まんが家の水木しげる氏が
本日、亡くなったとの報に接しました。

享年93歳。


初めて読んだ水木しげる作品は
『週刊少年マガジン』に掲載された
『墓場の鬼太郎』の
「手」ではないかと思います。

調べてみると
掲載されたのは1965年だから
自分が3歳のときで
これはさすがにあり得ないと思うので
おそらく再掲載されたもの
タイトルも『ゲゲゲの鬼太郎』に変わってから
ではないかと思います。

『ゲゲゲ』に変わったのは
1967年からだそうなので
これなら読んだ可能性はあります。

同じ頃
楳図かずおがコミカライズした
『ウルトラマン』を読んだ記憶もあり
これが1966~1967年の連載なので
その意味でも
「手」を読んだのは
『ゲゲゲ』になってからのことだと思います。


もうひとつ
子どもの頃に読んで(というより見て)
印象に残っているのは
妖怪画集です。

単行本ではなく雑誌形式のもので
読んだ記憶があります。

これについては調べようがないというか
記載された資料を見たことがありません。

だから記憶違いかも知れないけど
でも、雑誌の判型と紙の質感で
覚えているんですよね。


単行本だと
1970年に朝日ソノラマから出たものが
最初のもののようですが
その後、何度も
形を変え増補されて刊行されています。

手許には岩波新書版の
『妖怪画談』正続2冊(1992~93)も
ありますけど
昔、見た絵が載っているし
項目も多いしハンディだということで
出た時にすぐに買ったのが
『決定版 日本妖怪大全
 妖怪・あの世・神様』でした

『決定版 日本妖怪大全』
(講談社文庫、2014.2.14)

この本自体は
講談社+α文庫で出てた
『図説 日本妖怪大全』(1994)と
『図説 日本妖怪大鑑』(2007)の
合本だそうで
だから、とにかく部厚い。

熟読したら
背中が割れちゃうんじゃないかと思って
あまり手にすることもなかったんですが
今、奥付を見たら去年出た本で
買ってまだ2年も経ってなかったとは
思いもよらず。


子どもの頃に観た記憶のある絵に再会すると
懐かしい気持ちになりますが
あの頃は興味もなかった
膨大な原典にふれた解説文が
今となっては味わい深いです。

追悼の意味もこめて
少しずつでも
読み進めてみようかと思いました。


最後になりましたが
謹んで、ご冥福を祈ります。


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