断しました。
♪ダバダ〜 というスキャットと
「違いが分かる男の、ゴールドブレンド」
というコピーでお馴染み
ネスカフェのCMソングを集めた1枚。
サントリーオールドのCMソング
『人間みな兄弟〜夜がくる』を買った際
おすすめ商品として出てきたものですけど
ちょっと懐かしかったのと
興味を引かれて
釣られてしまいました。
主として
モーニング・コーヒー時に
聴いてます。
そうしたくなるよねー、やっぱり(笑)
まず最初に
さまざまなアーティストによる
「DABADA」が
伊集加代子のオリジナルをトップに
12バージョンも収められています。
オリジナルの伊集バージョンは
伊集のアルバムにも入っている全長版で
60秒バージョンでないのが残念
……と、いわせないくらいの迫力でした。
さまざまな楽器がバックを彩っていますが
冒頭の音はチェンバロじゃないかしらん。
これにはびっくり。
残念ながらライナーの方には
楽器編成までは書いてないのですが
全体的にバロック音楽風に聴こえます。
声楽家の中川共バージョンも美しい。
同じく声楽家の錦織健のは
いかにもという感じ。
いかにも、いかにもという感じなので
かえってつまらなかったりします(苦笑)
他に
松崎しげる(これも、いかにもw)
EPO、もんたよしのり
などのバージョンが入ってますが
良かったのは
小野リサのボサノヴァ・バージョン
マリーンのジャズ・バージョン
白鳥英美子のフォーク・バージョン
そして石川さゆりのバージョン。
小野リサのバージョンは
音の柔らかさがいい。
マリーンのバージョンは
『ルパン三世』のテーマを連想させます。
白鳥英美子のバージョンは
トワ・エ・モワ風、かどうか分からないけど
フォーク調の柔らかいギターが印象的。
ラスサビはデュエットになってますけど
相手は誰なんでしょう?
これまたどこにも書いてありません。
そして石川さゆりバージョン、
実は主としてこれが聴きたくて
購入を決めたのでした。
石川さゆり
こんな仕事もしてたのか
という驚き半分、興味半分ですね。
「DABADA」の他には
ネスカフェ・エクセラのCMで使われた
「Taste of Love」とか
「やさしく歌って」とかが
記憶にあり。
「やさしく歌って」は
Killing Me Softly with His Song という
ポピュラー・ソングの日本語版。
オリジナルは
ロバータ・フラックという人が歌っていて
そちらもCMで使われたようです。
本盤に入っているのは
やまがたすみこのスキャット・バージョンと
渡辺美里の歌唱バージョン。
やまがたすみこのスキャットが
可愛らしくて美声で
やまがたのオリジナル曲を
聴きたくなりました。
あと、ダイアナ・ロスの
「マホガニーのテーマ」が
超絶聴き覚えありました。
変わったタイトルだなあと思って
調べてみたら
『マホガニー物語』(1975)という
映画の主題歌のようですね。
弘田三枝子と雪村いづみの
懐かCMも入っています。
さすがにこのへんは
聴いた(観た)ことが
ないですけどね。
雪村いづみのバージョンは
アメリカ映画に出てきそうな
ブラスバンド音楽というか
マーチングのようなアレンジが
印象的です。
異色なところで、というか
唯一のノン・ヴォーカル曲として
谷川賢作のピアノ・ソロ
「天使の涙」も入っています。
谷川賢作は
谷川俊太郎の息子だとは
知りませんでした。
曲自体は
サティの「グノシエンヌ」
みたいな感じの曲です。
本盤には先行する旧企画盤があり
そちらには
伊集加代子のスキャットが収められず
購買者から
ずいぶんと不興を買ったようで
こちらはそれを受けての
再編集盤という扱いのようですね。
ただし
旧企画盤のみに入っている曲
というのもあるようです。
そこらへんの取捨選択に
大人の事情が絡んでいるのかどうか
分かりません。
絡んでそうだけど。( ̄▽ ̄)
それにしても
マニアなら(何のマニアなんだ? w)
両方持ってるべき、
なんでしょうかね……
