
(集英社マーガレット・コミックス、2016.4.30)
Cocohana ver.になってからは
いつも巻号数の外に
サブタイトルが付くのですが
今回は「小さな愛の歌」です。
連休中も塾の会議がありまして
それで立川に行った水曜日
オリオン書房で見つけました。
出たと気づいてみれば
地元の書店でも見かけたり。
そういうものだー。( ̄▽ ̄)
今回は
懐かしいのかどうか分からない
(覚えていないw)
知世の、はとこの
強(つよし)君が出てきたり
知世の母親が
お父さんの回想シーンとはいえ
久しぶりに出てきたり
アリスカフェの姉妹が
久しぶりに出てきたり
知世が住んでいる街の
元市長さんが
これまた久しぶりに出てきたりと
長く続いているシリーズだけはある
といった話が多かった気がします。
知世のお母さんの祖母さん
知世にとっての曾祖母さんが
出てきた話には
ちょっと驚きました。
初登場ですよね、たぶん。
あと
引退して
今はお菓子屋をやっている
アイドルが出てくる話があって
こういうタイプの話は
このシリーズでは珍しいと
思うんですが
それ、いい話でした。
それと
安全な場所から
流言飛語を飛ばして
人を傷つけるような人間に対する
知世ちゃんの憤りを描いた話も
その対抗策も含めて
良かったなあ。
知世ちゃんの
「子供は
子供同士だから
わかかりあえる
なんてこと
ないから」という
尊敬するお父さんの考え方すら
相対化する台詞
いいですね。
今回、いい話が多いです。
いい話というのは
そもそも自分が
『Papa told me』というシリーズに
ハマることになった
さりげなく社会性を盛り込んだ話
ということになります。
社会性といっても
難しいことではなくて
いろいろな人がいていいはずなのに
特定のあり方しか認めない
そういう社会に対する
さり気ないプロテストが描かれた話
とでもいいましょうか。
さらには
いろいろな人がいて
いろいろな人とつながって
知らないうちに傷つけたり
傷ついたりもするけれど
知らないうちに助けられている
知らないうちに助けている
そういうことを描いた話です。
榛野なな恵、ブレてません。
ロング・シリーズなのに
ぜんぜんブレてないところが
すごいですし
嬉しいです。(^_^)
