昨日が公開最終日。
何とか駆け込みで観てきました。

本来なら本日土曜日、
TOHOシネマズ六本木ヒルズで
黒川さんが登壇する舞台挨拶がある
はずだったんですが、
なぜか中止になりましたので、
(と、先日の『Ronin pop』イベの時
 fさんに教えてもらった【^^;ゞ )
最終日に駆け込みで、
ということになった次第。

上に書いた事情でもお分かりの通り、
黒川さんが出るというんで観た次第です。

小屋は新宿の K's cinema。
ここって昔の昭和館だったみたいですね。

それはともかく……


有名なモーリス・ルブランの作品ですが、
数ある翻訳を押しのけて
なぜか菊池寛訳がベース。
前にも紹介しましたが、
 戦前の『小学生全集』のものです)

でも、舞台は日本だし、
キャストはすべて日本人。

なぜまた、と思わずにはいられませんが、
これほど有名なキャラを
しらじらしく和名にしても
意味がないとでも思ったんでしょうかねえ。

原作では高校生のイジドール・ボードルレが
大人顔負けの探偵役を務めるのですが、
映画では女子大生に変えられてました。
今の日本の感覚だと(世界の感覚でも?)
これはこれでありかと思います。

その探偵・伊地知を演じる岩田さゆり、
そこそこ良かったです。
もうちょっと軽味が欲しいかな。

黒川さんは
主役級の役ではありませんでしたが
ストーリー上、非常に重要な役で
後半の片紐ドレスでの登場シーンと
最後の最後の、
あのシーンの雰囲気が良かったです。

でも、最後の最後で
ああいうシーンがあるということは
ああなってなかったってことなの~???

と、ミステリ映画なので
曖昧に書かざるを得ませんが、
原作ファンの感想を
ぜひ聞きたいところですね。

でも、あれだとルパンの立場が……(藁


映画全体に関しては、
申し訳ないが今イチ(^^ゞ

もうちょっとテンポの良さがほしい。
あと、推理の根拠を
探偵の言葉ででも
設定の説明の言葉ででもいいですから、
きちんと示してほしい。

いきなりルパンだと言われても困る。
こんな大胆な犯罪はルパンしかいない
(要するに手口の共通性が
 根拠なわけですが)
という程度の説明でもいいんですけど。

あと、最初の殺人の謎解きも
推理の説明を、いいかげんにスルーし過ぎ。

暗号も、せっかく和風に改めた
オリジナルの暗号を出したんだから、
もっと検討や解読の面白さを出すべきでした。
伊地知が部屋で
いろいろな文献を参照してるだけじゃ
よく分からない。

解読のきっかけも
当方の頭が悪いせいか
よく分からなかったし。

なぜ城の名前をローマ字表記に変えるのか、
そこからさらに、
なぜ、Uの付く城は省かれるのか。
まったく説明がなかったような気が
するんですけど~~~(怒w

唯一感心したのは、救出されたレイナと
志鷹とのやりとりのカットのみ。
あれは伏線してましたな(苦笑)

あと、原作で最後に拳銃を撃つ人物が
今回のようにアレンジされているのは、
それはそれで、ありかとは思いました。

監督には、
文芸映画を撮ってきたキャリアはあっても、
ミステリ映画のキモが
分かってらっしゃらないんじゃないかと。


ちなみに、冒頭の
ジュンコとレイナのシーンとか
なんか違和感があったのですが、
パンフに全編アフレコだと
書いてあったのを読んで、
納得されたことでした。

そういえば、ボウケンピンク
さくら姐さんを演じた
末永遥も出てたんですが、
パンフ見るまで
どの役か気づかなかったっす(^^;ゞ

$圏外の日乘-『ルパンの奇巌城』パンフ

ちなみに上の写真のパンフ(右。左はチラシ)
というか正確なタイトルは
『映画『ルパンの奇巌城』GUIDE BOOK』
(KAERU CAFE、2011年2月3日発行)ですけど、
奥付のタイトルは「GUIDE BOOK」ではなく
「原作付きガイドブック」となってます。

この奥付のサブタイトルからも分かる通り、
菊池寛の訳文が全文収録されています。

ルパン研究家はゲットだぜ!(藁



帰宅してから、Ustream でオンエアの
「『大魔神カノン』Blu-ray/DVD発売記念Ust
『カノンの本音』」を観ました。

配信自体は20:00からですが、
寝坊して映画を観に行くのが遅くなったので、
最初の部分は観逃しました。

21:25ごろから聴き始めました。
ちょっと配信の調子が悪くてゴタゴタしてた
そのあとのようでしたが、
ちょうど第二部が始まった頃でした。

鈴村展弘監督がニュージーランドから
スカイプ中継でゲスト登場。

あと、イケチヨのモデル? になった
(高寺Pの中での、だそうですw)
『ニュータイプ』編集部の女性が出て、
それが観られたのはラッキーだったかな。

予定では22:00までだったのに延長して
終了は23:09でした。

なんかグダグダな流れでしたが
ついつい観ちゃうもんですね(苦笑