
(ヤマハミュージックコミュニケーションズ
YCCW-10013、2005.2.23)
ジャケットのイラストは何と、金子國義!
新潮文庫版のアリスの挿絵を書いている画家ですが、
それ以前から、『アリスの画廊』などで
アリス・ファンにもよく知られています。
(そのはずですがw)
今回のCD、珍しくあとがきが付いていて、
曲の由来・背景が書かれています。
それによれば、全14曲中、
最初の6曲(M1~M6)が
空間読書の会・第1回公演『第七官界彷徨』
のために作られた曲で、
後半の4曲(M9~M12)が
幻想図書館・第2回公演『不思議の国のアリス』
のために作られた曲だそうです。
いうまでもなく、
後半の4曲を目当てに買いました(^^;ゞ
金子國義のジャケというだけでも
購買欲をそそられますしね。
新潮文庫版の矢川澄子訳を使って、
公爵夫人の子守唄やハートのジャックの歌に
曲をつけているのには、
脱帽させられました。
あと、有名な「代名詞の迷宮」
(第12章「アリスの証言」中に出てくる詩)
をアレンジした歌も、楽しい。
なぜか、公演『第七官界彷徨』にも
ジャックをモチーフにした歌があるのですが、
そちらも似たような雰囲気です。
その他は、いつもの谷山浩子テイストというか、
以前のアルバムにも似たような楽曲があったよなあ
という既視感にとらわれながら聴きました。
「そっくり人形展覧会」とかね(藁
ただ、なぜか、
その「そっくり人形展覧会」を思わせないでもない
「ねむの花咲けばジャックはせつない」のメロディーだけ、
ポッと、ふと頭に去来したりする今日この頃です。
なぜだらう???
ちなみに、上記あとがきによれば、
公演『不思議の国のアリス』で使用した曲は
アルバム『翼』『宇宙の子供』にも
収められているのだとか。
そうとは知らずに、でも、たまたま
……というのはウソで(藁
アリスっぽい曲名をチェックして
3枚いっしょに購入してます(^^)v
そちらの感想はこのあと、気が向いたらね(苦笑)