テレビ朝日で
木曜21:00から放送の
ドラマ『ゼロの真実~監察医・松本真央~』
昨晩放送の第8話(最終話)を
ライブで観ました。

黒川芽以さんが
ゲストで出るということで。

これまでのエピソードを
まったく観ていないのに
いきなり最終回から観るという(苦笑)

それでもだいたいの話の流れは分かるから
不思議なものです。

さすが日本のテレビドラマ!
というべきなのか……


以下、感想を書きますが
黒川さんの役に関連した
事件の真相を明かしてます。

未見の方はご注意ください。




主役の松本真央を演じているのは
『お天気お姉さん』でも主役だった
武井咲でした。おおっ!

番組の公式HPには
「異性にも、食べ物にも、
 オシャレにも興味はない。
 喜怒哀楽を持たない天才」と
キャラについて説明されてますが
そういう役だと
妙にハマっているなあと
ちょっと感心。


捜査一課の刑事役で
アキバレッドの和田正人が出てました。

観ているときは全然気づかなかったけど。f^_^;

尾美としのりも出てたようですが
気づかなかったし。


臨床検査技師・久米みどりを演じた
宮崎香蓮って
何かで見た気がする
と思って Wiki で調べたら
『GTO』(2012年版)に
生徒で出てた子だった。おおっ!

例の、アイドルを目ざす子ね。


あと、『相棒』で
監察医・米沢役だった六角精児が
こちらでも監察医役。

別人に見えなかった(苦笑)

使い回しかよと思ったけど
もしかしたらこれ
ワザと(意図的な配役)かもなあ。


今回の話は
今回のみのエピソードと
主役の真央に関わる過去の事件の解決と
二つ同時に進行してました。

今回のみのエピソードの謎解きが
過去の事件(真央の母の死)にも役立つ
というような感じでした。

橋爪功が演じる死刑囚の演技が
怪演というか
迫力ありましたけど
どこかレクター博士を
連想させもするような……

橋爪功が演じる
小杉貞夫の連続殺人を暴くエピソードが
7話までにあったのかなあ。

小杉が殺した犯罪の背景が
過去の事件に絡んでいるので
最初から観ていた人には
パズルのピースがはまるような感じが
したのかもしれませんね。


黒川さんが絡むのは
今回のみのエピソードの方で
またこういうスタンスの役か~
と、正直なところ思った次第です。

捜査一課が
監視カメラ映像を見ているシーンで
まさか、またか、と思ったり。

主人公・真央のドラマの
決着が控えているから
今回の事件の方は
あっという間に解決しちゃうので
殺人のシーンと
取調室のシーンしか
見せ場がないのが残念でした。


死体に残された
ちょっとした痕跡から
推理を展開するのは面白かったです。

説明をCGで再現するのも良かった。

でも、死者が
手すりにふれたことを調べるために
普通はあんなに鑑識員を投入できないよな
とか思ったり(苦笑)

それに、推理通りに証拠があがるのも
ドラマならではのご都合主義でしたが
まあ、テレビ・ドラマだしね、
許容範囲ってことで。
(ちょっとエラそうやなw)


事件が解決した後
こんな真相なら知らない方が良かった
と遺族の母親が泣いていましたが
それでもブレない真央が素敵でした。

ただ、今回のみの事件が前振りになって
真央の母親の事件の真相をめぐる
真央のありようの描写は
強い人間でないと
真実には対応できない
というメッセージを感じさせなくもない。

それは精神的に弱い人間には
真実をすべて伝える必要はない
というふうにも
簡単に転化してしまいます。

でも、真実を知る者が
真実を伝えるべきかどうかを判断するのは
それは傲慢というふうにも
いえなくはありません。


そんなこんなで
真矢みき演じる印田恭子の姿勢や判断は
医療における
パターナリズムの問題を
連想させもしました。

誰もが真央のように強い人間ではないし
真央自身にしたって、かつては
今の真央のように
強い人間ではなかったとは思いますが……
だからといって
自殺であることを伝えないという判断は
妥当だったのかどうか。

真央のスタンスは
妥当ではないと言っているようにも
思えましたけど……


最後の屋上のシーンを観ていて
実の母親よりも、印田恭子の方が
真央の擬似的な母親の役割を
果たしているようにも感じられました。

だから、パターナリズムの問題を
母性に解消させるような感じがされ
ちょっとあざといといいますか。

そういっちゃうと
それはそれで
分かり易すぎる気もしますけど
そんなことを考えさせもするドラマでした。


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