野島弁護士が
妹に対する秘めた想いを
サキに利用され
追い詰められるまでを描いた
回でした。

ミステリ者の言葉だと
あれは、プロバビリティーの殺人
ということになるかもしれませんね。


世間の常識なんかにとらわれず
自分の心を解放すればいい
とか何とかサキに言われて
苦悩していた野島弁護士ですが
弁護士のくせにそんなことで苦悩するのか
世間の常識にとどまることの大切さ
秩序の大切さを
最後まで主張できないのか
と、ちょっと呆れ返って観てました。

ただの一般社会人じゃない、
弁護士なんですよ、あなたは。

サキに突かれて苦悩するのは
常識的な生き方を
あえて選択して生きるという
生きる上での戦いの作法を
知らないからではないか
とも思ったり。

それに、野島弁護士の頭にあるのは
現実の妹ではなく
理想の妹でしかない。

現実の妹の存在は無視していて
だから妹と向き合い、
ということは
自分の秘めた想いと向き合う
ということでもあると思いますが、
妹と共に解決していく
という選択にはならない。

それを言ったら
妹との関係が壊れるとか
妹に嫌われるとか
いろいろと考えてしまうんでしょうけど
妹を汚したくないのなら
むしろ妹に想いを伝え
共に関係の方向性を探ってくれることを
期待しても良かったのではないかと思います。

たった二人の兄妹なんだったら
それに妹の方はもう結婚して離婚した
ちゃんとした大人なんだから
一緒に解決の道を探ってくれたかもしれません。

結局、一人で悩んでいた野島弁護士は
姑息なロマンチストでしか
なかったんじゃないか
と思ってしまいました。

彼に見えていたのは
自分と、世間と、
理想の妹だけだったわけです。


それはそれとして
海岸沿いの道路脇で
野島弁護士を追いつめるシーンは
アングルも光の具合も
なかなか綺麗でした。

あのシーン自体は良かったです。


今回のエピソードで面白かったのは
野島弁護士に渡した便せんに
万年筆の書き跡が残っているのを知り
化粧品(ファンデーション?)を振りかけて
文字を浮かび上がらせるシーン。

ひと昔前(もしかしたら、ふた昔前? w)なら
鉛筆の芯でこすったり
芯を削ったりして
浮かび上がらせたものですが……(苦笑)


黒川さんは
サキが計画した? 誕生日のお返しの
サプライズ・パーティーの場面で登場。

隼人の気持ちは何となく分かるし
帰り道で怒る百合香の気持ちも分かる(笑)

そのまま喧嘩し続けるわけじゃなくて
予告編の映像から察するに
すぐ仲直りしたようですが(苦笑)


ラストで、次の犠牲者と接触するサキ……

文教堂書店という看板を観て
おおっ、どこだろう、と
ちょっと盛り上がったり(笑)

店の外と店の中とで
必ずしも同じ場所で撮影したとは
限らないんでしょうけど
なんか気になったり
当りをつけたくなったりするのは
本好きの性(さが)というやつです( ̄▽ ̄)

もしかして自分だけ?( ̄ー ̄;)