『新八犬伝』単独での
ガイド本のようなものは
残念ながら出ていないのですが
NHKの連続人形劇という括りでなら
優れた紹介本が出ています。
それが今回ご案内の
こちら↓の本です。

(アスキー発行、エンターブレイン発売、
2003年4月30日発行)
自分の知るかぎり
NHKの連続人形劇についての
唯一のガイド本です。
(残念ながら現在品切れ)
1953年2月1日、NHKによって
日本で最初のテレビ放送が始まり
それに僅かに遅れて
2月20日から
初の連続人形劇
『玉藻前(たまものまえ)』が
始まりました。
それ以後、
『天才テレビくんワイド』の
枠内で放映された
『ドラムカンナの冒険』(2002)まで
全18作品が紹介されています。
前半のカラーページでは
劇のスチールを中心に
キャラクターやグッズを紹介し
後半のモノクロページでは
残されたシナリオから分かる範囲での
(台本が残ってない場合もあるそうです)
ストーリーが紹介され
人形作者や人形遣い師、声優など
当時の関係者のインタビューが載っています。
オビにもある通り
石川ひとみのインタビューも載っていて
前に当方のブログで書いた
『ザ・ベストテン』で
プリンプリン風の台詞を言った時のことが
回想されています(笑)
本の作りは
ウルトラマンや仮面ライダーなどの
特撮系のムックと変らない感じです。
もちろんそれは
だからこそ非常にありがたく
データや資料が
散逸しているものであるだけに
紙の本として
これ以上のものは
この先もおそらく出ないでしょう。
もっとも昨年
『プリンプリン物語』のムックが
出ていますので
個々の作品単体でなら、今後
本書を超える本が出る可能性も
なきにしもあらず。
ただ、『プリンプリン物語』は
後半3分の1のVTRが残っているから
可能だったわけで
それ以前の作品については
単独タイトルでのヴィジュアル本の刊行は
非常に難しいと思われますが……。
ちなみに「それ以前」の作品として
何があるかといいますと
(というわけで、以下リスト)
『玉藻前』(1953)岡本綺堂原作
『テレビ天助漫遊記』(1955)
『家なき子』(1955)エクトル・マロ原作。シルエット劇
『チロリン村とくるみの木』(1956~64)
『宇宙船シリカ』(1960~62)星新一原作
『銀河少年隊』(1963~65)手塚治虫原作
『ひょっこりひょうたん島』(1964~69)
『空中都市008』(1969~70)小松左京原作
『ネコジャラ市の11人』(1970~73)
『新八犬伝』(1973~75)
『真田十勇士』(1975~77)柴田錬三郎原作
『新諸国物語より 笛吹童子』(1977~78)
『新諸国物語より 紅孔雀』(1978~79)
『プリンプリン物語』(1979~82)
『人形劇 三国志』(1982~84)
『ひげょさらば』(1984~85)上野瞭原作
『人形歴史スペクタクル 平家物語』(1993~95)
『ドラムカンナの冒険』(2002)
『三国志』以降はすべて
VTRが残っているようです。
ただし全話DVD化されているのは
『三国志』と『ドラムカンナ』のみ。
自分が観ていた『新八犬伝』は
月曜から金曜の
18:30から18:45までの
15分番組でした。
『ひょっこりひょうたん島』も
時間帯は少し早かったようですが
やっぱり15分の帯番組でした。
初期の
『チロリン村とくるみの木』あたりまでは
30分が基本だったようですが
子どもが対象ということもあんでしょう
だいたい10~20分という長さが
多かったようです。
ただし『三国志』は45分番組で
『平家物語』は
20:40から21:00までと
遅い時間帯の放送でしたが
この2作は例外といっていいでしょう。
メディアにおける
子ども向けの文化の中でも
アニメや特撮を取り上げたムックは
星の數ほどありますが
日本の人形劇を取り上げたものは
繰り返していいますが
本書が唯一にして無二です。
例外は、先にふれた
『プリンプリン物語』のムックくらいか、と。
かつてのNHKは
子ども向けの作品より
ニュースやドキュメンタリーの方を
優先して保存していたため
(と聞いたことがあります)
ほとんど資料が残っていない中で
本書の資料としての価値
児童文化研究への貢献は貴重なものです。
そんな難しい話は抜きにしても
かつてNHKの人形劇を観ていた世代なら
感激に胸うち奮わせること
間違いなしの一冊です。
とはいえ
そういう人なら、もちろん
すでに入手済みかもしれませんけど f^_^

