『ハピネスチャージプリキュア!』、
今朝の10周年記念メッセンジャーは
『ふたりはプリキュア Splash☆Star』の
キュアイーグレットでした。

この、シリーズ3作目で
関連玩具の売り上げが
ガクッと落ちたこともあって
商業的な評価という点では
今ひとつかもしれません。

自分的には
リアルタイムで観ていただけでなく
オールスターズ以外では唯一
劇場版も観にいっていることもあり
それなりに思い入れがある作品なので
ちょっと嬉しかったです。


日曜は
スーパーヒーロータイムやら
プリキュアやらを観るために
早起きせざるを得ず
そのため観終わった後は
ぼーっとして
エンジンがかかるのが遅い。
(普通の人は逆なんでしょうけど【苦笑】)

そこで昨日買ってきた
出たばかりの内田樹の本を
手に取って読んでいたら
あっという間に
読み終わってしまいました。

『街場の五輪論』と『本当の大人の作法』
(左:内田樹、小田嶋 隆、平川克美
   『街場の五輪論』朝日新聞出版、2014.2.28
 右:内田樹、名越康文、橋口いくよ
   『価値観再生道場/本当の大人の作法』
   メディアワークス、2013.3.1)

出たばかりと書きましたが
『本当の大人の作法』の方は
奥付を見たら初版だったし
てっきり新刊だと思ってたのに
読み終わって奥付をよくよく見たら
去年の今ごろ出た本なのですね。

新刊は『本当の仕事の作法』の方でした。

でも、昨日行った町田の有鄰堂書店には
まだ置いてなかったような……


『本当の大人の作法』は
ほぼ一年前に出た本ですが
『街場の五輪論』と一緒に出た
といわれたとしても
違和感を覚えないような内容でした。

別に、文句をいってるのでは
ないですよ。念のため。

で、何で違和感を感じないかというと
どちらも同調圧力ないしは定型圧力を
問題にしているからだと思います。

「定型圧力」というのは
『本当の大人の作法』の方で
使われている言葉でして
同調圧力とは
微妙にニュアンスが違うとは
思いますけれども
 ひとつの型に当てはめよう
 ひとつの方向に持っていこう
 そして文句や異論は認めない
というあたりは似ているかな、と。

要するにそういうことが
現代の日本に見られる
顕著な症候なんだろうなあ
と感じた次第です。


そして、どちらの本も
鼎談自体が面白いのはもちろんですけど
それぞれの本のために書き下ろした
内田樹の前書きや後書きに
はっとさせられることが書いてあって
啓発されるという点でも似ています。

『本当の大人の作法』の方では
「実名での発言者は、その発言において
 『見識を疑われるようなことは
 言わない』ように配慮する」
「『みんなが自分のことを
 “こんな人間”だと思って、
 自分もそれで通している社会的人格』と
 『私見が露呈する人格』のあいだに
 大きな乖離が生じないように調整する
というあたり。
(下線部、原文では傍点です)

『街場の五輪論』の方では
「この本について言えば、
 そこで語られていることよりも、
 『こういうことを語る人が
 この三人の他にあまりいない』
 という言論状況そのものの方が
 問題なのだ。
 『語られているコンテンツ』より
 『そのようなことが
 語られることに対して
 抑圧が働いている』という事実の方が
 重いということである」
というところ。

それぞれピピッときましたね。

だったら前書きや後書きだけ
立ち読みすれば済むことなんですが(苦笑)
ついつい買っちゃったし
ついつい読んじゃいました。


それはともかく
『本当の仕事の作法』、
明日にでも買ってこなくちゃ。( ̄▽ ̄)


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