レポが遅くなりましたが
過ぐる11日(火)、幡ヶ谷の
[36°5]に行ってきました。

Ticori's fairground のライブがあります故に。

$圏外の日乘-「セキラライズム」vol.8 店頭看板

当日は出かけるギリギリまで
小論文の採点をやってから
家を出た次第ですが
時刻表通りにバスは来ないわ
京王線の電車が遅れているわで
ライブ開始ギリギリにお店に到着しました。

店のドアを開けたら
最初のアーティストさんの
紹介MCが始まってましたもの。


最初のアーティストは森岡洸太さん。
立ってアコギの弾き語りで6曲演奏。

セキラライズムでは毎回
トークのテーマが決められているそうで
今回のテーマは
「私・僕が音楽を始めたきっかけ」
でした。

$圏外の日乘-セキララトーク vol.8 看板

というわけで
森岡さんが音楽を始めたきっかけは
ゆずが好きだったからということで
ゆずの「ねこじゃらし」のカバーを
演奏されてました。


続いて
[36°5]は初出演になるという
水戸部望広(みとべ みひろ)さん。
立ってアコギの弾き語りで5曲演奏。

張りのある歌声が印象的でした。

水戸部さんが音楽を始めたきっかけは
小学生のときに観たテレビ番組
『未来日記』の主題歌だった
福山雅治の「桜坂」を聴いたことだそうです。


三組目が Ticori's fairground です。

以下、セット・リスト。

01.Humming train(guitar & maracas)
02.雨、心っ足らず(guitar)
03.In this world(guitar)
04.弱虫(guitar)
05.I ce cream(guitar & keyboard)

「Humming train」のイントロにかぶせて
「こんばんは、Ticori's fairground です。
よろしくお願いします」と挨拶。

その夜の演奏は全体的に
スピーカーのボリュームが大きめで
「Humming train」での
岳人さんのギターやボーカルもやたら大きくて
ややバランスを崩していたという印象です。

以下、演奏後のMC。

知:今日は(サッカーの)日本戦が
  あったにもかかわらず(笑)
  「セキラライズム」にいらしてくださって
  ありがとうございます。
  そして麻友さん、ありがとうございます、
  呼んでいただいて。
  (水戸部さんのように)
  斜に構えてカッコ良く
  MCをやりたいと思うんですが
  いかんせん二人とも暗い(笑)
岳:斜に構えてるように見られるんです。
  何も考えられないだけなんです。
知:(笑)ただMCができないだけなんですけど。
  さっき(水戸部さんが)おっしゃってた
  いつ曲を作るか、というのは
  たしかに演奏者としては知りたいですよね。
  私も暗いとき、落ち込んだとき
  やっぱりできることが多いですね。
  暗いときに何か書き溜めとくと
  それがこう、何かになるんじゃないかという
  自己満足もあるのかもしれないですけど(笑)
岳:楽しい時にね、
  ギターなんか弾いてられないです。
  楽しいときは、あんまり考えてないです。
  最近、水戸部くんがデートして楽しいとき
  書けるわけがない、と言ってましたが、まさに。
  そのときはそのデートのことしか
  考えてませんからね。
知:ええ、まあ……
岳:あ、何か喋りますか、大丈夫ですか。
  曲はですね、確かに暗い時に
  できることが多いですけど
  暗い時にもあんまりできなくて
  簡単に言うと
  やらなきゃいけなくて作ってるみたいな
  それが基本的なとこなんですけど
  でも歌詞が思い浮かんだり
  メロディーが思い浮かんだりってときは
  けっこうマイナーな
  何かすごいブルーなときとかですね。
  水戸部くん、いかがでしょうか。
水:ありがとうございまーす。
  (会場笑)
知:返し方も斜に構えちゃって(笑)
  その話つながりですけれども、
  次の曲は大失恋をした時に作った曲です。

と言って「雨、心っ足らず」に。

何かあとで聞いた話では
岳人さんは話したがりのような
印象を受けた人もいたそうですが
上の「あ、何か喋りますか、大丈夫ですか」
あたりから受けた印象なんでしょうかね(笑)

演奏後のMCでは
ソロで活動していた二人の
出会ったのは6年前、
岳人さんが音楽をやっていると知ったのが3年前
という、なれそめの話から始まりました。

岳人さんが音楽をやっていると知って
「ピアノがちょっとつたないから
 ギターで入ってくれませんか」
と、お願いしたのだそうです。

続いて、岳人さんが音楽を始めたきっかけ。

 小さいときからサッカーをやってて
 ずーっとスポーツ少年だったんですが
 ただ家には、父親が好きだったので
 たくさんCDがあったしギターもありました。
 ギターを始めたのは小6、中1くらいで
 弾けないのに構えて写真撮ったりして(会場笑)
 ただCDはいっぱい聴いてて
 邦楽じゃなくて洋楽が大好きでした。
 中1ぐらいから、斜に構えて
 俺、洋楽知ってんだぜ、みたいな。
 ビートルズ、ビリー・ジョエル、
 ローリング・ストーンズ、
 そこらへん、意味も分からないのに
 いっぱい聴いてて
 俺カッコいいぜ、みたいな感じで。

 ギターは、ほんとにストレス発散で
 持ってただけでガチャガチャやってて、
 ただモテればいいなあという感じで始めて
 始めてというふうな、
 この日からという区切りはないんですが
 それから、ギターやってるから
 モテるわけじゃないんだということに
 早めに気づいて
 そこからは普通にギターも好きになってて
 スポーツやりつつギターもずーっとさわって
 曲もただ何となく作ってという感じで
 で、今に至るという感じですね。

