『江戸川乱歩異人館』8
(集英社ヤングジャンプ・コミックス、2014.1.22)

少年探偵団シリーズの
『悪魔人形』(元題「魔法人形」)
に基づく「傀男(かいおとこ)」と、
その『悪魔人形』からのスピンオフ
とでもいえばいいんでしょうか
誘拐された甲野ルミちゃんが
人形屋敷で出会う
おねえさま人形の紅子の話を
山口譲司がふくらませた
オリジナル編「秘中の秘」に登場する
「媚女(こびおんな)」、
そして長編『吸血鬼』から
「蛭男(ひるおとこ)」が
今回の異人たちです。


『悪魔人形』の舞台を
戦前に変えたのみならず
原作では20行にも満たない
紅子の話をふくらませた上に
甲野ルミに焦点を当てた後日譚として
ああいう風に落とすとは
思いもよらず
少年少女向けの怖い話が
大人向けの怖い話に
見事、化けておりました。


『吸血鬼』も
ずいぶん前に読んだきりで
それなりに話は覚えていますが
エロ度が増して
こんな話だったかと
思うところもあったり(苦笑)

次の巻で完結でしょうが
はたして文代さんの活躍やいかに!?

刮目して待たれよ!!


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