
(集英社ヤングジャンプ・コミックスGJ、2012.2.22)
GJは『グランドジャンプ』の略です。
『ビジネスジャンプ』から
『グランドジャンプ PREMIUM』へと
掲載誌が変わったようです。
奥付は22日ですが、もう店頭に並んでます。
巻頭に収められているのは
第2巻の最後に収録されていた
「額男~押絵と旅する男~」の続きで
こちらの「裏・額男」の方が、
原作のストーリーをなぞってました。
続いて「明智小五郎×蜘蛛男」全3回。
『魔術師』をベースとした
「明智小五郎×壁男」(第1~2巻)が
全8回なのに比べると、やや短か過ぎる感じ。
それに、富士洋子の末路(の表情)は
無惨というか醜悪というか、
ちょっと、やり過ぎではという気もします。
3回でまとめてみせた構成力は買うものの、
あの表情には馴染めませんでした。
その他、「虫」と
「目羅博士の不思議な犯罪」をベースとした
作品が収められてます。
前に山口版「虫」を期待したものの、
今回の「蝕男」は
(「むしおとこ」と訓むのかな? w)
人によっては、エグ過ぎると思うかも。
「虫」は好きな作品なのですが、
山口譲司の描写は
さすがに、ちょっと引くかなあ。
夢野久作の『ドグラ・マグラ』の
あの場面のイメージとかも
踏まえてるのかもしれませんが。
確か乱歩がイメージしていたのは
ほんとの虫じゃなくて、
微生物だったはずですが……
まあ、あの話を読んだら
こういうイメージになるのも分かりますけど。
虫とかが嫌いな人は読まないのが無難です。
それでも、山口譲司が
「芋虫」や「盲獣」を描いたらどうなるか、
見てみたいような……怖いような……