 それがこうして今につながってるのは
 すごく嬉しいことで、
 ギターをやめるということはたぶんなくて
 ずっとさわっていけたらいいなと考えてます。

知:やっぱ鈴木さんの声のトーンが低いから
  どんどんどんどん
  みんなが暗くなってってる気がしてならない。
  (会場笑)
  もうワン・トーンあげようか(笑)
岳:水野くん(当日のPA)が
  ライト当ててくれるくらいですからね。
  (会場笑)
  前田さんは今しゃべりますか。
知:私はじゃ、あとで。

というやりとりのあと
新曲「In this world」に。

この歌、作詞は知香さんで
全編英語による歌詞の曲でした。

落ち着いた感じのAメロBメロと
急激にテンションをあげる
サビのCメロとの対照が印象的で
AメロBメロの抑制したギターが
実に良かったです。

洋楽を聴いているみたいでしたね。

演奏後は、知香さんが歌を始めたきっかけ。

 私が歌を始めたきっかけですけど
 中学校のとき、ちょうどSPEEDが流行っていて
 それを真似て踊って歌ってたんですけど
 今とぜんぜん違うんですが(笑)
 それが始まりでずっと歌が好きで
 あるとき、香川県にアクターズ・スクールができて
 もう、それに入りたくてしょうがなくて(笑)
 お父さんにお願いして入ったのがきっかけで
 2年ぐらいずっと
 ヒップホップ・ダンスを習って
 そういうSPEEDみたいな歌ばっかり歌って
 シンガーみたいなことだけで
 やってきたんですけど
 で、東京に出てきて、全然そんなんでは
 通用しないというか(苦笑)
 ああ、ほんとに夢見てたなあと
 思ったのが大学の半ばぐらいで
 それからはいろいろと試行錯誤をしながら
 歌うようになりました。

 もともと香川で
 ジョイフル・ロードという
 2人組のユニットで
 歌を歌ってたんですけど
 私が上京してその子は香川にいて
 私が事務所に入るという時に
 一緒に入る入らないで
 いろいろ喧嘩になりましてですね
 うまくいかなくて
 すごく大切な子だったんですけど
 喧嘩別れをしてもう10年くらい
 連絡を取ってません。

 その子は香川でレポーターとか
 歌の仕事とかしていて
 すごく頑張っていて
 テレビではよく観るんですが
 その子に申し訳ないなあという気持ちと
 でも、もう一度一緒に歌うことは
 絶対できないんですが
 でも、その子があって今があるので
 まだまだ歌っていきたいと思います。

と話してから、
その子との関係を踏まえて作った
という曲紹介をして「弱虫」に。

演奏後、キーボードの前に移動。

岳人さんが次のライブの告知をし
(19日に下北沢 mona record にて。
 パーカッションが加わるそうです)
知香さんがソックモンキーと
そのテーマソングCDの紹介、
そして10月から始まるアニメ
『ちいさなおじさん』の紹介をして
(当日のフライヤーには
 前回紹介したステッカーも入ってました)
そのテーマソングも
歌うことになったことを話してから

知:では……
岳:ありがとうございました。
知:ありがとうございました。
  暗いなあ(笑)
岳:暗いんですけど
  曲も全部、セット・リスト
  暗くなっちゃって、申し訳ないですね。
知:暗いのも……
岳:暗いからって、明るくしようと思っても
  ぼくらできないので、このまま行きます。
知:(笑)はい、このまま行きます。

というやりとりがあって
「I ce cream」に。

今回のステージ、
PAは水野裕志さんですが
(のぶさんは熱を出したとかでお休み。
 ホールには宇海さんが入ってました)
全体的に音が大きいというか
まるでコンサート・ホールで
鳴らしてるような印象でした。

ただ、最後の「I ce cream」の
サビのコーラスは
大きいは大きいんですが
バランスは良かったように思います。

あと、MCがいつになく充実してた感じ。
テーマが与えられたということも
あるんでしょうけど。

ただ、「In this world」は
ただ新曲というだけでなく
歌詞が英語ということもあるので
曲のコンセプトないし意味を
(歌詞の意味内容ではなくて制作意図を)
紹介してくれても良かったかな
と思った次第です。

ちょっと洋楽っぽいのを
歌ってみたくて
というようなことだったとしても
それでもいいと思います。
(もちろん、それだけじゃないとは
 思いますが【苦笑】)


最後のステージは
今回のイベントの共同企画者である
麻友(まゆ)さん。
立ってアコギの弾き語りで5曲演奏。

麻友さんが音楽を始めたきっかけは
中学2年生の夏休みのとき
友達がギターを始めたと言われて
自宅にオンボロなギターがあったので
長渕剛の「とんぼ」を
一緒に弾いたのが始めてだったそうです。

その後、19の『音楽』というアルバムを聴いて
ライナーに載っていたコードが簡単なのを見て
これでメジャー・デビューできるのか
と思ったのが勘違いの始まりで
ということでした。


何か、みんなの音楽体験を
それこそ赤裸々にレポっちゃいましたが
失礼の段ありましたら
ご容赦くださいm(_ _)m

今回のイベントのタイトル
「セキラライズム」というのは
「赤裸々主義」の読みのようで
ステージのバックには
漢字の方の文字が書かれた
垂れ幕がかかっていました。

$圏外の日乘-「赤裸々主義」垂れ幕

写真右下のキーボードが
いつも知香さんが弾いているものです。


当日は打ち上げもなく
それでもなぜか帰ったころは
深夜になってたのはともかく(遠い目)
知香さん、岳人さん
対バンのみなさん、スタッフのみなさん、
お疲れさまでした。

今回はMCが充実していたので
いつも以上に
レポが長くなっちゃった気が……

長文深謝m(_ _)m