昨日は国会図書館に行って調べもの
その後、神田神保町へ移動。
所用を済ませた帰りに
御茶の水駅そばにある
ディスクユニオンの
クラシック館に寄って
棚を漁っていたら
先日、こちらで紹介した
パッヘルベルのチェンバロ曲
『アポロンの六弦琴』の奏者である
ユゲット・グレミー=ショーリャックのCDを
見つけました。
オビ(タスキ)はありませんでしたが
かなりリーズナブルな価格だったので
これも何かの縁ということで購入。
『ラモー/クラヴサン曲集』

(クラウンレコード PAL-1014、1986.12.16)
発行年は
紀伊國屋書店の
ネットショップのデータに拠ります。
Amazon で検索して分かったのですが
1993年にヴィーナス・レコードから
再発されたようです。
ジャン=フィリップ・ラモー
(1683-1764)は
フランス・バロック時代の音楽家で
作曲の他に音楽理論の方面でも
優れた業績を残しています。
チェンバロは
フランス語だと
クラヴサンというのですが
本CDには
4冊残されている
ラモーのクラヴサン曲集から
13曲、摘録されています。
トラックの1~5が
プレリュード、アルマンド、クーラント、
サラバンド、ガヴォットと変装
という構成なので
てっきりひとつの組曲かと思ったら
プレリュードのみクラブサン曲集の第1巻から
他は第3巻から採ったものらしい。
どうしてそういうことをしたのか
まったくどこにも書かれていません。
その他は標題音楽で
「めんどり」とか「やさしい訴え」とか
有名な曲が収められています。
ライナーに解説を寄せているのは
美山良夫で
それによれば
グレミー=ショーリャックは
ロベール・ヴェイロン=ラクロワに
クラヴサンを師事したそうです。
ヴェイロン=ラクロワといえば
ひと世代前の
フランスのクラヴシニストとして
よく知られており
ウチにも何枚かCDがあります。
皆川達夫の
『ルネサンス・バロック名曲名盤100』
(音楽之友社 ON BOOKS、1992.2.10)では
ヴェイロン=ラクロワの演奏について
「トロンとした感じの演奏」
「おっとりした演奏」
などと評されています。
そういう評を読んでいるせいか
グレミー=ショーリャックの音が
鋭角的というよりは
柔らかい印象を受ける理由が
何となく腑に落ちた感じで。
師のヴェイロン=ラクロワは
その録音にあたって
モダン・チェンバロを使っていましたが
グレミー=ショーリャックは
オリジナルのレプリカを
使用しているようです。
ライナーによれば
グレミー=ショーリャックは
パスカル・タスカンのクラヴサンを基に
ウィリアム・ダウドが作ったレプリカを
持っているのだとか。
ただし本録音に使ったのは
リュッカースのチェンバロを
タスカンが改修(ラヴァルマン)した楽器を基に
ユベール・ベタールが作った
レプリカだそうです。
タスカンのクラヴサンに基づく
ダウドのレプリカというのは
『アポロンの六弦琴』で使用した楽器と
同じものではないでしょうかね。
『アポロンの六弦琴』のジャケットには
フランドル地方の楽器のラヴァルマン
と書いてあったのですが
タスカンは
しばしばリュッカースの楽器を
ラヴァルマンしていたようですし
リュッカースは
フランドル地方の製造者ですから。
というふうに
『アポロンの六弦琴』の楽器について
何となく腑に落ちたのは
本CDを買った余禄なのでして。
その意味でも
買って良かった1枚です。
もちろん演奏も
チェンバロがギスギスしてなくて
いい感じ。

その後、神田神保町へ移動。
所用を済ませた帰りに
御茶の水駅そばにある
ディスクユニオンの
クラシック館に寄って
棚を漁っていたら
先日、こちらで紹介した
パッヘルベルのチェンバロ曲
『アポロンの六弦琴』の奏者である
ユゲット・グレミー=ショーリャックのCDを
見つけました。
オビ(タスキ)はありませんでしたが
かなりリーズナブルな価格だったので
これも何かの縁ということで購入。
『ラモー/クラヴサン曲集』

(クラウンレコード PAL-1014、1986.12.16)
発行年は
紀伊國屋書店の
ネットショップのデータに拠ります。
Amazon で検索して分かったのですが
1993年にヴィーナス・レコードから
再発されたようです。
ジャン=フィリップ・ラモー
(1683-1764)は
フランス・バロック時代の音楽家で
作曲の他に音楽理論の方面でも
優れた業績を残しています。
チェンバロは
フランス語だと
クラヴサンというのですが
本CDには
4冊残されている
ラモーのクラヴサン曲集から
13曲、摘録されています。
トラックの1~5が
プレリュード、アルマンド、クーラント、
サラバンド、ガヴォットと変装
という構成なので
てっきりひとつの組曲かと思ったら
プレリュードのみクラブサン曲集の第1巻から
他は第3巻から採ったものらしい。
どうしてそういうことをしたのか
まったくどこにも書かれていません。
その他は標題音楽で
「めんどり」とか「やさしい訴え」とか
有名な曲が収められています。
ライナーに解説を寄せているのは
美山良夫で
それによれば
グレミー=ショーリャックは
ロベール・ヴェイロン=ラクロワに
クラヴサンを師事したそうです。
ヴェイロン=ラクロワといえば
ひと世代前の
フランスのクラヴシニストとして
よく知られており
ウチにも何枚かCDがあります。
皆川達夫の
『ルネサンス・バロック名曲名盤100』
(音楽之友社 ON BOOKS、1992.2.10)では
ヴェイロン=ラクロワの演奏について
「トロンとした感じの演奏」
「おっとりした演奏」
などと評されています。
そういう評を読んでいるせいか
グレミー=ショーリャックの音が
鋭角的というよりは
柔らかい印象を受ける理由が
何となく腑に落ちた感じで。
師のヴェイロン=ラクロワは
その録音にあたって
モダン・チェンバロを使っていましたが
グレミー=ショーリャックは
オリジナルのレプリカを
使用しているようです。
ライナーによれば
グレミー=ショーリャックは
パスカル・タスカンのクラヴサンを基に
ウィリアム・ダウドが作ったレプリカを
持っているのだとか。
ただし本録音に使ったのは
リュッカースのチェンバロを
タスカンが改修(ラヴァルマン)した楽器を基に
ユベール・ベタールが作った
レプリカだそうです。
タスカンのクラヴサンに基づく
ダウドのレプリカというのは
『アポロンの六弦琴』で使用した楽器と
同じものではないでしょうかね。
『アポロンの六弦琴』のジャケットには
フランドル地方の楽器のラヴァルマン
と書いてあったのですが
タスカンは
しばしばリュッカースの楽器を
ラヴァルマンしていたようですし
リュッカースは
フランドル地方の製造者ですから。
というふうに
『アポロンの六弦琴』の楽器について
何となく腑に落ちたのは
本CDを買った余禄なのでして。
その意味でも
買って良かった1枚です。
もちろん演奏も
チェンバロがギスギスしてなくて
いい感じ。
