
(集英社ヤングジャンプ・コミックスGJ、2012.12.24)
『地獄の道化師』を原作とした
「明智小五郎×渇男」の続きと、
「鏡地獄」を原作とした
「映男(うつしおとこ)」、
「算盤が恋を語る話」を原作とした
「珠男(たまおとこ)」、
「二廃人」を原作とした
「虚男(うつろおとこ)」の
三短編を併録。
『地獄の道化師』は、前にも書いた通り
どういうオチを付けるのか
気になってた作品でしたが
真相は原作通りでしたので
だとしたら、このサブタイトルはどうよ
とか思うんですが(苦笑)
「算盤が恋を語る話」のコミカライズは珍しい。
「二廃人」のコミカライズも珍しいけど
「算盤が恋を語る話」なんて
ミステリっぽい事件らしい事件は
なーんにも起きない話ですからね。
かえって異人館シリーズ中では
異色作になったような気がします。
(今のところ、ですが)
「木馬は回る」なんてのも
まんが化してくれないかなあ。
「二廃人」は殺し方が
原作に比べて
グレードアップしてますが(苦笑)
基本的に原作通りです。
「灰神楽」のコミカライズみたいに
小林少年が出てくるとか
あるいは明智が出てくるとかもなく
やっぱりその方がいいですよね。
「鏡地獄」のコミカライズは
今風というのか
大胆なアレンジが施されていて
ちょっと感心しました。
100~101ページとその前後の
エロティックなシーンも良いです。
オビの裏表紙側には、各異人について
趣味と特技が書いてあるんですが
渇男ならぬ地獄の道化師の
「趣味:追い回す
特技:追い詰める」
というのは、なかなか上手い。
珠男の
「趣味:片思い
特技:暗号通信」って
よう分からん人やなあ感が、すごい(笑)
映男の「特技:錯乱」って……( ̄▽ ̄)
明智小五郎と虚男については
興味のある方は
本屋で確認してみてください。