バッハのミサ曲 ロ短調 BWV232 のといえば
かつては、カール・リヒターが指揮した
アルヒーフ盤が定番中の定番でした。

自分もいちおう教養として(苦笑)
リヒター盤は聴いています。

クリスマスから年末にかけて
再発されることが多い気がするのですが、
自分が持っているのはこれ。

$圏外の日乘-ロ短調ミサ曲(リヒター)
(ポリドール POCA-2009~10、1991.9.25)

レーベルは上にも書いたようにアルヒーフ。
録音は1961年。自分が生まれる前ですなあ(藁
モダン楽器による演奏です。

この演奏、確かにすごいです。
宗教曲を聴いて感動したい!
という人にはオススメなんですが、
宗教曲、それもミサ曲なんて
難しそうでイヤ、という人には、すすめられない。
(でも、1度は聴いておいても損はしない)

そもそも宗教曲自体がイヤ
という人にはあれですが、
今の自分がロ短調ミサをオススメするなら、
やっぱりレオンハルト盤になりますね。

$圏外の日乘-ロ短調ミサ曲(レオンハルト)
(BMGビクター BVCD-1836~37、1992.5.21)

古楽器によるということもあって、
重厚さより、肩の力を抜いた軽みが感じられて、
実に聴きやすい、という印象の演奏です。

宗教曲らしい厳粛さを求める人には
今イチかもしれませんが、
初めてふれる人には、敷居の高さを感じずに済んで
ちょうどいいのではないかと思います。

まあ、バロック時代の宗教曲には
いろいろと作曲上のルールがあるし、
ミサ曲の場合、受難曲とは違って
ドラマ仕立てではないので、
取っ付きにくい感じがするかもしれませんが、
人間の声も楽器のひとつ、というつもりで、
バッハの曲の面白さを楽しめばいいのだと
とりあえずは思います。

そういってしまえるくらい、
ロ短調の旋律はステキです。

自分は最初のキリエの合唱(器楽伴奏付き)と、
しばらくして入る器楽合奏とで、
ハートを撃ち抜かれたことでした。

ろくに読めやしないのに
楽譜本を買っちゃったくらいですからねえ(苦笑)

$圏外の日乘-バッハ:ミサ ロ短調(楽譜)
(音楽之友社、1976年3月20日発行
 上のは1992年5月発行の第9刷です)