ガイド本のようなものは
残念ながら出ていないのですが
NHKの連続人形劇という括りでなら
優れた紹介本が出ています。
それが今回ご案内の
こちら↓の本です。

(アスキー発行、エンターブレイン発売、
2003年4月30日発行)
自分の知るかぎり
NHKの連続人形劇についての
唯一のガイド本です。
(残念ながら現在品切れ)
1953年2月1日、NHKによって
日本で最初のテレビ放送が始まり
それに僅かに遅れて
2月20日から
初の連続人形劇
『玉藻前(たまものまえ)』が
始まりました。
それ以後、
『天才テレビくんワイド』の
枠内で放映された
『ドラムカンナの冒険』(2002)まで
全18作品が紹介されています。
前半のカラーページでは
劇のスチールを中心に
キャラクターやグッズを紹介し
後半のモノクロページでは
残されたシナリオから分かる範囲での
(台本が残ってない場合もあるそうです)
ストーリーが紹介され
人形作者や人形遣い師、声優など
当時の関係者のインタビューが載っています。
オビにもある通り
石川ひとみのインタビューも載っていて
前に当方のブログで書いた
『ザ・ベストテン』で
プリンプリン風の台詞を言った時のことが
回想されています(笑)
本の作りは
ウルトラマンや仮面ライダーなどの
特撮系のムックと変らない感じです。
もちろんそれは
だからこそ非常にありがたく
データや資料が
散逸しているものであるだけに
紙の本として
これ以上のものは
この先もおそらく出ないでしょう。
もっとも昨年
『プリンプリン物語』のムックが
出ていますので
個々の作品単体でなら、今後
本書を超える本が出る可能性も
なきにしもあらず。
ただ、『プリンプリン物語』は
後半3分の1のVTRが残っているから
可能だったわけで
それ以前の作品については
単独タイトルでのヴィジュアル本の刊行は
非常に難しいと思われますが……。
ちなみに「それ以前」の作品として
何があるかといいますと
(というわけで、以下リスト)
『玉藻前』(1953)岡本綺堂原作
『テレビ天助漫遊記』(1955)
『家なき子』(1955)エクトル・マロ原作。シルエット劇
『チロリン村とくるみの木』(1956~64)
『宇宙船シリカ』(1960~62)星新一原作
『銀河少年隊』(1963~65)手塚治虫原作
『ひょっこりひょうたん島』(1964~69)
『空中都市008』(1969~70)小松左京原作
『ネコジャラ市の11人』(1970~73)
『新八犬伝』(1973~75)
『真田十勇士』(1975~77)柴田錬三郎原作
『新諸国物語より 笛吹童子』(1977~78)
『新諸国物語より 紅孔雀』(1978~79)
『プリンプリン物語』(1979~82)
『人形劇 三国志』(1982~84)
『ひげょさらば』(1984~85)上野瞭原作
『人形歴史スペクタクル 平家物語』(1993~95)
『ドラムカンナの冒険』(2002)
『三国志』以降はすべて
VTRが残っているようです。
ただし全話DVD化されているのは
『三国志』と『ドラムカンナ』のみ。
自分が観ていた『新八犬伝』は
月曜から金曜の
18:30から18:45までの
15分番組でした。
『ひょっこりひょうたん島』も
時間帯は少し早かったようですが
やっぱり15分の帯番組でした。
初期の
『チロリン村とくるみの木』あたりまでは
30分が基本だったようですが
子どもが対象ということもあんでしょう
だいたい10~20分という長さが
多かったようです。
ただし『三国志』は45分番組で
『平家物語』は
20:40から21:00までと
遅い時間帯の放送でしたが
この2作は例外といっていいでしょう。
メディアにおける
子ども向けの文化の中でも
アニメや特撮を取り上げたムックは
星の數ほどありますが
日本の人形劇を取り上げたものは
繰り返していいますが
本書が唯一にして無二です。
例外は、先にふれた
『プリンプリン物語』のムックくらいか、と。
かつてのNHKは
子ども向けの作品より
ニュースやドキュメンタリーの方を
優先して保存していたため
(と聞いたことがあります)
ほとんど資料が残っていない中で
本書の資料としての価値
児童文化研究への貢献は貴重なものです。
そんな難しい話は抜きにしても
かつてNHKの人形劇を観ていた世代なら
感激に胸うち奮わせること
間違いなしの一冊です。
とはいえ
そういう人なら、もちろん
すでに入手済みかもしれませんけど f^_^
