22日(火)18:00から
テレビ東京の
『新ウルトラマン列伝』枠内で放送された
『ウルトラマンX』
第22話「虹の大地」
ライブで観ました。

以下、内容にふれています。
未見の方はご注意ください。




オープニング
アバンタイトルのコラージュはありましたが
オープニングのタイトル・ロゴに
アイ・キャッチ風の
簡単なサウンドが流れるだけ、
主題歌抜きで始ましました。

主題歌自体は
エンディング・テロップで流れましたけど。

こういう演出も
最近の特撮ものでは
お馴染みになりましたね。


グリーザと相打ちのようになり
カラータイマー部分を残して消えた
大地とXでしたが
そのカラータイマーから
心音のような鼓動音を聴き取ったアスナは
以前、大地がXの痕跡を求めて
電脳空間に転送したのと同じ方法で
電脳空間に入り込みます。

今回の興味の中心は、個人的には
Xがどうやって復活するのか
ということと
大地とアスナの関係が
どういうふうに発展するのか
ということでした。


アスナが電脳空間で
大地に呼びかけるシーンがあり
 今はあたしも
 怪獣と共生するという大地の夢を
 一緒に追いかけたいと思っている
 一緒に無茶な夢を追いかけようよ
と言っていました。

この言葉で
消えかかっていた大地が実体を取り戻し
「君の想いが俺を呼び戻してくれた」
と応じてました。

これがまあ
二人の関係を一歩進めた描写に
あたるのかなあ
という感じ。

『ウルトラセブン』や
『ウルトラマンティガ』のラストに比べると
やや微温的な感じですが
これも時代というものでしょうか。


大地が実体を取り戻し
君の想いが、という言葉から
自分とXの関係へと連想が進んだのか
「Xと共に過ごしてきた記憶が
 育んできた絆が
 すべて俺の中に刻まれてるんだ」
と実感すると
Xもまたデバイザーの中に再帰し
「君たちの記憶が想いの強さが
 私を蘇らせてくれた」と言い
そこでアスナは現実世界で意識を戻し
大地はそのまま電脳空間でユナイトする
というのが復活の流れでした。

人の記憶や思い・想いが相手を存在させる
という考え方が
ベースとなっているのはいいんですけど
それだと
大地に対するアスナの個人的な想いが
一般化されてしまうので
個人的には、ちょっと、という感じ。

個人的な想いがある
という前提になってて
恐縮ですが。f^_^;


大地が実体化したあと
二人でユナイトするのかと思ってましたが
アスナは現実空間に戻ってしまいます。

ギンガでも
ヒカルと美鈴が一緒にウルトライブして
戦うというシーンがあっただけに
そっちの方が良かったなあ。


あと
カラータイマーだけだったところから
どう復活するのかが映像化されず
電脳空間でユナイトして
いつものバンクに移って
普通に地上に降り立つという流れは
ちょっと物足りない感じでした。

ちなみに
アスナが現実世界に戻ってきて
施療台(?)から降りる場面は
身体の動きのキレが良かったので
お気に入りのシーンだったりします。(^^ゞ


X不在の間に
復活したグリーザが
ラボのスパークドールズを取り込んでおり
怪獣たちの能力を使えるようになります。

それを知った大地はゴモラに呼びかけ
グリーザの胸のコア部分に
エクスラッガーを突き刺すと
スパークドールズが光となって
Xの体内に逆流してカードとなり
すべての怪獣たちとユナイトするX。

最終戦で怪獣たちと協力して
強大な敵と戦うという展開は
『ウルトラマンガイア』を連想させましたが
スパークドールズの中には
ゼットン、エレキング、ベムスターなど
宇宙怪獣も何体かいるので
地球の生命体が
反地球の生命体と対峙する
という構図とも違う感じでした。

存在するものと反存在が対峙する
というイメージなんでしょうか。

ちなみに
実体化した怪獣たちを取り込む時に
グリーザから腕のようなものが延びるのですが
その描写が幽霊っぽくて
なかなか気持悪い感じで良かったです。


いろいろ伏線を回収しようとしている中で
15年前のウルトラフレアの時に
大地の母親がエクスラッガーから
未来の声を聴いているシーンがありましたが
ではなぜ母親がその時点で
エクスラッガーを持っているのか
というのが
よく分からない。

アスナが電脳空間に入り込んだときも
エクスラッガーが現われて
それがきっかけとなって
大地に声が届くのですが
いったいエクスラッガーとは何なのか。

結局それだけは
謎のままだった感じですね。


殉職したかと思った人たちは
一人も死んでいないという予定調和は
まあ、お約束というか
しょうがないというか。

最後に大地のデバイザーからXが
「XiO のみなさん、こんな大地ですが
 これからもお手柔らかにお願いします」
なんて挨拶してましたが
こういう形で共有されるウルトラマン
というありかたも
時代だなあという感じです。

それにしても
劇場版ではこの設定を引き継ぐわけで
いったいどういう日常(?)になっているのか
気になるところです。


次回の放送は1月5日(火)で
3回目の総集編です。

それがXの
実質上の最終回
という扱いになりそうですね。


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