1月20日(水)23:53から
TBSテレビ「テッペン! 水ドラ!!」枠で
本作品を原作とするドラマが
始まりました。

いつもなら
読んでから観るのですが
ドラマが始まるまでに
原作を買って目を通しておく余裕がなく
結局、原作を読み終えたのは
ドラマの方を4回分
観たあとになっちゃいました。f^_^;

ドラマを観ているのは、もちろん
黒川芽以さんが出演しているからです。


貫井徳郎の原作小説は
光文社の季刊ミステリ専門誌
『ジャーロ』に
2004年4月号から翌年7月号まで
6回にわたって連載されたあと
2005年9月に光文社から初刊。

2008年9月に
集英社文庫として再刊され
次いで2011年に
幻冬舎文庫で再刊されました。

初刊本を持っていたような
気もしているのですが
すぐには出てこないので
古本で集英社文庫版を買いました。

そしたらすぐに
新刊書店でドラマ化オビが巻かれた
幻冬舎文庫版を見つけちゃったので
うーんと唸りつつも購入(苦笑)

おととい、その幻冬舎文庫版を
読了しました。

『悪党たちは千里を走る』(幻冬舎文庫)
(幻冬舎文庫、2011.6.10)

ドラマの公式HP
すでにありますので
詳しいストーリーや人間関係については
省略します。

もっとも原作とドラマでは
ストーリー展開が微妙に異なります。

原作を読んでみて
大胆にアレンジされていることに
ちょっと驚きました。

以下、それについてふれます。

詳述はしませんが
これからドラマを観る人や
ドラマを観てから原作を読むという人は
ご注意ください。




映像化されたものが
原作と異なるというのは
よくあることなんでしょうけど
ドラマの方は
高杉篤郎の部屋を中心に
高杉と園部
三上菜摘子とのやりとりで話が進むので
まるで舞台劇を観ているようです。

そのため、原作よりもテンポが良くて
これは上手いなあと思いました。

というか
途中までとはいえ
ドラマを観たあとで原作を読むと
テンポの違いは明らかで
原作の方が
かったるかったりしたりして。( ̄▽ ̄)


あと高杉と渋井巧の設定が
原作とはかなり違っており
原作を読んでいても
今後の展開が読めないのがすごい。

ドラマの人間関係だと
ジョン・レノンと名乗る誘拐犯の
なり手がいないというか
見当がつかないのですね。

いちばん怪しいのは園部ですが
先日の10日に放送された
第4回の内容だと
園部の疑いは晴れたっぽいし。

まあ、分かんないですけどね。


巧は、ドラマだと
喘息を患っているようで
(原作は別のアレルギーになってます)
監禁場所の埃でアレルギーを起こして
咳をし始めて呼吸が苦しそう
という描写があります。

それがもちろん
緊迫感を増すことに与っているわけで
原作の、のんびりとした展開とは
違うノリを見せています。


身代金受け取りのトリックは
原作を読んだので分かりましたけど
ドラマでも
それを踏襲するのかどうか。

高杉の設定を変えたから
ストレートには使えないはずですが
だとしたら
どうアレンジするのか。

ちょっと楽しみです。


ちなみに
尺が30分というのも
個人的にはちょっと意外でした。

ミステリ系のドラマは
1回が1時間だろうと
何となく思っていたので。(^^ゞ


今回のドラマのように
場面を限定して
役者の言葉のやりとりで見せていく
密室劇(というのかな?)は
好きですね。

黒川さんの演技もいい感じ。

残りの放送も楽しみです。


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